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えいとまん!
本記事にはあらすじを載せていない。理由は3つ。本作は連載モノの最終話でここだけ振り返ってもストーリーは追いきれないから。描写の大半がエロページなのであらすじらしいあらすじが書けそうもないから。そしてもう一つ、あまりに壮絶過ぎてこればかりは読んでもらわないと理解してもらえないと思ったからである。
本シリーズはあんまりにもあんまりというキャッチーなタイトルも相まって、komiflo作品ランキング上位を押さえ続けたモンスタータイトルである。作中にえいとまん先生は登場せず、「人気エロ漫画作家えいとまん先生の作品が好きな男女のカラミ」という展開で構成される。そのまんまのメタネタではあるのだが、「えいとまん先生が描きそうなことを」えいとまん先生が描くのだから、ただでさえ発酵しているえいとまん作品のブランデーのような濃厚さが充満している。誤解を恐れずに言えば、女性の理性を剥奪して自発的に性処理道具に追い込むのがえいとまん作品の基本路線であり、代表作「キンギョバチ」シリーズに至っては迂闊に読むと可哀想を通り越してドス黒い感情に冒される、いわゆる「脳が破壊される」ハードコアである。安直なハードコアな作品はグロやスカ描写で嫌悪感をかさ増しするのだが、えいとまん作品は余計な混ぜものは一切無く、全てのベクトルが強度のエロに向いている、高純度過ぎるがゆえに危険なエロ漫画といえる。
本シリーズはそういう意味で、えいとまん作品にしては珍しくヒロインが主導権を持っている。そして完結編である本作によって、ここまでの「フリ」が全逆流するカタルシスが味わえると言っても良い。あたかも、自分のために目の前でジュージュー音がする焼き立てのサーロインステーキに愛の告白をするような、性欲と理性が混濁する倒錯感に圧倒される。レビュアーとして身も蓋もないが、本作はぜひ自分の目で確かめて頂きたいと願う。
最後にダメ押しを。上述の通りえいとまん作品は人を選ぶのは間違いない。ただ本作は「えいとまん先生のおかげで」胸糞エンドは回避されている。またタイトルのサムネに書いてある文言が気になって仕方ない方へ、komifloの判断として本作に「寝取り」「寝取られ」タグは付いていない事を申し添えておく。
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