えっもう悪い子に? [おわりにんげん] 悪い子になりたくて (失楽天 2024.09)

copyright 2024 ワニマガジン おわりにんげん

タイトル	悪い子になりたくて
作者	おわりにんげん
掲載誌	失楽天 2024.09
ページ数	10
ヒロイン	藤原叶恵
竿役	先生
発射数	2
公式タグ	しつけ / めがね / フェラ / 制服 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 淫乱 / 羞恥 / 背徳・インモラル / 陰毛
修正	白抜き修正

前回に続いて、おわりにんげん先生の「悪い子になりたくて」をご紹介する。こちらはひとにたち先生「なつのひ」よりさらに短い10ページのハーフサイズ作品である。

ハーフサイズ規格

前稿にて通常サイズのエロ漫画の流れについて書かせて頂いた。前回そして今回ご紹介する作品はこの半分の長さである。以前こちらでご説明した通り、エロ漫画におけるエロページの比率は5割から7割というのが相場で、24ページ換算だと12-17ページくらいはエロに割いている。全体で10-12ページの両作品は当然ページ数が足らないので初手からヒロインが脱いでいる。配信で書く作品にランダムアクセスできるようになってから「1ページ目からエロシーンを描いている」作品は増えている印象があり、ストーリー展開よりと並行して実用性を求められるエロ漫画ならではの性向だと感じる。そして読み切り前提だった商業エロだが随分と連作が増えている。実際には連作ほどストーリーに凝っておりエロの入れ場所に苦心している作品も見受けられるが、開き直って「同一カプ省ページ」な定期連載という形もアリではないかと思う。いち読者としては連作ストーリーとして終始一貫していたとしても前作が半年以上前となると若干厳しい。定額配信という形態であれば同じカプで季節の移ろいだけを感じるような「ハーフサイズ」のエロ漫画にも需要はあるように思う。イメージとしてはちょいぴろ先生の「だけなのに」シリーズをもう少しエロに寄せる感じだ。そして短ページの作品には遠慮なく短ページである旨を冒頭で謳ってもらえれば、読む側がペース配分出来る。時代はタイパなどと言うつもりは無いがYoutubeもショート動画を別カテゴリーとして切り出している。ショート作品で単行本として切り出すのは難しくても単話で販売できる時代でもある。あくまで描き手にとってメリットがあることが前提だが、モノクロ12ページを売りとする場が形成されれば「薄い本が厚くなる」かもしれない。

えっもう悪い子に?

本作も必然的に展開が早いのだが、比較的段取りを踏んで話が進行していく。優等生の藤原が先生にエロ調教を受ける話である。おわりにんげん先生のXポストから、本作は先生の同人誌「終わりなき日々」の前日譚(馴れ初め?)にあたる作品と思われる。本作ヒロインの名前は「叶恵」と呼ぶそうだ。同人作品に派生する商業作品は少なからずあるのだが、手を広げるとキリがないので当ブログでは原則取り上げない。気になる方は下記リンクをご確認いただきたい。短編につきこの展開に至った理由は良く分からないが、雰囲気的に先生は「手慣れ」ており、他の女子生徒に対しても同様の手ほどきをしていると感じられる。藤原さんは徹頭徹尾従順かつ自発的なのだが、最初にどちらが持ち掛けた話なのかで印象が大きく変わる。「先生　この時を　ずっと　お待ちしておりました…」というセリフは意味的には藤原さんが待っていたわけだが、表情と雰囲気から言わされ感も漂っている。学校の多目的トイレでという危ない橋を渡っていながら、先生はどこか冷めた表情をしているのも印象的だ。キスとペッティングで1ページ、オーラルで2ページ半、そしてセックスと展開を巻きながらヤルことはヤッていく。本作コメントは総じて「短い」「もっと読みたい」となっているのは、本作がきちんと段階を踏まえている(=読者の想定した「抜きどころ」はもう少し先に思えた)からだと思う。この流れから7から9ページあたりで「衆人環視」「スパンキング」を挟まれるとやはり長めのリアクションを期待してしまう。それでも10ページの作品だと分かって読めば、9ページの大ゴマでしっかりイッており、オーソドックスな展開になっている。場面展開も体位変換も省略して詰め込んだがために、本作は24ページあると「錯覚」してしまうのかもしれない。校内のトイレと考えれば「脱がない」のも頭では理解できるのだが、初手ノーパンからスタートした作品だけにこれまた「全裸まで行く」ものだと勝手に思ってしまうきらいがある。10ページの作品を読みなれていない我々側の問題かもしれないが、ショートなりの魅せ方と言うのはあるのかもしれない。そしてフルサイズの作品を想定して描かれているなという印象は強く持った。いずれにしても先生のポストから「次は20P漫画制作予定」とのことなので、楽しみにしたい。

終末人類(おわりにんげん先生)の同人作品はこちら!!