からすなぜなくの [みぞね] 発情人外日誌 2ページ目 (COMIC BAVEL 2024.05)

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copyright 2024 文苑堂 みぞね

タイトル 発情人外日誌 2ページ目
作者 みぞね
掲載誌 COMIC BAVEL 2024.05
ページ数 34
ヒロイン 鴉野里美
竿役 武田先生
発射数 1
公式タグ スポーツ / ニーハイ・ニーソ / ファンタジー・SF / 三つ編み / 中出し / 処女 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 異種間
修正 白抜き修正
本日は人外乙女界の巨匠、みぞね先生の新シリーズ2作目をご紹介する。前作は発情しまくりウサちゃんだったが、今度は純情ムッツリカラスの出番だ。

カラスの勝手でしょ!

当ブログではエロ漫画を通しておおよそ様々なものの浅学を披露しているが、「かもめせんせい」を名乗るほど鳥類は好きな分野である。カラスという鳥は嫌われ者として扱われがちだが、それは人間が密集する都市生活にとってカラスが衛生害鳥として扱われるようになってからだ。嫌われ者の鳥という意味では「フクロウ」が本来一番手で、照明がない時代に夜行性で不気味に鳴く、そして事実無根なのだが「親鳥を食う」と思われており「梟雄」などネガティブな意味が強かった。今ではフクロウは森の賢者と呼ばれエキゾチックアニマルとしてペットショップに並ぶほど愛されキャラである。対してカラスも頭が良く集団行動でき、猛禽類に対しても立ち向かう強さがある。雑食性で人間に近い部分は犬猫に近いと言えるが、賢いがゆえに鶏のように家畜化されなかった。「八咫烏」のように神聖視されている例も少なくない。カラスが衛生害鳥と言われる所以はスカベンジャー、死肉を食べる習性がある点が大きい。実はきちんと処理されたカラスは食肉として美味しく、ジビエとして東京都が売りに出したという逸話まである。しかし死肉には病原菌が繁殖しているケースが多く、死肉食いもまた食品としてのリスクは高い。高層都市であらゆる生物が住む場所を追われていく中で、物ともせず都会の空を生きてゆくカラスは強い存在なのだ。

ふるえるぞハート!燃えつきるほど発情!!

先走ってしまったがまず本作シリーズのおさらいをしておこう。本作の世界は人間以外の生物種の特性を持つものも「人種」のくくりで共存している。人類はご承知の通り常時発情可能なのだが、一部の人種は「発情日(ヒート)」と呼ばれる生理現象を起こし、月に一度程度正常な判断が出来なくなる周期がある。対処として「抑制薬(コールド)」と呼ばれる薬を服用することで鎮静させる義務が課せられている。なお鎮静中は人種特有の能力が発動できなくなり、本作ヒロインの里美さんは飛行不能になると1話冒頭で説明されている。ここからが本番だ。鎮静薬を飲まなくても、性行為をしてしまえば発情そのものを発散できるらしく、それが可能な相手が居るならば鎮静薬の服用は義務ではないとのことだ。1話はところかまわず発動してしまう長耳種(ロップイヤー)のウサギ、ドワーフの兎澤葵さんがヒロインで、周期が不安定どころか「もらい発情」までしてしまう厄介な特性の持ち主だった。ちなみに作中オスの異人種は登場しないのだが、どこかで人知れず抑制薬を飲んではオナっているのだろう。

オスにも穴はある

以前ミャモ先生の人魚話にも書いたように、いうまでもなく本来のカラスは卵生である。そもそも鳥類全般チンコが存在せず、精子もまた総排泄口から出てくる。つまり鳥同士の交尾は凹と凹のくっつけあい、忌憚なく言えばレズセの貝合わせようなプレイスタイルなのだ。当然ながら乳房も必要ない。しかし本作の鴉野さんにはおっぱいもあればヘソもある。翼こそあれど生殖方法は人間種と変わらないようだ。もちろん子宮らしきものもあり、一瞬竿役の武田コーチと共有したイメージでは、デキ婚でお腹の大きくなった鴉野さんのウェディングドレス姿が見えた。抱卵している可能性もゼロではないが、お腹をなでて「動きましたね♡」と言っている。取ってつけたように「異種性交は妊娠する確率が低い」という但し書きがついていながら、本作はラストで妊娠検査薬を見せつける鴉野さんが居た。「カラスでも妊娠検査薬は使えるのか?」というコメントがあったが、そもそも鳥類全般は尿を液体の形で出さない。トイレをどう使っているのかは今更ながら本作の考察範囲を超えるので割愛する。

かわいかわいと からすはなくの

みぞね先生の作品は一見すると実用性が低そうなのだが、どういう題材を選んだとしてもヒロインの心情描写が飛び抜けてウマい。ときに生物種という大きな壁を乗り越えて、ときに助けあえる仲間に背中を押され、ときに悪意ある偏見に立ち向かい、全てを超越した男女ひとつがいの愛を惜しみなく提示する。性欲は男女問わずどこまでも本能の至らしめるモノなの
だが、生物種の垣根を超えることで特に抗えない女性性欲と愛着を描き出してくれることに新しい学びと鮮烈な感情を与えてくれる。そして本作の鴉野さんも含めてみぞねガールズは柔剛どちらにしても可愛い。カラスという題材に対して「褐色少女=陸上部」という着想を得られたのかは存じないが、結果として肌色は変えていない。髪色に関してもいわゆる「烏の濡れ羽色」ではなく少し明るめのトーンだ。全ては彼女のアイデンティティたる漆黒の翼を際立たせるためだと分かる。対照的に彼女の下半身はすらっとした黒ニーソなのだが、実は足は蹴爪のある鳥足なのだ(9ページが分かりやすい)。好みは分かれると思うしみぞね先生のこだわりだと推察するが、3ページや7ページなど可愛いシーンは足先が見切れるコマが多い。なのであくまで黒い羽根と黒ニーソで、鴉要素と肌の白さを際立たせている。面白いのが23ページから24ページにかけて、ハーピーの習性として騎乗位で羽をばたつかせてピストンするという荒業が披露される。鳥の羽ばたきを間近で見たことのある人なら分かるであろう、空駆ける鳥の息吹を肌で直接感じられるかのようなダイナミックな描写だ。最後はもう一度武田コーチが組み伏せてしまうのだが、人外というモチーフでもエロ多めで実用性に事欠かない。次回はケンタウロスとの予告されているが、引き続き期待できるだろう。

あらすじ

ハーピーの鴉野里美は、空駆けるマラソン競技の期待のエースだ。自分の才能を見つけ伸ばしてくれた武田コーチのことを慕っていた彼女は、大会の前に発情(ヒート)を迎えてしまう。抑制剤(コールド)を服用すると飛行能力が失われる。彼女は武田コーチに相談し、他ならぬ彼に発情を発散する手助けをしてほしいと懇願する。

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