みんな違ってみんなイイ [きづかかずき] エロ漫研の日常 (BEAST 2025.05)

この記事は約8分で読めます。
6d165cf0b424a62f15de569cc3177a2c24dbc9e7.jpg

copyright 2024 ワニマガジン きづかかずき

タイトルエロ漫研へようこそ
作者きづかかずき
掲載誌BEAST 2025.02
ページ数38
ヒロイン今原真夢/柊由乃
竿役新田涼一
発射数4
公式タグフェラ / ニーハイ・ニーソ / JD / 中出し / 先輩・上司 / 制服 / お姉さん / お嬢様 / 学園 / 巨乳 / 淫乱 / 潮吹き / 痴女 / 童貞 / ミニ系・小柄 / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正白抜き修正
8dbb88d409f836cfb5a475c6b3021c7abef967ce.jpg

copyright 2024 ワニマガジン きづかかずき

タイトルエロ漫研の日常
作者きづかかずき
掲載誌BEAST 2025.05
ページ数38
ヒロイン今原真夢/柊由乃
竿役新田涼一
発射数2
公式タグおさげ / コスチューム / ニーハイ・ニーソ / JD / 中出し / 先輩・上司 / 制服 / お姉さん / 巨乳 / 淫乱 / 潮吹き / 痴女 / ミニ系・小柄 / 羞恥 / 野外・露出 / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正白抜き修正

本日はBEASTから、きづかかずき先生の連作をご紹介したい。実は先週からヘルペスが目に入って非常に生きづらい日々を送っている。本業にも差し障っているのだが、本作はぜひともお伝えしたい。

鰐田大学エロ漫画研究会

本作は「エロ漫研へようこそ(BEAST 2025.02)」の続編となる。漫画研究会ないし漫画部は非エロでもよく取り扱われるメタ的な漫画ネタである。大別すると「A. 描きたい人たちの虎の穴」「B. 読んで語りたい人たちの社交場」「C. オタ寄りの頽廃した集落」の3パターンだろうか。対外的にアクティブな漫研はだいたいAだろう。漫画家諸先生に親和性があり過ぎて逆にシリアスに扱いづらいネタではある。Cは形だけでも運動したくない飲みサー、エロ漫画的にはヤリサーとして描かれる仄暗い巣窟で実質的に漫画を取り扱わない。研究会なら何でもいいからこそ勝手知ったる漫研を称するパターンだ。そして本作はBである。「文芸部」も含めるとエロ漫画的には最も扱いやすい、二次元の界隈に造詣が深いが自身にクリエイターとしてのこだわりは無いキャラクターを登場させられる。男女二人まで過疎っている設定、童貞どもの集団に姫が降臨する設定など様々で、とにかく理科系芸術系や運動部ほど小道具や舞台設定が要らない。そして読者に親和性があるのは間違いないので読者脳内でもネタが膨らみやすい。繰り返すが現実世界で見かける漫研はAなのだが、Bをイメージすることは難しくない。

上記と全く同じ論理で、「エロ漫画研究会」なるものも実存するかはさて置き、エロ漫画を愛読している読者脳内でのイメージはできるはずだ。教育機関は生物的な欲求と距離を取らねばならないと誰が決めたわけでも無いが、「食」という例外を除いて、「睡眠」「暴力」「射幸心」そして「エロ」は真面目な研究会だとしても活動することに抵抗がある。大学生はもはや全て成人であり、酒タバコはともかくエロに関しては何らゾーニング的規制は無い。あっていいのだ。しかし一方で鰐田大学エロ漫画研究会はさらに踏み込んだ「実践」を是とする過激派組織である。エロ一般問わず、漫画で描写されている事柄を実社会で行った場合に何らの法に抵触する可能性は高い。部長である柊由乃率いる鰐田漫研は、エロ漫画という聖典を研究し、描写し、かつ実践するという原理主義的過激派に与していた。それを知らずして巻き込まれた本シリーズ竿役、新田涼一が受難を経て信仰を獲得するサーガである。

会員紹介

本シリーズはダブルヒロイン、三年の部長柊由乃と、二年の今原真夢で構成されている。ちなみに「会長」が正しいようにも思うが、シリーズを通して自他ともに部長と呼称している。竿役は新入生である新田涼一。漫研にはもう一人男子会員、二年の相羽啓悟が居る。本シリーズはヒロインそれぞれとエロシーンがあるため実質的に2作分のボリュームがある。二人は2作目が掲載されている5月号のカバーガールでもあり、カラーイラストを拝むことができる。部長はイメージ通りだが、真夢さんがピンク髪なのは意外だった。あと1作目で真夢さんのメガネ描写は1つも無いためこれもまた意外ではあった。

漫研活動紹介

本作のエロの背景は思いのほか破天荒である。エロの周囲から解説したい。部長の柊由乃先輩は自称「お嬢様」の範疇を超え、「セメント石化」「感覚遮断穴開発」「全裸バンジー射精」などの奇行に惜しげもなくスポンサードしている。1話前段の車内痴漢プレイも、電鉄会社に手を回して実質プライベートトレインを調達したうえで実践している。エロ目的でなくてもロケとして営業中の車両(少なくとも新田くんがそう認識できる程度には)を借り切るのは大金だけでは解決できない問題が多々あろう。まして電車をマジックミラー号にすることは出来ないだろうから、本気でやるなら駅側でも人員整理が必要だ。それでいて部長のポリシーなのか、ヒロインや竿役自体を外部調達することはしないらしい。あくまでエロ体験要員は漫研会員に限っており、現時点で新田のみがその対象となっている。なお部長はエロ漫画家「華蝶珍」先生の作品を敬愛しており、先生の十八番「儚げな制服女子」を体現すべく大学でもブレザー制服らしきものを着用している。いわゆる合法JKである。一方でもう一人のヒロイン、今原真夢さんの方は今一つ背景がよくわからない。漫研に対する愛着は強く、仲間として新田くんを勧誘し当然のようにセフレのような関係を築いてゆく。一方で部長や相羽に対してもフラットな接し方で、エロ漫画そのものに対する熱い語りも特には無い。確かに部長の揉み消し力は魅力的かもしれないが、単に大学生女子が特殊性癖を満たしたいだけであれば他にも選択肢はありそうなものだ。ただ味わいとして、目的がはっきりしている研究者肌な部長に対して、どことなく蠱惑的で掴みどころがない真夢さんの存在が展開の読めない良いバランスを作っている。そして相羽くんはひたすら本作のオチ要員として使われている。最後に触れたい。

真・漫研活動紹介

本2作のエロシーンは4か所ある。登場順に「1. 車内痴漢プレイ(由乃)」「2. 公衆便女プレイ(真夢)」「3.夜の公園プレイ(真夢)」「4. 彼氏の部屋プレイ(由乃)」である。4以外は公然わいせつであり、実社会で演じる必要が無いエロ漫画らしいプレイと言える。由乃の1と4は「エロ漫画の模倣プレイ」であることを明言しているのに対して、真夢の2と3は漫研としての活動かどうかの線引きをあえて曖昧に進めているところが淫靡である。1は敬愛する「華蝶珍」先生の作品であることが強く示唆されており、いうほど「儚げな制服女子か?」という疑問が付くあたりもエロ漫画的と言えよう。由乃はあくまでエロ漫画ヒロインになり切っていることに興奮を感じる癖であり、新田にも「原作に沿う」ことを求めている。「華蝶珍」先生の原作描写では本来オジサンらしいねっとりとした攻めだったらしいのだが、初陣の新田は途中から己の性欲に従う。16ページ、手マンの大ゴマの下でビュルルという音がしている。しかし新田の両手はふさがっており何なら新田はチャックを下ろしてもいない。底知れぬ素質を感じるシーンである。1のあとエロ漫研と距離を取る新田に、真夢が真意を聞きに行く。「嫌になったわけではない」という言質をとった真夢さんがその足で男子トイレの個室に連れ込んだのが2だ。こちらは一転して新田はされるがままであり、真夢さんの下半身に触れることなく本番が始まる。場面転換が少ないこともあり4発のなかで最もえっちいと思う。3は直感的にみちきんぐ先生「主従ランデブー」の紫音さんを想起してしまった。ブタ下僕呼ばわりの日向が紫音さんに強制デートさせられるシーンだ。真夢さんはツン要素は微塵もないため初っ端から甘々通り越してもはやレンタル彼女である。秋葉原のアダルトショップで着てほしいコスを選んでほしいと言われる男の夢のシーン。7ページ、めくるめく妄想夢芝居の幕間で、実は「制服」は部長のアイデンティティに抵触するので避けるという真夢さんの配慮がツボった。私なら制服を推したいが、新田のチンコによる判定でエロ水着に決まる。ここからどういう流れで夜の公園に至ったか不明だが、律儀にそのエロ水着を着こんでいた真夢さんがキャストオフしプレイが始まる。今度は新田もしっかりプレイに参加し、帽子も水着も脱がさないまま中に出す。真夢も納得の、コスプレHとして満点の竿役だ。そして4、次のプレイスポットとして「南極」とか言い出すリッチな由乃さんが金を積んでも行けなかった舞台、男子大学生の下宿先が選ばれた。大学以降で初彼女が出来たら一度は見てみたい「彼女の制服姿」を自ら提供し、先述の通りその「エロ漫画らしさ」に興奮する由乃。メタさを通り越して、由乃と読者の間に共犯関係が成立する。あとは流れで。31ページ、そんな我々に由乃さんは「君の指は太くて気持ちがいいな…♡」という言葉を投げかける。自分の容姿や性器に自信満々なエロ漫画読者は稀だと思う。普通に生きていて自薦も他薦もされにくい指を褒められて悪い気はしない。思わず勃ちそうになる流石の着眼点である。4発ヤってみた新田くんの一押しは4番目だそうだ。

エロ漫研 Girls side

両作それぞれ38ページ。エロシーンも含めて倍盛りの濃密な作品だ。商業エロ漫画がAVやグラビアなどと違う特徴の一つに「事後」がある。エロの世界観をいったん畳み次の作品に気持ちよく移る。優れたエロ漫画はオチもまた秀逸である。本作はそのために竿ををもう一本立てている。なぜか最初から漫研にずっといるイケメン相羽啓吾である。この研究会はエロを称しているが男性向けとは言っていない。彼は「最近はBLにハマッてます」という表現をしているが、新田にここまでがっつくダブルヒロインがどちらも手を出していないところを見ても、彼のノンケじゃないオーラはエグい。事後、ヒロインに翻弄される新田に、「(新田との絡みを)今度お願いしてみましょうか」と前作オチで振り、「次は僕の番ですね」と後作オチで立つ。38ページもの長編を締めるにふさわしい、ちょっと美味しいところを持ってイキスギな新田くんへのジェラシーを鎮める隙のないオチである。なお相羽くんは腕時計を右に付ける派らしい。モノクロ漫画的には真夢さんと髪色が同じなのだが、彼もピンク髪だと想像すると新しい景色が見られそうである。

本作の単話販売はこちら!!

掲載誌はこちら!!

きづかかずき先生の作品はこちら!!

コメント

PVカウンター
  • Today's page views: : 135
  • Total page views: 31,113
タイトルとURLをコピーしました