この親あって娘あり [平間ひろかず] おいしいごはんの育て方 後編 (BEAST 2024.08)

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copyright 2024 ワニマガジン 平間ひろかず

タイトルおいしいごはんの育て方 前編
作者平間ひろかず
掲載誌BEAST 2024.04
ページ数24
ヒロイン崎羽アンジュ
竿役葛木幸太郎
発射数1
公式タグツンデレ / サキュバス / コスチューム / ツインテール / ニーハイ・ニーソ / JD / ファンタジー・SF / 先輩・上司 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 羞恥
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copyright 2024 ワニマガジン 平間ひろかず

タイトルおいしいごはんの育て方 中編
作者平間ひろかず
掲載誌BEAST 2024.06
ページ数24
ヒロインリルム/シェノ
竿役葛木幸太郎
発射数2
公式タグおさげ / ビッチ / フェラ / オナニー / ツンデレ / ハーレム / パイズリ / パイパン / サキュバス / ツインテール / JD / ファンタジー・SF / 中出し / 乱交 / 先輩・上司 / カップル・夫婦 / 妹 / 姉 / お姉さん
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copyright 2024 ワニマガジン 平間ひろかず

タイトルおいしいごはんの育て方 後編
作者平間ひろかず
掲載誌BEAST 2024.08
ページ数24
ヒロインアンジュ先輩とご家族
竿役幸太郎
発射数3
公式タグフェラ / ツンデレ / ハーレム / サキュバス / ツインテール / ギャグ・コメディ / JD / ファンタジー・SF / 中出し / 先輩・上司 / カップル・夫婦 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 複数 / 陰毛
修正白抜き修正

まだ遅れているのだがBEASTから、平間ひろかず先生の3部作をご紹介したい。初出はBEAST4月号で、隔月連載で見事に後編を迎えている。

純愛サキュバスもの

本シリーズは珍しく男女のフルネームが確定している。ヒロインは崎羽アンジュ、竿役は葛木幸太郎という。同じ大学に通っており、ヒロインの方が先輩である。隠すまでもなくヒロインはサキュバスであり、幸太郎を夜な夜な淫夢に呼び込んでいた。本シリーズは言うなれば「純愛サキュバスもの」とでも形容しようか。元来性欲と言うのはオスメス問わず本能にビルトインされているのだが、人間の特に女性は表立って性欲を発現させない。本能に根差しているという点ではサキュバスだから特別という訳でも無いのだが、生殖ではなく生存欲求と性欲が結びついていると解釈される点と、「腹減ったなあ」感覚で性欲の充足を公言するという点が特徴的と言える。本シリーズヒロインのアンジュさんは後者の点で、人間に感化され羞恥心を感じるようになってしまったというところが見どころである。中編で羞恥心のないサキュバスと竿役とのまぐわいを見せつけられるのだが、羞恥と嫉妬でグズグズになっているところに本シリーズの妙味が詰まっている。

前編

前中後で3話あるので順番に概説したい。ヒロインの崎羽アンジュさんは大学生という仮の姿を持ちながら、実態は幸太郎から精気を巻き上げるサキュバスだ。彼女は種としての優越性からか人間にメスガキ的なマウントを取りたがる一方で、人間と深く交流し続けた結果サキュバスにあるまじき性に対する羞恥心を身に宿してしまった。サキュバスには獲物である男性を性的に熟成させる嗜好があり、竿役である葛木幸太郎の夢に現れては彼を組み伏せて籠絡することを続けていた。しかもサキュバスには覚醒中でも催眠や記憶消去ができる。それをいい事にアンジュは上記の秘め事を自ら幸太郎に暴露する。突然正体を現したサキュバスに慌てふためくサマを見て悦に入るはずだったが、サキュバスの際どい盛装に慌てふためいたのはアンジュ本人だった。サキュバスとしてのドエロい行状と格好にアンジュの羞恥心が耐えられなかったのだ。かたやすっかり催淫された幸太郎に思惑通りサカり倒される。その最たるものがサキュバスの愛液らしい。とても良いモノらしくベロンベロンに舐め回す幸太郎にアンジュさんの羞恥心がまたパニックを引き起こす。サキュバスとしての能力と乙女の恥じらいでノリツッコミを終始繰り返したアンジュさんは、最終的には幸太郎とのHに満足する。ここまでが前編である。ちなみにアンジュさんは「葛木」呼びを続け、幸太郎という名前は最後の最後で明かされる。

中編

中編はアンジュさんの妹である2人のサキュバス、リルムとシェノが仕切る話である。この2人は姉と違ってサキュバスの本性を剥き出しにしており、躊躇なく幸太郎に牙を向ける。大学の学食で「妹を家に上げたらダメ」「幸太郎に近づかないで」とアンジュは懇願するが、お構いなしに学食全体に催淫を振りかざし、うるさいアンジュを縛り上げた上で二人揃って幸太郎を味見する。アンジュには本来サキュバスが持たない幸太郎への思慕と独占欲が芽生えており、妹達のサキュバスとしての振る舞いを頭で理解出来ていても心が許せなかった。幸太郎含めた全員が催淫されセックスモンスターになっている中で、アンジュだけが取り残され悶えていた。全体としては後編へのつなぎになるストーリーだが、妹たちの容赦のないエロシーンが実用的だ。本人たち曰く、「ロリに欲情する男が多いから年取っても雰囲気がロリのまま」だそうだ。申し訳ない。

後編

後編、サキュバスとしてのアンジュは激しい自己嫌悪に苛まされていた。助けになりたい幸太郎と、グズる姉を何とかしたい妹と両親。結果、幸太郎は自らの精気をアンジュに捧げるべく部屋の真ん中でマッパで大の字になる。アンジュの両親は「ここでサキュバスらしいところを見せてくれないと人間界に置いておけない」と奮起を促す。皮肉にもアンジュの持つ羞恥心こそサキュバスとして恥ずかしいものらしい。「両親の前で本能を魅せる」という人間の倫理感に逆らう行為を、サキュバスとして矜持でなんとか始める。ただでさえ恥ずかしいのに幸太郎と家族に応援され、アンジュは半泣きで「もはやバカにされてないかなあ!?」と叫ぶ。前編と同様に、メスガキマウントをとりつつも自分の痴態にところどころ心が折れるさまが見る者の心を打つ。私も書きだした当初は時々素になって自分の書いたモノを見ると心が折れたもんだ。所詮サキュバスだろうが人間だろうが倫理観は馴れるものである。そして前編と同じく、アンジュと幸太郎の想いが通じあえばもはや人間の倫理的にもナニしたって問題無いのだ。衆人環視や妹のチャチャ入れも次第に気にならなくなり、ラブコメ的な雰囲気が漂い始める。

この親あって娘あり

エロ漫画的には22ページがクライマックスだが、事後のシーンでも引き続き交わりを解かない二人。23ページ、母親から「番(つがい)に逆に堕とされちゃうサキュバスは時々いる」というサキュバスあるあるが開陳される。羞恥心を見せるのはドン引きだが、搾精プレイではなくイチャコラすること自体は「及第点」らしい。かくいう母親もまた番に堕ちているらしく、娘をほっぽり出して連れ合いとその気になっているというオチだ。欧米には義理の母親ジョークという古典的なカテゴリが存在し、komifloにも「お母さん・義母」というタグがある。しかしヒロイン側の父親が描写されるのはレアであろう。義父はシャレにならないからだ。そもそもサキュバスは女性という含意があるので、この父親の種族は気になる。母親の話からして彼もまた元獲物の人間なのかもしれない。そう考えるとアンジュさんが人間の倫理観と堕とされ属性を持っているのも遺伝なのかもしれない。一方でサキュバスの倫理観に染まって娘の4Pを観覧している父親もタダモノではない。

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