copyright 2025 ワニマガジン ごみり
| タイトル | となりで歩きはじめたら |
| 作者 | ごみり |
| 掲載誌 | 快楽天 2026.03 |
| ページ数 | 26 |
| ヒロイン | ミヤビ |
| 竿役 | リク |
| 発射数 | 1 |
| 公式タグ | ムチムチ / カップル・夫婦 / 巨乳 / 恋愛 / 童貞 / 陰毛 |
| 修正 | 白抜き修正 |
先日リニューアルされたワニマガ×デビューグランプリのご紹介をさせて頂いた。その第2回に向けて快楽天にもデビュー作が次々掲載されている。その一翼を担うお二方、ごみり先生と内山中手先生の両作品を順にご紹介したい。今回は掲載順でごみり先生の作品をご紹介する。
脳が回復する
「童貞とのセックス気持ちいいわけないから笑笑」本作竿役のリクくんがいよいよ迎える初夜の前にうっかりSNSで見てしまったスティグマである。程度こそあれ、少なからぬ読者の心にも刺さったであろう。そんなこととは知らない本作ヒロインのミヤビさんと夜の住宅街で合流する。扉絵から伝わる、酸味のクドくない甘酸っぱさで本作はこの後も彩られているので安心してほしい。私の私淑する巨匠・田中ユタカ先生にも通ずる優しさと慈しみの溢れる「普通の男女」の初夜の構築、先生曰く「ゴミリズム」と形容される暖かさのある作品だ。かつてネットミーム(の元ネタ)となった下の画像、脳が回復する「優しいエロ」がここにある。いこう、わたしたちの夜へ!!

すきエッチ
上で「初夜」と書いたが、この二人は既に経験を済ませている。4ページ、ミヤビさんの「気持ちよくなくは なかったからね」という事後の感想が何かを物語っており、冒頭の「童貞とのセックス気持ちいいわけないから笑笑」に自責のエッセンスを加えている。エロ漫画ではよくある導入であり、いつつせ先生「だるエッチtoすきエッチ」のように竿役が変な方向にこじれてしまうパターンがむしろ一般的である。本作のリクくんは、やおら性玩具を持ち出すでなく「アロマとホットアイマスクと靴下」というホスピタリティ重視の戦略に打って出た。北風と太陽、セックスが上手くいかなくてもそれ以外で気持ちよくなって貰おうという模範的な考え方を披露する。しかし「寝てもいいんだよ~」というリクの気遣いミヤビは固辞する。「寝たら夜が終わっちゃうよ」、退路なき熱に二人は煽られる。
だるエッチtoすきエッチ(単話)330円
考察
もう一度振り返ろう。「童貞とのセックス気持ちいいわけないから笑笑」、これは正しくない。童貞であれ性豪であれ、男性は射精の気持ちよさに関して迷いが無い。男性にとっての性行為は射精できるかできないかの100-0であり、射精の仕方を知らない男性は居ない。対して女性の性感は初めからビルトインされていない。何を以て性感とするかから女性のセックスは始まる。したがって個人差が大きく、男性のような明確な指標が無い。食欲や睡眠欲と同じように、「コーヒーの味が分かるようになった」り、「よく寝たはずなのに眠い」ということが起こりうる。そう、男性の性感だけがむしろ特異的なのだ。極論を言えば女性が性感を得られるかどうかは、特定の相手との「慣れ」以外の要素は運任せに近いと思っている。ピーマンは美味しく調理しても大体の幼児は嫌がる。しかしピーマン自体は何も変わっていないのにいつしかピーマンを美味しく感じる時が来る。それが早い人、遅い人、今でもダメな人、いろいろあるのだ。「確実に全ての女性を感じさせる方法が無い」一方で「確実に女性が感じないセックス」は存在する。つまり童貞がしくじる可能性は相対的に高い。しかしそれは比較的適切な知識でカバー出来る部分だと思える。ただし男性は本能的に「セックスの仕方」を知っていると信じて疑わないので悲劇が起こる。
走り出すミヤビさん
本作に戻ろう。「くっつくのは私の役目」と、ミヤビさんから身体を合わせに来る。男性にとってセックスは「チンコへの刺激を与えて貰うために何をすれば良いか」という観点からブレが無い。しかし女性はそう認識していない。ミヤビさんなりに出来るところ、してほしいことを考えた結果出たスキンシップのリードである。12ページ、ミヤビのリードを感じつつリクは「させっぱなしは男がすたる」と恐る恐る股間に手を伸ばした。目を見て、言葉で伝えて、段階を進めてゆく。ミヤビさんもまた「されっぱなしは女がすたる」と挿入のゴーサインを出す。前回より気持ちよいセックス。しかしミヤビさんは一旦「止めて」という。リクくんとしてもブレーキを踏まれたくないタイミングなので続行を願い出るも、これはミヤビさんからのサプライズだった。
洗面所にふたりで
ベッドから場所を変え洗面所。その鏡の前にミヤビさんが手を付きバックでの挿入を促した。「何度も激しくパンパンしてほしいんだ」。男性器はフレキシブルでありどっちを向いていてもサオが適度な刺激を受けていれば射精に至れる。対して女性器は体幹に対しての角度の制約が大きい。入ったとしても気持ちいいかは個人差が大きい。ミヤビさんはこのスイートポイントを見つけていたのかもしれない(「他の誰かに見つけて貰った」はごみりワールドには無いものとする)。ある程度の確信を持って、鏡越しに、「こんなの女の子にしちゃいけないってくらいに」突いてほしいと伝える。リクくんはここで焦らしたり、ケツに平手打ったり、アナルに指入れたりはせず、一心不乱に突き上げた。挿入角度だけでなく非日常感いや日常感と言うべきか、鏡越しに「すごいことしてる わたしたち」と言葉にして、改めて興奮の度を深めるミヤビさん。キツく締め上げた下半身によりリクもまた絶頂に導かれた。そしてノーパン彼シャツを見せびらかすシーンでオチとなる。愛する二人のコミュニケーション以外にほぼ何も無い、純度の高いラブロマンス。女性向けというタグがあれば付けられるであろう、誰にでも勧めたいユニバーサルデザインなエロ漫画と呼びたい。


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