さやちゃん…いや…さや師!! [星井情] ささやくさやちゃん (快楽天 2023.04)

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copyright ワニマガジン 星井情

タイトル ささやくさやちゃん
作者 星井情
掲載誌 快楽天 2023.04
ページ数 20
ヒロイン 佐谷
竿役 日高
エロページ位置(割合) 9 – 20 (60.%)
発射数 1
公式タグ ツンデレ / ニーハイ・ニーソ / JK / 処女 / 制服 / 女性上位 / 学園 / 巨乳
修正 白抜き修正
本日は3月3日である。日本から歳時記というものが失われ、桃の節句、ヒナまつりというイベントも幼稚園までのものとなってしまった。ひな祭りは七夕と並ぶロマンチックなイベントではあるのだが、遠距離恋愛と正妻では後者にはエロ展開が薄いということだろうか。考えようによっては三人官女を入れてハーレム展開にも出来そうなものだが、少なくとも直近のエロ漫画でひな祭りを扱ったものは無かった。
ということで耳の日つながりで本作をご紹介する。本作は20ページと比較的短めなのだが、さらり読んだだけでもエモくてエロいことが分かると思う。そして何度も読み返したくなる魔性がある。本作はいわゆる「高木さん」から繋がる、女子側が冴えない男子にモーションをかけまくる話なのだが、メスガキ度が高目に設定されている。女性側がリードをとったままなのも良し、竿役が男気を見せるのも良しという昨今の定番といえる構成だ。なお本作のヒロインは「さやちゃん」なのだが、名前ではなく名字(漢字で「佐谷」)だと思われる。黒く染めていない「怒られる髪色」だと作中で語っている。カラーピンナップも掲載されているので、髪色はこんな感じ。赤いリボンと瞳色がよく似合っている。いつもながら「セーラーの上に何か羽織ったものをめくって乳を出す」構図は不思議絵製造機だと思う。
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copyright ワニマガジン 星井情

あらすじでも書いたが、この物語は「答辞」と書いてあることから、日高生徒会長は高3の卒業間近であるとわかる。この作品だけ見るとメスガキ感満載の佐谷ちゃんだが、意外とギリギリまで引っ張ったらしい。そもそも発言自体は高飛車強気一辺倒に聞こえるのだが、「ささやく」という言葉からも分かるように愛情表現はじつにしっとりとしている。ロッカーに入った描写で「会長ちっちゃ!」「おっぱいでっか!」となるのだが、実は佐谷ちゃんがデカいのはオッパイでも太ももでも態度でもなく、図体である。しかもそれが本人にとってのコンプレックスだったと後でわかる。大女として女子扱いされず、それを言い返せないほど引け目に思っていた佐谷ちゃんにとって、唯一図体関係なく可愛い女子として評価してくれたのが日高会長であり、それが馴れ初めであるらしい。巨乳美人である佐谷ちゃんが「カワイイ」というワードに執着する理由もそこにあり、気を引くためにわざわざ脱色までしたのも会長にカワイイと言ってほしいその一点だと思われる(実際引き出せている)。

本作の魅力は、前半の発言と裏腹の、佐谷ちゃんの悲しいほどの卑屈さなのだ。黒塗りのセリフは会長の戸惑いの心象を書いていたはずなのに、13ページから主客転倒し佐谷ちゃんの心の奥底にある卑屈さがこぼれ出す。会長のことがこんなにも好きなのに届かない切なさ、セックスでしか思いを伝えられない不器用さ、そんな不器用で卑屈な女は会長にふさわしくないという自信の無さ、そしてそんな会長との別れが近いという悲しさ。それでもなお会長のことが好きでたまらない想いが「ささやき」という形で最後にあふれる。非常に叙情的であり、悲恋を感じつつも、この流れでこの表情でこのピストンでこのささやきはあまりにもエロ過ぎる。射精不可避であり、実際会長もここで屈している。エロシーンだけ見ても勢いが良く、途中回想をはさみながらも一気に押し切られる強さがある。素晴らしい作品なのだがここで終わってしまい、余韻が無い。間違いなく続きはコミックスで描かれるのだろう。隙がない名作である。

あらすじ

生徒会広報係の佐谷は、まもなく卒業する日高生徒会長のことをからかい続けている。髪を脱色している件で厳重注意を受けている佐谷は、岡部先生が生徒会室に来ると聞き、慌てて会長とロッカーに隠れる。反省の色もなく身体を密着させ耳元でささやく佐谷に、会長の理性が揺らぐ。先生が出ていきロッカーから出た佐谷ももう我慢の限界だった。

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