copyright 2024 ワニマガジン さんじゅうろう
タイトル | 筆おろしデリバリー |
作者 | さんじゅうろう |
掲載誌 | 快楽天 2024.11 |
ページ数 | 22 |
ヒロイン | お姉さん |
竿役 | 僕 |
発射数 | 1 |
公式タグ | ショタ / おもちゃ / ポニーテール / 中出し / 女性上位 / お姉さん / 巨乳 / 手コキ / 淫乱 / 痴女 / 逆転なし / 陰毛 |
修正 | 白抜き修正 |
更新間隔が空いている間、wordpressの設定と格闘して結局撤退してしまった。未だに馴れないながら更新の方も続けていきたい。本日は遅れ馳せながら、快楽天の巻頭であるさんじゅうろう先生の作品をご紹介したい。実は過去にもブログの技術的な問題でさんじゅうろう先生作品の紹介記事がお蔵入りしている。今回はきちんと出しておきたい。
2024年問題
本作はヒロイン・竿役とも名前が出ずストーリーが忘れられがちかもしれないが、ある意味での時事ネタだと捉えている。いわゆる2024年問題である。もう2024年もあと3ヶ月でありこの表現も既に色褪せていることは否めない。御存知の通りトラック物流業界は荷主からの圧力に対してトラックドライバーをはじめとする物流関係者の破壊的努力により現状のサービスを維持できている。通販含め細やかな物流輸送の需要はますます高まっていく一方で、危険・低賃金・長時間労働となる担い手の不足が喫緊の問題となっている。これに対して国土交通省は「過重労働の禁止」という法改正を実施し、2024年4月から施行されている。トラックドライバーの労働上限を厳密に定め、ろくな休憩も与えられず日本を西へ東へ駆け回る現状に歯止めをかけることは中長期的にはおそらくプラスに働くのだろう。しかし直近の人員不足の中で労働時間の制限は死活問題でもあり、物流全体にブレーキが掛かるという懸念が以前から囁かれていた。物流現場の声は直接消費者に届かないので、実際に耳にするのは「市営バスの減便」というニュースくらいだろうか。自動運転や外国人ドライバーの導入などの案は出るものの、安全性の観点からまだ本格実用には遠い。ここで必然的に出てくるのが「女性の活用」である。特に「軽貨物」という町中レベルでの配達であれば大型免許は必要ない。本作ヒロインのように「荷物をご自宅へお届け」する部分の担い手として女性は好適だと募集がなされている。実際に増えたという実績をうたっているものは探し出せなかったのだが、町中での女性ドライバー・配達員をよく見るようになったという感覚はあるのではないだろうか。
がいがぁかうんたぁ
エロ漫画の話に戻る。かつては「団地妻」モノということで、昼に独りで過ごす家に御用聞きやら配達やらで訪れた男とおっぱじめるパターンが定番であった。集合住宅は今も存在するが「団地」という表現は古めかしいイメージが有る。そして専業主婦が過去の存在となりゆく中で、「独りで過ごす鍵っ娘」が狙われるパターンに変化した。クジラックス先生のコレは単項で記事が存在するほどだ。そして低年齢層がターゲットとなる作品が締め出された関係で、このパターンの作品はメインストリームからは外れた印象がある。そんな中、本作はオリジナルテイストそのままに、男女を逆にするというコンセプトで令和に花咲いた。かつて配達員側の竿役は必ずしも美形に描かれず、同意なしという作品も多かった。本作は男性向けエロなので、ヒロインの巨乳美人なお姉さんが物流という現場でなぜここまで男日照りでムラついているのか理解しかねる部分はある。そして竿役の男の子がなぜ昼日中に独りでお留守番をしているのか、そもそも何歳くらいなのかという疑問がつきまとう。作品の味わいとしては低ければ低いほど良いかもしれないが、高校生ともなればそんなに毎日昼日中の家にいない。夏休み中のすごく短期間のムラムラなのだろうか。4ページ、さんじゅうろう先生作品によくあるヒロインのプライベート空間でのモノローグなのだが、本作ヒロインはエロのことしか頭にない良キャラである。一般にエログッズは最低限開封するまでそれと気づかれないように、あえて社名や内容物を「偽装」する。しかしネタバレというのは所構わず存在する。竿役が頻繁に受け取っている「WMGカンパニー」という送り主からの荷物をヒロインも個人的に受け取っており、性別こそ違えど中身が大人のおもちゃだという確信を持つ。
101回目の筆下ろし
それでもまあ常識的にWMGカンパニーを突破口に仲良くなろうというのは難しいと独り納得したお姉さんだったがある日。再びお姉さんと竿役とWMGカンパニーの荷物の3点セットが揃う。学生らしくクレカなどではなく代引きのため小銭を扱う二人。10円玉を落としたお姉さんのゆるい胸元、緊張が走る竿役の股間、それを見逃さないお姉さん。彼女を獣にしたのは股間についたブツではなく、彼の恥ずかしげな横顔だった。玄関で押し倒して少年のパンツを脱がすお姉さん。そして確信気味に客の荷物を開け中身のオナホとローションでシゴきにかかる。羞恥に顔を赤らめる少年を見てたまらなくなったお姉さんもパンツを脱ぎ捨てのしかかる。暴発しかけのチンコを挿入したのだが、彼はここで耐えてみせる。エロ漫画的にはここで1発目が出ても違和感ないのだが、「大好きなおもちゃじゃイケなくなるかも…♡」というお姉さんの猛攻に彼は4ページも耐えた。理由は事後にわかる。タイトルの通り、明らかにチェリーの前提で玄関先筆下ろしプレイを進めていたのだが、彼は実は童貞ではないと告白される。彼のチェリッシュなルックスは各種女営業、「保険屋さんとか健康ドリンクの人とか」に「逆枕」を強要させていたらしいのだ。荒唐無稽なフリには荒唐無稽なオチである。繰り返すが彼はオナホプレイでイキそうになっているのに挿入には耐えている。逆に言うと、本作ヒロインのみならず玄関先でかわるがわる凌辱されていた彼は、彼だからこそか、わざわざ金を払ってでもオナホに行き着いたということになる。彼は既に「大好きなおもちゃじゃなきゃイケない」体だったのだ。そういう意味ではうらやましくもあり、哀しくもある、サキュバスものの裏返しのような女体への諦念すら感じさせる凄まじい物語だ。
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