セマンズ法にて候 [せきつい] ふぁいぶみにっつ♡ (COMIC BAVEL 2025.02)

copyright 2024 文苑堂 せきつい

タイトル	ふぁいぶみにっつ♡
作者	せきつい
掲載誌	COMIC BAVEL 2025.02
ページ数	26
ヒロイン	静香
竿役	颯真
発射数	3
公式タグ	オナニー / ローション / ポニーテール / 中出し / カップル・夫婦 / 学生 / 尻フェチ / 巨乳 / 恋愛 / 手コキ / 淫乱 / 逆転 / 陰毛
修正	白抜き修正

ただいま執筆時点で12月24日の夜である。いわゆる性の6時間がまもなく始まろうというところだ。皆様さまざまな聖夜をお過ごしだろうと思う。そんな中で私は早漏治療の説明をせっせと書こうとしている。本日はBAVELから、せきつい先生の作品をご紹介したい。さまざまな意味で貴方の参考になれば幸いだ。

ふぃふてぃーんせかんず♡

早漏とは。つまるところ対戦相手の想定よりあまりにも早いという定義と言える。根本的に早漏でも男性は快感を得られるし、生殖能力にも問題はない。まして死にはしない。EDや前立腺がんと比べれば病気と言えるかどうかも怪しい。しかし全世界の男性の30%は早漏だという統計もあり、プライベートな問題だけに当事者からすればたまったものではない。なおDSM-5(精神疾患としての判断基準)では挿入から1分以内、ICD-10(国際疾病基準)では15秒以内という診断基準がある。ここまで短くなくても、日本のクリニックでは2分から3分ぐらいを治療対象としているようだ。本作では後述するセマンズ法によるトレーニングを実施しているが、実は早漏治療薬が存在する。ダポキセチンという薬で、プリリジーまたはポゼットという名前で海外では販売されている。国内でも保険適用外だがクリニックなどで処方される。実は超短時間に作用する抗うつ薬(SSRI)で、抗うつ薬としての副作用を利用している。すぐ効くのだが効果が切れるのも早いため、うつ病の治療薬として使い物にならないのを逆手に取ったナイスアイデアと言える。この他にリドカインという麻酔薬をチンコに塗り付けて感度を鈍らせるという方法もあるらしい。麻酔薬というと大層だが、かゆみ止めによく使われている成分である。市販薬もあるが、粘膜に近いデリケートな場所だけに使用は慎重に。ご経験があるかもしれないが、かゆみ止めにはメントールなど刺激物が入っているものも多いのでヘタをすると勃起どころか悶絶すること請け合いである。このほかED治療薬も効果があるとの事だ。包茎と早漏は古き良きエロ雑誌の後ろの方にイヤというほど広告が載っていたので辟易されているかもしれないが、時代は変わっている。お悩みの方はいちど調べてみてはどうだろうか。

セマンズ法にて候

本作に戻る。本作は学生カップルの話かつエロ漫画なので、クリニックで投薬治療という話にはもちろんならない。別に竿を変える選択肢もあったろうが、静香さんはロストバージンの余韻も醒めないうちに彼氏の早漏治療に協力するという頼もしい女性だ。彼女は挿入をせず手コキ寸止めを繰り返し、颯真くんの息子も4回目まで耐えた。こんなことで早漏が治るのかとお思いかもしれないが、この「3回寸止め」が正しい対早漏トレーニングであるセマンズ法の基礎なのだ。手コキ寸止め自体はスクイーズ・テクニックと呼ばれセルフでも実施可能だが手順が難しい。対してパートナーと協力し実際にセックスを通してトレーニングしていくのがセマンズ法である。手コキ寸止めはセマンズ法の第1段階であり、このあと2.騎乗位、3.側臥位、4.正常位と進めていく。本作でもムラムラが止まらなくなった静香さんが自ら第2段階に進めていった。そもそも颯真くんの早漏は「気負いすぎ」という面もあった。早漏の原因には心因的なものも含まれているので、「目隠し」というのも効果的だし実際効果があった。本作タイトル「ふぁいぶみにっつ」を超えて、颯真くんはセマンズ法のゴールである正常位にも耐えた。それに納まらず20ページ、バックに体位変更した上にアナル責めまで敢行する。11ページ、静香さんはもともとバックスタイルがお好みのようなのでこれまたナイスチョイスである。「早い」と言われた初回から、静香さんが意識を飛ばすまで進化を遂げた颯真くん。男の威厳を取り戻すべく「失神するまでいっぱいシてやる」宣言をして静香さんを屈服させた、かに見えた。しかし所詮男は果てる生き物である。失神したかどうかは分からないが、滾る性欲を爆発させたのは静香さんの方だった。一発当たりが長くなるということはそれだけスタミナも消費する。「私達幸せです♡」というツヤッツヤの静香さんの笑顔でオチとなる。本作は早漏対策エロ漫画という年末年始にふさわしい、自らを見つめる教育的な作品と言える。かつ静香さんの甲斐甲斐しくもエロいキャラクターは非常に好ましい。

最後に薬もトレーニングもいらない、もっとも手っ取り早い早漏対策をお教えしたい。以前も紹介した「極厚コンドーム」である。失神するまで、やつれるまでヤるのもいいが、一貫してナマなのはよろしくない。皆様もセーフセックスを、そしてよい聖夜を!

あらすじ

ヒロインの静香は、彼氏である颯真に処女を捧げようとしていた。初体験は痛みもなくスムーズに受け入れられたが、颯真は想像以上に早く果ててしまった。落ち込む颯真に静香は早漏対策トレーニングとして手コキ寸止めを繰り返した。静香のために頑張る颯真。一方で静香の下半身は今まで経験にないほどの疼きを感じていた。

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