それは潮か涙か [愛南ぜろ] お預かりやさん (WEEKLY快楽天 2023 No.16)

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copyright 2023 ワニマガジン 愛南ぜろ

タイトル お預かりやさん
作者 愛南ぜろ
掲載誌 WEEKLY快楽天 2023 No.16
ページ数 26
ヒロイン 尾山/チカ子
竿役 田島
エロページ位置(割合) 1 – 25 (96.2%)
発射数 1
公式タグ パイパン / ムチムチ / 学生 / 寝取らせ / 巨乳
修正 白抜き修正
本日2023年4月25日、当ブログのリニューアル明け初弾の記事はこちらをご紹介する。Weekly快楽天初登場でカバーガールも務めている愛南ぜろ先生の作品だ。愛南ぜろ先生はリョナ作品をガンガン手掛けている。本作は暴力表現は一切ないのだが、見るものの心を鋭くえぐる怪作となっている。

それは潮か涙か

本作の構成はやや複雑だ。開幕いきなり挿入5秒前からスタートするのだが、この黒髪男子(中村)は本作の竿役ではない。本作の竿役はメガネ陰キャの田島くんである。そして上記サムネイルでイキかけている女子(尾山)も本作のヒロインとは言い難い。この二人のまぐわいはタイトルシーンでお開きとなる。田中くんと尾山さんは本作冒頭より前の時間軸で付き合っており、高校1年のわずか半年で尾山さんの性感をマックス(いわゆる3000倍)にまで引き上げたらしいのだ。そして自らの性感に耐えかねた尾山さんから別れを告げ破局したとの事。つまり言外に「次に付き合う人とは穏やかな関係を持ちたい」という含みのもとに、チェリーである中村くんと付き合ったことになる。それならそう言えば良かったとも思うのだが。おそらく中村くんも初体験に向けての意気込みがあったのだろう。ともすれば途中終了になりかねない初体験を円滑に進めるべく恐る恐る前戯を試みただけでサムネイルの通り大洪水である。

「それは潮か涙か」名キャプションだが解説が必要だろう。エロ漫画では初体験で潮を吹くなど茶飯事である。童貞テクニシャンなど枚挙にいとまがない。イカないよりはイッた方がいいに決まっている。ここで調子に乗ってガン攻めしてこそエロ漫画の竿役である。ここでヒいた中村くんは竿役失格だった。しかしこの後をちゃんと読むと、中村くんはその後普通にロストチェリーしたらしい。尾山さんを7回イカせた後で、「ヤリマンだよね?」と聞く暴挙に出る。漫画で描かれているのはここまでだが、事実としてこの話を中村は吉谷にしている。別れたとも言っていないことから、中村くんの結論は「経験人数1人ならオッケー!!」だったと、むしろ肯定的に捉えたと考えられる。そしてそれは吉谷くんも同様。特段面識のない田島に対して「自分の彼女を開発してくれ!!」とあんまりなリクエストをする。

ゴッドハンド田島

吉谷は自分の部屋で彼女に目隠しした状態で田島にバトンタッチする。吉谷が彼女のことを「チカ子」と呼ぶ描写があるが、少なくとも田島は彼女の名前を知らされていない。本作の竿役である田島くんは、本能的に女性の攻めポイントが分かるという天賦の才能がある。田島くんは不思議なことに、自ら性的に興奮しながらも眼の前の女性を、あたかも機械を修理するがごとくにいじり倒す。何も要求せず、また要求も聞かない。人間扱いしていないような神の愛撫が続く。田島のゴッドハンドを研修医のような眼差しで追いかける吉谷。このチカ子も大概で、知らされていないとは言え彼氏の家で好き勝手にヨガり倒し、田島を掴んでセックスを懇願する。吉谷くんも「是非ヤッてくれ」と頼む。田島くんの特殊能力はチンコを介しても機能するらしくゴツゴツとウイークポイントを攻めまくるのだが、まさかの生中である。田島くんの性技は天性のものであるがゆえに、我々凡人の性知識が足りていないらしい。結果的に男3人女2人の5Pで発射1発という構成なのだが、人によって、読者の性遍歴によってはトラウマのように刺さるポテンシャルのある作品だ。

そして田島くんはいつもけだるげ

最近komifloのタグが追加された中に「寝取らせ」というキラーが混ざっており、まさにそのために存在するような作品と言える。本作と似たような寝取らせ構成として、藤丸先生の「ロマンティックダストシューターズ」という作品がある。こちらは超絶モテ男の池くんが処女嫌いだというために友達の五味くんが代わりにロストバージンしまくるというネタ。藤丸先生らしく終始コメディタッチなのだが、五味くんが愛を忘れたように機械的にセックスし始めるくだりが非常に刺さる。また巨匠愛上陸先生の「催眠性指導」シリーズも、自分の彼女を眼の前で寝取らせる点は同じだが、カップル側が自発的に出した結論ではない。本作は一見するとクズ男の集まりなのだが、よくよく考えると、吉谷の「彼女の性感UPを代行してもらう」という作戦は(可能であれば)わりと合理的であり、将来的に付き合っていく上で両者のプラスになれば良いという真面目な感性とも言える。上記の通り中村くんも散々な目にあった割には、おそらく充実したセックスライフを楽しむのだろう。つまり一見すると棚ぼた一人勝ちのようでいて、自らの愛を満たす相手の居ない田島くんだけが可哀想な物語なのだ。

あらすじ

中村の彼女である尾山さんは、初めてのHの際にドロドロに乱れてしまい「開発済み」である事を分からされた。しかし尾山の性体験は一人しか無く、過去に付き合っていた田島という同級生に開発されていたと知らされた。ボキボキに心を折られた中村の初体験話を聞いた吉村は、性感の良くない自分の彼女の開発を田島に依頼する。

リョナざんまい!愛南ぜろ先生の作品はこちら!!

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