もうちっと続くよっ[きょくちょ] 楓と鈴8 (COMIC BAVEL 2024.08)

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copyright 2024 文苑堂 きょくちょ

タイトル楓と鈴8
作者きょくちょ
掲載誌COMIC BAVEL 2024.08
ページ数40
ヒロイン楓と鈴
竿役ハヤト
発射数2
公式タグフェラ / パイパン / ニーハイ・ニーソ / 中出し / 処女 / 双子 / 学生 / 巨乳 / 幼なじみ / メイド服 / 淫乱 / 潮吹き / 羞恥
修正白抜き修正

現在ブログ引っ越しの真っ最中で全く更新できておらず、更新の仕方も手探りと言う状態だ。いったん以前の形を踏襲するべく記事を上げてみたい。色々落ち着かないことが多いのだがご容赦頂ければとお願いしたい。前回BAVELまとめてレビューで色々ご紹介した中で、きょくちょ先生の「楓と鈴」シリーズは腰を据えて書きたいとお伝えした。本作は明らかに学生の話なので引っ越し前では出来なかった。この場にてご紹介したい。

きょくちょユニヴァース

きょくちょ先生の作品は言わば「きょくちょユニヴァース」と形容すべき共通世界の中で成り立っている。学校を舞台とした連作が多く、正直私も全容を把握できていると言うと嘘になる。ただその中でも中核を成しているのが本作の楓、鈴そしてハヤトの3人である。きょくちょ先生の商業単行本は3冊出ているが、全てで「楓と鈴」の話が2話ずつ収録されており、しかも全作でこの二人がカバーガールを務めている。タイミング的に4冊目となる単行本に7,8話が収録されるのも決定的だろう。裏を返すと本シリーズの1話の初出は2018年でありかなりのロングスパンになっている。途中が抜けていても問題なく理解できるしエロいのだが、全て読んだ人でも時系列が曖昧になっている方が多いのではないだろうか。シリーズをまとめると下表のようになる。その前に前提事項を書いておこう。

  • 楓と鈴は双子の姉妹で、楓が姉。幼馴染で竿役のハヤトと同じ学校に通っている
  • 双子は髪型がほぼ同じで外見上の見極めが難しい。髪留めを「右に2個」が楓「左に1個」が鈴だが見えていないカットが多い。脱いでいるシーンであれば姉妹のキホン、ホクロが「楓の左乳」「鈴の右乳」にある。それより何より乳の大きい方が鈴だ。カラーだと瞳の色が違うため、「青が楓」「赤が鈴」である。
  • 楓は生徒会長であり、学校全体でも名の知られた存在らしい
  • 楓とハヤトは鈴の計らいによって初体験を果たす(1話) 好きだとは伝え合っているが交際しているという直接的な描写はない
  • 鈴も1話の時点でハヤトと濃厚なBまで進んでいるが、8話まで処女を守っていた
話数初出収録主な舞台備考
1BAVEL2018.4らぶりー学校の空き教室楓初H
2BAVEL2019.1らぶりー文化祭メイドでリモコンバイブ
3BAVEL2019.9らぶみー姉妹の自宅鈴が椅子緊縛
4BAVEL2020.10らぶみー高級ホテルハヤト誕プレ3P
5BAVEL2021.8らぶゆー学校の屋上姉妹誕生日?
6BAVEL2022.5らぶゆーハヤトの自室ハヤトが椅子緊縛
7BAVEL2023.8(未収録)温泉旅館混浴浴衣3P
8BAVEL2024.8(未収録)温泉旅館つづき鈴初H

なお、ちょくちょく出てくるサイドテールの友達は遠藤愛奈という。田中先生と密かに関係を持っており、こちらも「らぶりーあいなちゃん」というシリーズで3作描かれている。竿含め知り合い同士だが、ヒロイン同士で踏み込んだ会話をしているシーンは無い。

1話から7話まで

本シリーズのストーリーの起点は基本的に鈴である。しかしながら鈴の思惑というか動機は今もって不明と言ってよい。ハヤトの事が好きなのに自分から恋愛に動かない楓を、半ば強引にハヤトとSEXまで持っていった。と同時に鈴自身もHに積極的に参加し、挿入以外は何でもする。本シリーズで特徴的なのが、姉の楓に対する遠慮のない鈴の責めである。楓はセルフ含め常に感度が良いのだが、鈴は攻め一筋であり、ハヤト以外の愛撫を基本受け付けない。きょくちょ先生の作品に割と共通なのだが、双子や幼馴染という背景ながら具体的な過去エピソードや、Hに至る経緯がほとんど描かれない。長期連作だと丸々過去回なども珍しくないのだが、きょくちょユニヴァースでは原則として皆現在に生きている。作中でやたら豪華なホテルの一室に招待されたり(4話)、3人で温泉旅館に泊まりに来たり(7話)と、学生というか未成年にしては豪勢かつ放埒なハナシに事欠かない。それでいて自宅(姉妹宅3話、ハヤト宅6話)かつはそれほど豪邸というわけではない。家庭の事情は少し気になるところである。

それでも鈴はヤッてない

飛び飛びでお読みの方は私も含めて「鈴とまだヤッてない」という事実に驚いたのではなかろうか。普通に3人の絡みがあり、上記の通り挿入以外は何でもヤッているのだが、確かに鈴とはヤッてない。上記の通り鈴の動機は謎が多いのだが、6話で楓が鈴抜きでハヤトの家にシケ込もうとした時、鈴が先回りしてハヤトを縛り上げていた。普段から自らについて多くを語らない鈴が、「覚えて 私と楓はいつも一緒」とハヤトに、そして楓に叩き込んだ。二人には仲良くなって欲しいが、そこには自分も含まれていないといけない。理由はともかく鈴の譲れない想いが垣間見えた。そして7話、3人で温泉宿に旅行する。貸切風呂でいつものようにサカり、楓とハヤトが一発ヤル。ここまで普段と同じ展開なのだが、仰向けに潰れているハヤトの下半身に鈴がまたがって、「膣内で出して」と言ったシーンでオチとなった。

8話

本作、珍しく過去回想から始まる。次にハヤトと鈴を部屋に残して独り旅館のロビーで待つ楓が描写される。少し紛らわしいのだが、7話の直後の話である。要するに、妹の鈴に「竿を貸す」事に対する楓の逡巡だ。ぶっちゃけ客観的には「今更感」が強いのだが、「挿入しなければ浮気じゃない」という貞操観念はエロ漫画では少なくない。一線を超える行為について楓は一応の理解を示した。同時にこの話はハヤト抜きで事前に合意されていたことも明かされる。5ページ、鈴がここぞとメイド服を持ち出したのだが、ここも温泉旅館での流れとして違和感がある。なのでわざわざ「抜け駆けではない」という事前合意を挟んだのだろう。20ページ、ようやくその時が来た。楓に遅れること実時間にして6年4ヶ月である。ここから少しペースが変わる。ここまでは鈴がいつものようにペースを握りハヤトが展開に困惑する様だった。挿入を果たしてからも鈴の要求は「楓と同じようにして」だった。ハヤトもまた逡巡と緊張を抱えていたのだが、ここで吹っ切れる。初Hであるにもかかわらず慣れ親しんだ楓とのように激しく腰を打ち付ける。それだけではない。ここまで蓄積した姉妹との性体験から導き出された「鈴のポイント」に正確に狙いをつける。楓と似ていながら微妙に異なる性感帯をピンポインとに抉るのは姉妹の事を誰よりよく見ているハヤトの付き合いの長さゆえだろう。

もうちっと続くよっ

事後、分かっちゃいても独りほったらかされロビーで呪詛を吐いていた楓と二人が合流する。鈴の安否を気遣う姉。いつも通りの3人に戻った瞬間、二人が納得のアイコンタクトをとったところで本作はオチとなる。そしてアオリ文に「なんと続編も近日掲載♪」「単行本情報続々公開っ!」とある。上述の通り8話までが収録された単行本が出ることはここまでの既定路線と言って良い。しかしここまで収録話数2話刻みをかたくなに守って来た本シリーズの続編が近日に公開されるということは、いよいよシリーズの節目が近いと思わざるを得ない。まだまだ続くのであれば、8話の内容はあまりにも切れがいいからだ。ここまでミステリアスな存在として三角関係を作って来た本シリーズだが、鈴とハヤトが結ばれたことによっていよいよ核心に迫っていくのだろう。繰り返すが「楓と鈴」はきょくちょ先生の商業単行本すべてのカバーガールであり文字通りの「看板作品」だ。我々は6年にわたる物語の大団円を見届けることになるのかもしれない。と思う反面、いくらでも見ていたいし続けられる作品でもある。6話の最後に愛奈ちゃんが「もうちっと続くよっ♡」とわざわざ乱入している。元ネタはこの宣言までの倍以上続いたので何だかんだ不朽の金字塔として残ってほしいものだ。当ブログ引っ越し後の長続きも本作にぜひあやかりたい。

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