さらわれたBさん(仮) [ゆるた] 恋咲ちゃんにはかなわない! (BEAST 2025.10)

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copyright 2025 ワニマガジン ゆるた

タイトル恋咲ちゃんにはかなわない!
作者ゆるた
掲載誌BEAST 2025.10
ページ数26
ヒロイン恋咲
竿役店長
発射数2
公式タグギャル / フェラ / パイパン / 中出し / 学生 / 巨乳 / 恋愛 / 金髪・茶髪
修正白抜き修正

本日はBEASTから、komifloいいねランキング2025上半期3位入賞のゆるた先生の作品をご紹介したい。

イケメンモテオヤジの憂鬱

前作「重衣里おもいりさんは困らせたい」(BEAST 2025.06)は時が経った同級生どうしの物語だった。本作はJKと三十路過ぎコンビニ店長という年の差純愛がテーマである。竿役であるコンビニの雇われ店長は名前が明かされないまま最後まで店長呼ばわりされている。ヒロインの恋咲こさきさんもまた重衣里さんに続いて若干難読だ。夜の人気の無いコンビニカウンターで、恋咲さんは店長に向けて眩しいほどに好き好きビームを発射し続けている。店長もまた恋咲のことを憎からず想っていたが、「さすがに18はだめだろ」という大人の自制のもとに我慢を重ねていた。「言い寄られるなんて何年ぶり」「もう歳も歳だし婚活アプリでもな~」「がっつく人来たら嫌だしな~」この竿役はイケメンであり、モテオヤジなのだ。若いうちから言い寄られる側であり、女性を選り好みしてきた遍歴が垣間見える。弱者男性からすればイケ好かないキャラではあるが、遊びはせず自制しているので嫌悪感は無い。それはそれとしてこの店長は直営店を任される大手社員にしては髪型を遊ばせすぎであり、おそらくコンビニのフランチャイズオーナーのマダムから容姿採用されたんだろうな感だけは薄ら妬ましい。

さらわれたBさん

いずれにしても、男性向けエロ漫画でJKに言い寄られるオッサンなど決して珍しいものではない。本作の特異点にして謎なのは5ページである。白昼堂々の渋谷っぽい繁華街で、この店長はどこの馬の骨とも知らない女(仮にBと呼称)にホテルへ引き込まれようとしていたのだ。しかも5ページ左上のコマからして、Bは男女逆にしたときのいわゆる「キモ男」属性では無さそうで、しかも巨乳である。店長も完全拒絶モードではなく、かといってBを容易に断れない関係性でも無く、亜美寿真先生の漫画のような「何かもう一押しが欲しいな♡」的なホテル前でのプレイにも見えなくは無い。この様子を勝手知ったる女友達と歩いていた恋咲ご本人に目撃されたところが本作の導入となっている。もちろん恋咲ちゃんはパパ活少女では決してない白昼堂々、JKが歩いているようなホテルの前でやらかしているわけである。恋咲ちゃんは無敵JKの勢いで店長をBから分捕り、そのまま有無を言わせずホテルに押し込んでしまう。店長、Bさん、そしてホテルのフロントとダメな大人たちのおかげで今日もエロ漫画は成り立っている。恋咲さん目線でもたまったものではない展開だが、Bさん目線からするとトンビにアブラゲどころの騒ぎでは無い、しかもその痴態を目撃されまくっている。恋咲の女友達としても流石このアバズレにフォローを入れざるを得ない。カフェで知っている限りの経緯を釈明しようと声をかけるが、Bさんが受けたかどうかは定かでは無い。

とろう! 性的同意

202号室。結局Bさんの素性として「今日初めて会った人」以上の情報は得られなかった。店長が呟いていた「婚活アプリ」によるものなのか、本当に街中で逆ナン即ホテルという都市伝説に遭遇したのか、すべて店長の大人のウソなのか、詳細は分からない。でも10ページ、押し倒され、唇を奪われ、チンコを勃たせた店長は「あ まずい」と心の中で呟く。エロ漫画にマジレスする性分としてどうしても言いたいのが、これは立派な「不同意性交等」罪である。この店長が煮え切らない男であることが原因だとしてもだ。純真一途なJKによる勇み足だったとしてもだ。店長は実は最後まで恋咲という18歳少女とのセックスに同意していない。フェラに対しても「やばいやばい」と心では連呼している。声に出していないだけで無く、心の底から不同意なのだ。挿入という既成事実が成された後で、「俺のどこがそんなにいいのか」と恋咲に聞く。恋咲は胸を揺らしながらそれに答え、「ねぇ店長はあたしのことどう思ってる?」と逆質問する。ここで店長は体位変更し、自らの手でチンコを挿入した上で、「可愛いって思ってたよ…」と耳元で囁く。胸に響く良いシーンである。しかし繰り返すがセックスに関してこれで同意とは見なされない。互いに好意があっても、付き合っていたとしても、セックスをすることに対する暗黙の同意とはならない。男女逆なら「デートレイプ」と呼ばれる案件である。かつては女性が強姦の加害者になることは無かったが、これが今の刑法177条である。

「付き合って」

無論フィクション内で行われる非合法行為に問題があると言うつもりは微塵も無い。未成年がタバコを吸おうが誰かを殴ろうが、問われるべきは作中の意図である。本作の恋咲ちゃんを法的に咎めるものは居ないだろう。可愛く、いじらしく、そしてエロい。店長に有無を言わせずえっちに持ち込んで、身体を張って「可愛い」というワードまで引き出したときの驚きと涙が忘れられない。そしてそのまま全力での交合、ベロチュー、そして中に出される。2ページの甘えた笑顔から24ページの誇らしげな「付き合って」への進化が本作の「かなわない」エッセンスだ。素晴らしい。一方で男性としてこの竿役はなんぼなんでも優柔不断が過ぎる。口下手は自覚しているとしても、イゲドアハ先生作品のジャッカルこと猪又源のようなぶっきらぼうな果断さは欲しかった。まあその辺も前作の鈍野くんと同じく、「女性上位・逆転なし」な今のBEASTらしさを引き立てる要素なのかもしれない。繰り返すが批判の意図は1ミリも無い。竿役が情けなくとも良いエロ漫画であることは間違いないし、ゆるた先生の繰り出す構図と描写は実用性も高い。上半期3位は伊達では無い。ここ2作はBEASTと親和性が非常に高いと見ているが、どのような引き出しを繰り出されるか楽しみで仕方ない。

ゆるた先生の作品はこちら!!

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