ファッションヤリマンと真のヤリチン [鳥茶丸] 初イキ!! (快楽天 2023.07)

4770e756da6a463ed7cc256d135d0ac487db8e46.jpg

copyright 2023 ワニマガジン 鳥茶丸

タイトル 初イキ!!
作者 鳥茶丸
掲載誌 快楽天 2023.07
ページ数 20
ヒロイン ニャー子
竿役 タイト
エロページ位置(割合) 5 – 19 (75.%)
発射数 1
公式タグ ニーハイ・ニーソ / 処女 / 学生 / 幼なじみ / 潮吹き / 褐色・日焼け / 貧乳・微乳 / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正 白抜き修正

本日は鳥茶丸先生の作品をご紹介する。私事ではあるが、komifloのサブスクリプションに使っていたクレジットカードが人知れず満期を迎えていて、komifloに入れないというプチトラブルを起こしていた。この場合、komifloにログインすると課金手段の確認を求めるページに遷移する。慌ててクレジットカード情報を入力したのだが、何故かエラーが出てしまい先に進めない。実はkomifloのサイト上では登録クレジットカードの番号が(下4桁すら)表示されないため、再試行しようにもどのカードが期限切れかの判別ができない。日曜日だったので一旦サポートに連絡したところ、夜には引き落とし情報が正しく更新されていたので一過性のエラーだったと思われる(後でサポートから返事が来るが特に問題はないとのこと)。その際たまたま開いていたのが本作だったという縁もありご紹介させて頂く。

ヤリチンという幻獣種

注目したいのは、「オタクに優しいギャル」ニャー子ちゃんではなく、竿役である「ヤリチンタイト」君だ。往年の週刊少年誌は、「バカだけど腕っぷしと正義感の有る男」が主人公の定番だった。最近リバイバルされたSLUM DUNKなどまさにその系統であり、桜木花道のみならずイケメン枠の流川楓も頭が悪い設定だった。理由はおそらく、漫画のメイン読者層がバカに親近感を持っていたからだろう。90年代までは漫画とはバカの読むモノ扱いされていたのだ。それが2000年以降徐々に主人公のIQが上がってゆく。ルフィは微妙なのだが、うずまきナルトは劣等生だったのに対して、黒崎一護はテストの成績は悪くない設定だ。さらに時代が下ると、竈門炭治郎は微妙だが、石神千空(Dr.STONE)やエマ(約束のネバーランド)は作中天才の部類である。唯我成幸(ぼくたちは勉強ができない)に至っては勉強を教える側になっている。これも同様に、娯楽としてわざわざ漫画を読むのはバカの暇つぶしではなく、リテラシーが無いと読むことさえ難しい「活字メディア」に近い扱いを受けていると言える。善悪好悪はともかく、現代において漫画の読者層は「本好きのマジメ君」であり、作品の志向も必然的に真面目サイドにみるみる寄って来ている。
この傾向はエロ漫画も同様だと見ている。エロの世界は根本的にアンダーグラウンド扱いなのだが、その中でも趣味嗜好は当然分かれる。かつてのエロ漫画は比較的安価かつ入手容易なコンテンツだったが、海外のポルノがタダで手に入る令和において、わざわざエロ漫画を嗜好するのは好事家であり、結果的に敷居の高いコンテンツになりつつある。かたや商業エロは世間からのバッシングをモロに受けており、背後に被害女性が居ない純国産のコンテンツである二次エロは、主義主張だけで叩きやすい存在になってしまった。結果、エロ漫画のストーリーは非常に真面目、「健全な不健全」と言える方向性になった。ヤリチンが処女を食い散らかすような展開は激減し、竿役の事前経験率は低下の一途を辿っている。そんな中、本作は名実ともにヤリチンが竿役である。

うー!にゃー!レッツにゃー!!

そのため、本作のタイト君は非常にいいヤツである。女性経験をほのめかすのだが決して誇らず奢らず、経験談を女友達に「言いうべきではない」とまで諭す。遊びすぎた結果としてこのように悟る男性は居るのだろうが、性欲著しいこの若さでその域に達するのは並大抵ではない。本作は冒頭から明らかに「ヤレる」空気をニャー子が出しているのだが、タイト君サイドが逆に引き気味という構図だ。「女性がリードして男性が押せない」展開は昨今のエロ漫画の特徴だが、普通は男性側の自身の無さからくる葛藤がテーマである。タイト君はよほどニャー子を女と見ていないのか、自信を持った上で手を出したがらない。このままだと「女が男にHをせがむ」構図になってしまう、ニャー子にそれをさせるのは忍びない、という考えまで働きタイトは求めに応じる。ドキドキのニャー子に対して、竿役は一切照れること無くマッサージでもするかのように手技を進める。バックハグの指入れから、左手で顎をホールドするというテクは中々真似できない。ニャー子さんも開始2コマで濡れる持ち味を発揮する。噴いたら噴いたでまずタオルを探すあたりも非常に手慣れている。
ここでタイトル回収したニャー子さんはすっかり出来上がってしまう。タイト君はここまで分かっていたのだろう。惚れられるのは懲り懲りとばかりに、自分でほぐした秘処への挿入を嫌がる。それに対しニャー子は恋愛感情ではなく快楽への好奇心だと吐露する。「気持ちいいんだろうな」という発情っぷりにタイトのヤリチンがGoサインを出す。ここからがヤリチンタイトの真骨頂とばかりに裏表盛大に突き倒す。以降、ニャー子のセリフは嬌声のみになり、ガン突きの合間にタイトの進行セリフが淡々と綴られる。最後もう一回噴いて、期待以上の初体験は終わる。

ヤリチンは誰のもの?

翌日、その感想を赤裸々に書き上げたものをとも子に渡す。ファッションヤリマンだったニャー子は面目を保てたとばかり胸を撫で下ろすが、代償としてニャー子の顔が赤く火照っているのをとも子に見透かされる。この顔が個人的にはとても好きだ。恋する乙女の顔か、疼く若い身体を持て余したメスの顔か、分からないまま本作は締まる。あくまで二人は恋愛感情を否定し、仲の良い幼馴染の距離感で終わったため最後まで、「タイトに彼女が居たのか」は不明なままである。ヤリチンタイトは自称ではなく、彼女を作らないポリシーが有るとも言っていない。彼女が居たのなら、ここまで据え膳に抵抗し続けたのも合点が行く。が、いくら幼馴染の頼みとはいえ最終的にヤッてしまったのは頂けないともいえる。「彼女が居ても居ると言わない」のがヤリチンという生物の性なのだろうか。最後のタイトの吹き出しは「俺…試されているのか?」なのだが、試されているのが彼女バレだとするなら納得できる。全てのヤリチンに艱難辛苦のあらんことを。


あらすじ

自称「オタクにも優しいカリスマギャル」のニャー子は、マン研のとも子に「挿れられた時どんな感じか」を質問される。実は処女であるニャー子は、幼馴染でヤリチンのタイトに体験談を聞こうとするも断られてしまう。何とかとも子への体面を保ちたいニャー子は、自ら体を張るべくタイトに手マンを要求する。

掲載誌はこちら!!

鳥茶丸先生の作品はこちら!!

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です