copyright 2025 ワニマガジン メメ50
タイトル | おにぃと黒アリス |
作者 | メメ50 |
掲載誌 | 失楽天 2025.09 |
ページ数 | 22 |
ヒロイン | 國本アリス・黒須アリス |
竿役 | 滝沢達郎 |
発射数 | 2 |
公式タグ | おさげ / ギャル / フェラ / パイパン / ムチムチ / においフェチ / ポニーテール / シックスナイン / ファンタジー・SF / 中出し / 巨乳 / 恋愛 / 潮吹き / 褐色・日焼け / 金髪・茶髪 |
修正 | 白抜き修正 |
引き続き失楽天から、メメ50先生の長編シリーズ2話目をご紹介したい。
おにぃとアリスのことずーっと探してたんだよ!
本作1話目の初出は失楽天2022年11月号だ。ヒロインのアリスさんがなんとカバーガールである。3年越しの2話ということで、さすがにkomifloとしても今号に合わせて1話を再配信されている。お読みいただければ分かるように、1話の時点であからさまに続くことが明言されていた。比較的サバサバした作品が多いイメージ(個人の感想)の失楽天にしては異例のヒキであったと記憶している。当ブログの開始が2023年1月であり、配信とともに消えるkomifloへの感想コメントだけでなく消えない形でしっかりと書き残したいと思わせられた作品の一つであったのだ。

本シリーズは最後の1ページでちゃぶ台を返される。ストーリー通りに本作を味わいたい方は先に一読されることをお勧めしたい。2話時点でそもそもネタはバレていない感じなのだが、提示されている情報を全て順を追ってご説明したい。
1話世界観
1話冒頭、竿役の滝沢達郎と幼女の國本アリスちゃんが仲良くしているところで始まる。滝沢達郎は高校生だろうか。アリス母はここでだけ登場し、幼気なアリスが竿役にベタベタ懐いていることに不審感を抱いている描写だけがある。アリス母は達郎がロリコンであるという疑惑を抱いているが、彼の嗜好は(当時の彼の同年代であろう)ギャルだったので心配は当たらない。単に幼女アリスに懐かれているだけだった。2ページ、異世界転生のお供であるトラックと、道路を横断する野良猫。「野良猫と男子高校生のどちらかを轢かねばならない」というトロッコ問題に、猫LOVEな運転手は躊躇無く達郎を選んだ。正面衝突した達郎、「ギャッ」という断末魔、「おにぃ!」という悲鳴、舞台は暗転する。
15年後、達郎は意識を取り戻す。そこは病室。驚く看護師そしてアリスと名乗るギャルがそこにいた。「トラックにひかれそうになった私を助けてくれた」というアリス。達郎は記憶の端に残る幼女が目の前のギャルに育ったことを理解した。アリスは意識が戻る前も後も、達郎を慕い甲斐甲斐しく献身的に看護していた。リハビリを経て出来ることが増えていくなかで、達郎は距離の近いアリスに湧き上がる性欲を持て余す。8ページ、アリスは達郎のギャルエロ漫画の秘蔵コレクションを見せ、自分もこれを読み感化されたと告白する。コレクションの真ん中上にある「オカネチョースキ」が面白そうだ。アリスは自らを「オタクに優しくてなんでもしてあげるエッチなギャルだよ☆」と達郎に告げた。15年かけて、アリスは憧れのおにぃに見合う立派でえっちなギャルになった。そしてヴィンテージものの童貞チンコをアリスに捧げる。
アリスによる初射精が1mほど飛んだとき、扉越しに看護師から「おしずかに」の叱責をもらう。キョドる達郎だが、アリスは看護師が「真面目そうに見えて隣に居る患者とデキてんだ~」とエロの共犯者であることをバラす。14ページ、ここでおそらく日付が変わりアリスは昼日中から達郎にパイズリを仕掛け、普通にシャワーを浴びてゆく。17ページ、達郎の退院の見通しが立ち、軽めの運動なら平気という医者のお墨付きをもらったアリスは、ついに性交を果たした。
2話世界観
1話から数日(実時間では2年10ヶ月)経った病室。アリスと達郎は入院していることも忘れセックスに励んでいた。そんな達郎の「奇跡の復活」を嗅ぎつけたニュース記者によるインタビューが突如組まれる。場所は変わって工事現場。黒須というガテン女子がニュース音声の中に「滝沢達郎」の名前を聞き、持っていた弁当を落とすほど驚きつつ「おにぃ!?」と叫んだ。黒須は達郎の病室に侵入し、「おにぃのことずーーっと探してたんだよ!」と抱きつく。肉体労働の汗臭さの下に潜む胸の谷間に達郎はナースコールの手を緩めた。この後の黒須の説明については後述する。
達郎を探し続けていた黒須は達郎にコイキングキスをかましてむしゃぶりつく。一生懸命にまとわりつく感じ、そして秘所からこぼれる匂いと味に達郎は覚えがあった。強引かつ情熱的なセックス。19ページ、達郎は彼女のことをアリスちゃんと呼んだ。名乗っていないはずの「なまえ…呼ばれるの ヤバッ♡」とキュンキュンした彼女はそのまま一気に昇天した。
裏の世界観
上記がエロ漫画としての本シリーズの流れだ。そしてここからシリーズ全体に繋がる世界観について解釈を試みる。説明が書かれているのは1話ラスページと2話7ページだ。2話7ページによると、「トラックにひかれた達郎は魂だけ別の次元に飛んだ」と幼女アリスは謎の男に聞かされた。そしてその男は「次元を超えられる」腕時計型の機械をアリスに渡す。そしてアリスは達郎と再会するべく次元を渡り歩き、やっと本作の病院がある次元に辿り着いた。しかし黒須はその機械を落として壊してしまったらしく、次元転移および達郎の座標を探索する機能を失っていたらしいのだ。この説明は、1話ラスページの衝撃の展開、黒髪の少女が「ここがおにぃの精神が転移した世界ね ゲートを開くのに15年かかったわ…」という説明に符合するように見える。つまり1話ラストの冒険者風の少女=2話の黒須だという流れである。しかし決定的な問題が2つある。一つは髪色だ。1話のアリスはラスページで「私の髪色…元々コレだけど」と内心語っている。幼女アリスは黒髪。1話ギャルアリスは上記カバーのように金髪である。そして2話の黒須こと黒ギャルアリスもまた今号のカバーガールであり、白髪である。彼女は染めたかどうかの明言はしていないが、1話エンドからの流れで髪染めしているとは思い難い。そして2話エンドにて白アリスと黒アリスは邂逅する。つまり幼女アリス・1話アリス・2話黒アリスはそれぞれ別個体である。ここは作中で明確に描写されている。

もう一つの問題は、本作で度々繰り返される「15年」という期間である。1話アリスは「(ギャル制服を)おにぃが言ってくれたら卒業後も着てあげる」と言っている。つまり高校生だと考えられる。高校生で居られるのはダブらなければ15歳から18歳。ここから15を引くと最大でも3歳である。これは私の偏見ではあるが、1話冒頭の幼女アリスはさすがに3歳にしては大きすぎるように思う。明言はないし判断材料も無いが、小学校中学年(10歳)くらいだとしてもそんなに違和感はない。2話の証言からも、事故の直後にアリスは次元転移の話を理解していた。3歳にしては物わかりが良すぎる。
待っててね おにぃ!
実は本シリーズで達郎の入院期間を「15年」と明言しているのは1話アリスと、それを聞いた達郎だけである。看護師も医者もニュース記者も「奇跡の復活」とは言ったが15年への言及は無い。2話の黒アリスに至っては全く期間についての言及が無い。そしてもう一つ、1話ラストの黒髪アリスが「ゲートを開くのに15年かかった」と言っている。ここから私の導いた仮説は以下の通りだ。
- 達郎は白アリスの次元に15年閉じ込められている。白アリスは初めからこの世界に居り、何らかの理由で達郎を拘束している。そのために達郎の嗜好であるギャルの姿をしている。
- 黒髪アリスは冒険を続けて15年達郎を探している。実年齢は20歳以上だと思われる。
- 2話の黒アリスは白アリスのドッペルゲンガー的存在で、白アリスが達郎を追いかけている目的ごとコピーされ、謎の男の導きにより次元探索をしていた。時間経過は違うが白アリスと結果的に同年代。
こうでなければもう達郎の夢オチである。いずれにしても話の焦点は白アリスが達郎を求める理由だ。それは同時にこの世界の病院の外がどうなっているかに依るのだろう。少なくともこの世界では巨乳のガテンが平然と働いており、そしてCOMIC失楽園が未だ紙雑誌として販売されている(ちなみに失楽天は2021年1月号より月刊電子書籍化)。本シリーズがどこまで続くのか、そして3話は何年に発売されるのか、興味深く待っておきたい。できれば3話配信時点では本作が配信落ちしていないことを願う。
本シリーズの単話販売はこちら!!

330円
メメ50先生の作品はこちら!!

1,100円

1,100円

330円
コメント