リモコンバイブはご法度! [おなぱん] 心コイン落とし♡ (HOTMILK 2023.07)

86330c01470d54819f920a44041d3fe07e5b579f.jpg

copyright 2023 コアマガジン おなぱん

タイトル 心コイン落とし♡
作者 おなぱん
掲載誌 HOTMILK 2023.07
ページ数 40
ヒロイン 潮見
竿役 森山
エロページ位置(割合) 14 – 39 (65.%)
発射数 6
公式タグ フェラ / パイパン / 中出し / 女性上位 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 後輩・部下 / 恋愛 / 手コキ / 淫乱 / 童貞 / 逆転なし / 野外・露出
修正 モザイク修正

本日は私の好物の一つであるおなぱん先生の作品をご紹介したい。本作は40ページの超大作である。大変エロいのだが一回読んだだけではストーリーが飲み込めなかったので紹介が遅れてしまった。おなぱん先生のヒロインは比較的自由に生きており、竿約に従順というよりは若干挑戦的な態度が多い。そして性欲が強い。本作もそのセオリーが若干強めに出ている。

本作の冒頭7ページは、後続のエロシーンの二ヶ月前にあたる前日譚である。若干ややこしいので情報を補足しつつ整理したい。

関係性を整理その1 – 校舎裏

本作の竿役である森山くんは、潮見さんに勉強を教えているらしい。そのため、潮見さんは森山のことを時折「先生」と呼ぶ。森山くんは生徒会長をしており、沢田という男友達がいる。どうも森山は潮見のことが気になっており、沢田に恋愛相談を持ちかける。沢田の意図はわからないが、少なくとも二人がくっつくことに確信めいたものがあり、応援している。潮見もまた森山に好意があることを見抜いた沢田は、森山の好意を潮見本人に伝えたらしい。そこで調子に乗った潮見が森山を呼び出したのが本作冒頭だと考える。森山のことを先生と呼び、全く関係ない「山野センセー」という名前が出てくるのが紛らわしい。上記の通り潮見は森山の好意を知った上で、森山から告らせるべく校舎裏に呼び出した。森山は否定するも、潮見は動じず断定的に、「1ヶ月彼氏作らず待つからさっ 男らしく告白してねっ」と言い切る。

関係性を整理その2 – 生徒会室

舞台が変わって2ヶ月後の生徒会室。強気に出た潮見も、森山の全力否定にそれなりに傷ついていた。潮見は沢田に、動きのない森山の真意を確認するよう頼む。沢田くんは、森山と潮見が付き合っている前提で話を振り、森山に否定させてから理由を聞くという作戦に出る。そして「100%付き合えるわけではないだろう 今の関係でいいかな」という回答を引き出す。事実上の告白に自信を取り戻した潮見は笑顔で立ち去る。潮見さんは森山の好きな無糖の缶コーヒーを3つ買ってきて、1つを森山への勉強代として、1つを沢田への謝礼として、そして最後の一本を自分で飲み空き缶を森山の足元に転がしたということだ。 微笑ましい屈折加減といえる。沢田くんは結局ただの協力者なのだが、「森パイセン」と呼ぶのがこれまたややこしい。

ジャックポットの時

そして運動場の石拾いをする森山に声をかけに行く潮見さん。未だ告ってこない森山に、潮見も腹をくくる。「いやー新しく勉強教えてくれる人探さないとなー」最後の駆け引きに出る。これで引かれたら終わりの勝負に対して、森山は告白する。「僕はMなんだ」思ってるのと違う性癖の告白にウケる潮見。しかしこれも潮見の内心は揺れる。意味は分からないが体の良いお断りかもしれない。自分のことは好きだとしても何か付き合えない理由があるのかもしれない。「じゃあ私じゃなくていいんじゃないの?」、この質問に森山は「いえ!他の人では 全くなので」と告白する。ここで潮見は、M告白がちゃんと自分に向けられたもの、彼の中では大真面目な告白なんだと確信する。そして自分が性的にM心をくすぐっていることも理解した潮見さんがカノジョとしてまずしたことが、チンコつつきである。

SとかMとか

以前紹介したがkomifloにはSM関係のタグがない。まああったとしても本作のプレイはSMというには道具立てが足らないか。世の人間をSとMに分ける考え方は退潮気味と言える。いわゆる「ツンデレ」が「暴力ヒロイン」と同一視されていた時代に、SMの考え方も肉体的な加虐被虐に単純化されてしまった。しかし世界の潮流は暴力を良しとせず、BL界隈の「攻め」「受け」の概念と混同された。SMプレイは本来厳格な同意の下に行われるため、突発的なエロを描くのが一般的な商業エロでは描きにくい。最近の快楽天でハプニングバーが描かれがちなのも偶然ではないだろう。また、男性Sは責任を持つと大変だが、傍観者としては加減次第で男性全般に受け入れられやすい。対して男性Mは見ているだけではただのイジメ描写ともとれ、不快に思う読者がいても不思議ではない。なので「途中で反撃に出る」いわゆる「逆転」の展開で中和させたくなるが、これはこれで真正Mを求める読者には不快である。かつてこの需要に本格的に向き合った「逆転なし♥ドMシチュエーション限定コミック誌」としてガールズフォームという雑誌が販売された。Girls for Mと区切って読むと分かりやすい。これほどに男性Mでの逆転というのは忌み嫌われると言える。本作にはわざわざ「逆転なし」というタグがついており、実際に最後まで攻守交代はしない。


おまけ付き!

本作は普通にバランスよく出来ているのだが、エロページを継ぎ足したかと思えるほど描写が濃い。31ページの時点でこのままオチにつなげても良さそうなのに、ここからコマ割り無しのエロピンナップの連写が続く。めくるめく欲望の開放が実にエロく感じられる。潮見さんは間違いなくSっ気はあるのだが、小心者とは言わないが気遣いとしたたかさを兼ね備えてもいる。そして後半は嗜虐性よりも純粋な性欲のはけ口として森山を求める。M男にありがちな、クンニ描写が本作には無い。潮見さんは挿入を求め、そのためにチンコを舐めることも厭わない。一回のプレイで発射数6は頑張っている。

振動を検知しました

タイトルのコイン落としは、ゲームセンターでよく見かけるプッシャーゲームと呼ばれるものだろう。上からメダルを投入し、機械内にある動くバーの前にメダルを落とすことで当たりの景品(または大量のメダル)を獲得できる仕組みである。このタイトルからも、全ては潮見さんから見ていかに森山の心をオトすかの投資だったことが分かる。二人は付き合ったというよりは、積みに積んだ投資のリターンとして森山を好きに扱って良いという権利を得たといっても良いかもしれない。ラストシーンで森山は謎の振動をしており、潮見さんがリモコンバイブのスイッチを操作していることが分かる。ラスゴマで竿役が装着される側というのは珍しいが、コイン落としゲーム機に振動はご法度である。振動が検知されると警報が鳴って機械が止まり、出入り禁止になるかもしれないので注意しよう。

あらすじ

潮見は生徒会長の森山から勉強を教わっている。森山が潮見のことを好きだという情報が本人の耳に入り、潮見は得意満面で問いただすが森山ははぐらかす。森山は友達の沢田に恋愛相談をしていたのだが、そこから潮見に伝わったようだ。森山の好意を知っている潮見は告ってくるまで1ヶ月待つと宣言したが、2ヶ月待っても音沙汰のない森山に改めて真意を問い質す。潮見の駆け引きに屈した森山は、自分がMであることを告白する。

本作の単話販売はこちら!!

掲載誌はこちら!!

おなぱん先生の作品はこちら!!

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です