ワカメとタラオの恋物語 [あおやまきいろ。] 同じ天井で育って (COMIC BAVEL 2023.08)

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copyright 2023 文苑堂 あおやまきいろ。

タイトル 同じ天井で育って
作者 あおやまきいろ。
掲載誌 COMIC BAVEL 2023.08
ページ数 26
ヒロイン 愛衣
竿役 凛音
エロページ位置(割合) 6 – 24 (73.1%)
発射数 1
公式タグ オナニー / ポニーテール / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 陰毛 / ぶっかけ・顔射
修正 白抜き修正

もう6月も終わりに近い。BAVEL100号記念号が配信された。Komiflo勢なのだが特典欲しさに紙も買ってしまった。そのBAVELからあおやまきいろ。先生の作品をご紹介したい。私事ながらパソコンを買い替え、再構築に随分時間がかかってしまった(Windows11へアップグレードしたかったが結果挫折)。

遠い親類より近い親類

本作は叔母と甥っ子の禁断の恋を描いている。いろいろと規制の声が飛び交うエロ業界だが、かつてタブーの代表格だった近親モノは不思議とエアポケットのように揶揄する声に乏しい。不倫モノには比較的寛容だが潔癖さを求める筋から根強い批判がある。芸能界のスキャンダルも不倫は一過性には叩かれるが、一定の禊をもって不問に処しがちである。対して、性的同意に関わる(無理やりヤッた)問題未成年が関わる問題は確たる証拠が無いうちから盛大に叩かれる。三十年前にはブルセラやらエンコーやらが世間を普通にまかり通っていた事を考えると隔世の感がある。かたや近親姦のタブーは生物本能のレベルで太古の昔からビルトインされているとされる。エロとは本質的にタブーの塊だ。社会的にセックスが奨励される関係性は夫婦のみなのだが、純粋に夫婦のセックスを描いたエロ作品は非常に少ない。わざわざ何かしらの婚前交渉ないしそれ以上の秘め事を見たいから作品が存在するのだ。近親モノの規制に関しては、2010年に提起された東京都青少年健全育成条例の改正の際に激しい議論が交わされていた。これ以前にも業界内の自主規制があったので大きな変動はないという説明もあったとの事。調べたところ、この詳細に立ち入ると相当な紆余曲折があることが分かったが、一旦割愛させていただく。

法律ではどのようになってますか?(CV仁鶴)

まず大前提として、日本の法律で本作の二人は結婚NGである。民法734条1項の規定により、直系血族および三親等内の傍系血族の間での婚姻はできないという定めがある。つまり親子関係(直系血族)は文句なくNGで、兄弟などの傍系血族は三親等内に限って婚姻できない。兄弟姉妹が二親等で、本作の叔母x甥の関係が三親等にあたる。従っていとこ同士は四親等なので法律上は結婚可である。ちなみに凛音くんが養子だった場合はOKなのだが、特にそのような匂わせは無さそうだ。

ワカメとタラオの恋物語

凛音からみて愛衣は「母の妹」であり、姉妹は年が離れているらしく凛音と愛衣は7歳しか離れていない。有体に言うと磯野ワカメとフグ田タラオの関係性に近い。アニメの公式設定によるとワカメが9歳、タラちゃんが3歳らしいので本当にドンピシャである。タイトルに「同じ天井で育って」とあるが、二人は同居しているわけではなく、近距離別居した姉が子供を連れて実家に通っているという関係性だと思われる。そして成長した愛衣さんのいる実家に、凛音くんが通学用のバイクを隠しておくために日々訪れているというのが本作の時間軸だ。前後関係は明記されていないが、前日譚として凛音君が愛衣さんを押し倒したという過去がある。ちなみに凛音君は叔母一本槍なのだが、愛衣さんに彼氏(ないし夫)が居るかの明言はない。いずれ道ならぬ恋なのでもはや些細な問題ともいえる。あと愛衣さんはパソコンを前にして締め切りの話をしている。愛衣さんは凛音くんが背比べをした実家の一室に住んでいるので、テレワークというよりはレポートをこなしている大学生と考えられる。

たんまって何?

凛音君はイケメンでかなり積極的なのに対して、愛衣さんは口では抵抗しながらも身体が正直すぎる。鍵のかからない実家の自室で、白昼堂々と甥っ子でオナるというのは弁解のしようがない。どこから聞いていてどれくらい泳がせたのか興味あるが、凛音君は声をかけるなりいきなり指を入れる。口では抵抗しながら、指の感触を堪能したうえで物足らない顔をする愛衣さん。それを察した凛音君が挿入態勢を整える。「タンマ」と制止するが凛音君にはタンマが伝わらなかった。すっとぼけた可能性もあるが、タンマは既に昭和の死語に数えられているそうだ。ちなみにTime outがなまった説、「待った」をひっくり返した説、「いったん待って」を縮めた説など諸々あるらしい。

未来って何?

生挿入に口では抵抗する愛衣さん。これまたでも生の感覚を堪能している。私の感想としては、普段からこういう感じのプレイを楽しんでいるんだろうなと思われる。必死に抵抗しているわけでも、嫌悪感を感じているわけでもなく、「近親なのでせめて避妊だけは」という割り切りも感じられない。自分の名前でオナってたのは望外の喜びなのだろうが、一切躊躇がない凛音君の態度からは「本気で嫌がっているわけではない」という既成事実感がある。14ページ、叔母としての一線を引こうとしているにしては表情は半笑いである。「こんな叔母さんだけど好きって言って」という風に見て取れる。凛音君の「未来って何?」という強いアンサーも、おそらくは何回かなぞった受け答えなのだろう。愛衣さんはここで抵抗を一切やめる。そして「責任取ってよね♡」という。上述の通り責任はストレートには取れない。そんなことは二人とも分かっている上でのスパイスなのだろう。ここからはイチャラブ三昧を見せつけられる。20ページ、凛音君が愛衣さんのおっぱいを吸うところで、赤ちゃんの頃どう吸っていたかを「お姉ちゃんに聞いてみようか?」というところが本作のクライマックスかつ少しブラックな笑いどころである。本作は射精数1なのだが、正常位から扇状に外出しするというテクを魅せてくれる。普通は上下にビクつくところを、左から右にダイナミックに振りながら出すというところが美しい。

ルールルルルッルー 今日もいい天気♪

ラスト。凛音君はあくまで通学のためにバイクを叔母の実家に停めているのだが、そんなことしなくても電車通学でも変わらないんじゃないの?とブッ込む。これも「好きって言って」のイチャラブにしか見えないのだが、凛音君の回答がまたしても力強い「それに行き先は一緒でも 景色は違うから」結婚できないという結末は同じでも、そこに至るまでの過程を楽しめればそれでいい、と言うことだろうか。近親という重苦しいテーマでありながら清々しくサッパリと締められている。ラストシーンは凛音を家に送り返すところかと思いきや、冒頭に朝チュンを描いている。昨日はお楽しみでしたね、というどころか、まだこのあと「特別な今日」をもう一戦待っているかのようなエンドである。磯野家の例えでいうと、凛音の母にあたるサザエさんが外泊許可を出しているのだが、何となくワカメとタラオの関係を察しているのかもしれない。 

あらすじ

凛音は7歳上で母の妹である愛衣の家にバイクを停めて通学していた。愛衣は甥っ子に恋愛感情を持たないよう努めていたが、凛音の熱愛に押し切られ体を許してしまっていた。自制しようという愛衣の理性と裏腹に、身体は凛音の肉体を求めて疼いていた。

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