copyright 2023 ワニマガジン すずしも
本作はエロいだけでなく思いのほか色々刺さるところがあったので書き残したい。面白かったー
世界にもっとラクトンを!
私はとある会の余興で一度だけバーチャルアイドルを生配信したことがある。カメラで撮った自分の動きを読み込ませアバターを操作するのだが、出来上がった映像をライブに乗せることが技術的に出来ず、カメラをもう一台取り付けて、自分の液晶モニタに映ったアバターを別カメラで中継するという無茶をした。ボイチェンも用意したのだが、配信先の音声を聞きつつ自分の声をモニタする配線が複雑で今再現できる自信すらない。幸いにもウケたのだが、コスパはなかなかに悪かった。本職の人は大変だなあと本作を読んで思い出した。
もう一つ本作の重要なキーワードとして「ラクトン」が挙げられる。私も思わず調べたのだが、いわゆる「若い女性のニオイ」の素とされている化学物質らしい。作中にあるように10代をピークとして加齢とともに分泌が減るとのこと。これはもちろん8×4やシーブリーズなどの制汗剤に伴う香料ではなく、正真正銘オンナノコから発する匂いらしい。ちなみに「ピーチとココナッツのような甘い匂い」とのこと。何ならラクトンを配合した香水まであるらしく、文字通り若さ成分を外部から補充する目的で使うそうだ。嗅覚はエロ漫画から一番遠い感覚ではあるのだが、感情や記憶に与える力が一番強い。実は鼻は神経配線上、眼より脳に近く中枢に直結している。理性より先に「犯罪の匂い」や「邪悪なニオイ」を嗅ぎつけるというのはただの比喩では無いということだ。なお本作の配信部屋の臭いは「もっと生々しい」らしい。イカかチーズか紙面からは伝わらないが、各々エロい臭いを想像すると尚良い。
あらすじ
Vチューバー「波座魔ナギサ」として活動するバーチャルアイドル狭間夏海は、配信トラブルの救援に先輩の日立を呼び出す。配信終了後、去り際に日立が部屋が臭うこと、そして配信前にオナニーをしている事を指摘する。図星をつかれた夏海は日立に盗撮疑惑をぶつけた上に、弱みを握られたと性奉仕を申し出る。
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はいすいのじん(単話)
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