修羅場! [あおむし] Vの彼氏 (失楽天 2023.10) 古谷くんと小栗さん2 その4 (COMIC BAVEL 2023.11)

copyright 2023 ワニマガジン あおむし

タイトル	Vの彼氏
作者	あおむし
掲載誌	失楽天 2023.10
ページ数	20
ヒロイン	楓(かなで)
竿役	ヒモ
エロページ位置(割合)	2 – 20 (95.%)
発射数	3
公式タグ	フェラ / パイパン / ポニーテール / ニーハイ・ニーソ / 中出し / カップル・夫婦 / 撮影・配信 / 淫乱 / 潮吹き / 痴女 / 羞恥 / 貧乳・微乳 / 金髪・茶髪
修正	白抜き修正

あらすじ

楓はVチューバー「かなで」としてちょっとエッチな交流をファンと続けていた。しかし裏ではヒモの彼氏に組み伏せられセックスする関係があった。ヒモは自分の声が配信先に聞こえない細工をしたうえで楓にエロ配信を強要する。

copyright 2023 文苑堂 あおむし

タイトル	古谷くんと小栗さん2 その4
作者	あおむし
掲載誌	COMIC BAVEL 2023.11
ページ数	20
ヒロイン	小栗さん
竿役	古谷くん
エロページ位置(割合)	1 – 19 (95.%)
発射数	1
公式タグ	おもちゃ / パイパン / ショートカット / 中出し / 同級生・同僚 / カップル・夫婦 / 学園 / 学生 / 淫乱 / 潮吹き / 貧乳・微乳
修正	白抜き修正

あらすじ(過去作も参照)

クリトリスが男性のチンコほどある小栗さんは、彼氏である古谷くんと一緒に男子校に通っていた。いつものように熱い夜を過ごした翌朝、その巨大なクリか忽然と姿を消したことに小栗さんは気づく。古谷くんもさほど驚かず、複雑な気持ちで二人は登校する。しかし小栗さんは下半身の事が気になりすぎて遂に倒れてしまう。

あおむし先生回

本日は今月号に掲載のあおむし先生の作品をご紹介する。定型文のようでいて「今月号」としか書いていない。何と今月配信のワニマガジンの失楽天10月号、そして文苑堂のCOMIC BAVEL11月号に両方あおむし先生の作品が載っているのだ。失楽天に至っては巻頭作品であり、表紙まで担当されている。これだけではない。極めつけは最新のWEEKLY快楽天2023#36の「エロマンガアカデミー」にも描き下ろしているのだ。EAの演題は「修羅場を乗り切れ!!」。畏敬の念を通り越して笑いが出るほどのシャカリキぶりである。当ブログも初の2作品同時で概観しつつ、あおむし先生の修羅場についての教えを学ぼうではないか。

Vの彼氏

失楽天「Vの彼女」は、Vチューバーのヒロインが彼氏に好き放題される作品だ。当月の失楽天のテーマが「ヤり放題ムリヤリSEX大特集」となっているのを色濃く反映していると思える。一般的なVチューバーとは、カメラで自分のモーションを撮り、そのモーションを自分のアバター(バ美肉)にシンクロさせることで、あたかも自分が二次元の世界で動作しているように映り込む仕組みを使った映像配信を指す。自らの容姿を映さなくて良いため美観的にもセキュリティ的にもメリットが大きい。背景も2次元化すれば良いので場所の制約も緩和できると良いことずくめだ。弱者男女の宿痾として、外見が良ければ中の人も良い人に思えてくる。本作の楓さんはアバターである「かなで」のコスプレを着させられるのだが、ガワと同じくらい可愛いなら受肉する意味がない。ここは我々に夢を見せてくれているのだ。楓さんのヒモ君はドラえもんばりの超技術で自分の声だけ消せるフィルターを噛ませ、その上でエロ配信を強要する。清楚そうに見える彼女が、バレないように素知らぬ顔で取り繕いながら実はチンコを咥えこんでいるというAV的な話の令和最新版である。音声はともかくモーションキャプチャをずらさないためには、竿役のケツが顔にかからないカメラワークを意識する必要がある。実際にヤろうとするとエロバレ以前にいろいろ大惨事になりそうだが、楓さんのプロ根性は素晴らしい。結果として配信停止になるのだが、「編集して同人AVで売るよ」と楓さんサイドが意気揚々である。Vチューバーの格好をしたエロ作品というのは無くはないが、コスプレを生かしたうえでキャラまで作ってエロを成立させるのは難易度が高すぎる。本作は惑うことなく本人ご出演なので、あくまで非公式とシラを切るか、V廃業覚悟で顔出しに踏み切るか、展開を想像するだけでそそられるる。

古谷くんと小栗さん2

小栗さんと古谷くんはもう長い付き合いである。初出はBAVEL2020年5月号なので、コロナ禍の最中に生まれた本作は同誌22年4月号で最終回を迎えた。そして2022年12月号で「古谷くんと小栗さん2」とナンバリングされ、今回が4話目となる。冒頭から小栗さんのクリトリスが突如肥大化したという所に特段の理由付けはなく、そういうもんだとして物語が進んでゆく。小栗さんは勃起させたブツを振りかざしたという理由で女子高を放校になり、古谷君のいる男子校に転校してくる。他に選択肢はあったような気もするが、結果として古谷君の包容力によって小栗さんは人間的にも性的にも救われるという心温まるSFラブコメシリーズである。本作ではその肝心かなめの小栗さんのクリトリスが突如通常サイズに戻るという卓袱台返しが起こる。古谷くんは元に戻ったことを普通に祝福するのだが小栗さんは困惑しきり。そしていつものように下腹部の疼きが抑えられない。古谷くんはここぞとばかり「吸うやつ」を持ち出し、貞操帯で固定して責めまくる。そして小栗さんのクリトリスが再び元のサイズを取り戻したところで抱き合ったオチとなる。縮んだ理由も戻った理由も何もない。シリーズの根幹を鷲掴みにする展開だがそれでも変わらず愛し続ける古谷君と身を任せる小栗さんというハートウォーミングさが素晴らしい。

エロマンガアカデミー

そしてWeekly快楽天のエロマンガアカデミーにおいて、「修羅場の乗り切り方」というあからさまなテーマについて、極めて具体的かつ実用的なアドバイスを開陳されている。いわくネームさえ上がっていれば「20ページ4日でもイケる」「コミケ明け12ページ3日をやり切った」との事だ。とにかく作業を最適化かすることと、進捗を公開情報として残すことで客観化するという、誰しもに耳の痛いドのつく正論である。繰り返すが本当に2作同時進行された作家様の言う事は胸に沁みる。しかも上記２作品は出版社か違うため、スケジュール調整をしてくれたわけでもないだろう。Komifloという場で相まみえているが正に有言実行だ。おそらくコミックスも別収録になり、後から見ればこの同月2作品という「修羅場」は伝わらないだろう。ほかの作家様もおそらく見えないところで別企画を同時に走らせたり、そもそも兼業で執筆されている方もいることだろう。商業エロ雑誌は前号予告を見て買う人はおそらく稀なため、よくよく見れば落としているケースも多々あるのかもしれない。単行本も遅れたり、そもそも発刊自体が消えたりというケースが無くもない。当ブログはぶっちゃけ不定期更新なので修羅場はないのだが、すぐれた作品に報いるべくしっかり書き残していきたい。

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