copyright 2025 ワニマガジン 内山中手
| タイトル | ノーリコール・ノーリターン |
| 作者 | 内山中手 |
| 掲載誌 | 快楽天 2026.03 |
| ページ数 | 24 |
| ヒロイン | アコ |
| 竿役 | ユウキ |
| 発射数 | 4 |
| 公式タグ | フェラ / パイパン / ショートカット / ファンタジー・SF / 中出し / 処女 / メイド服 / 淫乱 / 貧乳・微乳 / 野外・露出 / 金髪・茶髪 |
| 修正 | 白抜き修正 |
本日は引き続き快楽天から、内山中手先生の作品をご紹介したい。私は書き始める前に通常作者名で検索するところから始めるのだが、内山中手先生のお名前はワニマガHP以外一切ヒットしなかった。本稿が2つ目になれば幸いだ。
ネタバレ注意!
本作のあらすじをまずご紹介したい。ネタバレを含んでしまうので、まずは本編を一読していただきたい。
ボーイミーツアンドロイド
本作ヒロインはアコちゃん。竿役ユウキくんが誕生日プレゼントとして貰った共育ロボなのだ。アンドロイドものは高機能セクサロイドから掃除機までエロ漫画ではよくある。おおよそインスタントセックスのために使われる設定だが、本作は逆に重みを付けている。ユウキくん何歳の誕生日かは伏せられているが、「共に育つ」ことを目的とした伴走型アンドロイドらしい。名付けたのもユウキくん。当人に急かされても、左頭に付いている「ア」という文字を見たのか、即興で名付けた「アコ」の名前を本人が社会人になった今でも使っているという設定だ。本作時間軸はユウキが就職し25歳の誕生日を迎える直前。独立したユウキの家で待つアコはポテチ片手にゲームに興じていた。左側頭部にぶっとい丸ネジ、そしてジャージメイド風の装いである。「下の子が生まれると上の子はしっかりする」という設計思想なのか、アコは出来の悪い妹というポジションを確立していた。ぞんざいに扱われたユウキとゲーム機の取り合いをしている間にアコの遊んでいたゲームが終わってしまう。ゲームの内部キャラであろう「ジョンやボブ」との離別に涙したかと思った矢先、アコはとんでもないことを言い出した。「私もうすぐ死ぬんすよ」。
死に際を主人に見せるアコ
早々にネタバレだ。アコには設計寿命があり、主人が25歳の誕生日を迎えると完全停止するようにプログラミングされているらしい。たまたま誕生日に起動したから主人の年齢で計算していると思う。しかも「最近ちょっとバクってきてる」と、死の兆候を自ら感じ取っているとも明かされた。アンドロイドものに限らず、「自らの死期を主人に隠す」という猫しぐさ、そして往々にしてそれがバレて主人が思い悩むというプロットはよくある。バグのせいなのか、ここはエロ漫画なので5ページにてあっけらかんと全部ぶちまける。そしてユウキから「俺がしてあげられることってなんかないかな?」という言葉を引き出したアコは、目を輝かせ即答で「セックスで」と答えた。
あったかいんだなアコって
8ページ、寒い中アコはユウキを夜の公園へと連れ出した。「死ぬまでに行っておきたいところベスト10!!」にランクインしている、昔遊んだ児童公園の滑り台。その遊具の下でのHがアコの願いだった。周囲の目を気にするユウキに、「してくれるまで帰りません!!」と抱きつきダダをこねるアコ。ユウキはふと「あったかいんだなアコって」と呟いた。恒温動物である我々にとって体温は生きている証、命そのものだ。「ロボ的になんかこう…グッと来るっすね」、唐突な「人間扱い」にアコは照れた。文字通りスイッチが入ったのか、アコはユウキのパンツを脱がせ、初めて間近で見る臨戦態勢のご主人様のイチモツを画像保存する。そして本物顔負けの舌技で一本抜き、なお上から腰を落とす。口はともかくアソコは共育ロボになぜついているのか分からないが、とにかくこちらも本物同様、いやそれ以上らしい。幼いときから共に育ったアコとの交合、そして別れ。ユウキは目を閉じてアコの胸に顔を沈めた。これもまたロボ的にグッときたアコは献身的に腰を振り続ける。そしてアコの中の秘密の小部屋に射精した。
共育ロボは自慰の夢を見る
結局ベスト10の巡礼をしたのかは不明だが、二人はセックスに耽っていた。20ページ、事後のアコは「バグ」について語る。「自慰がやめられない」。我々が無駄と思いつつ辞められない行為を彼女は「バグ」と看破しただけでなく、「人間に当たり前にある」「とても原始的で順当な愛情」と考察してくれた。これはオナニーのことではなく、「性欲」全体に対する共育ロボとして人間を観察してきた彼女の、美化された憧れなのだろう。そして人間の女性も妊孕可能期の限界に近づくと性欲が増すという。ユウキとの死別をプログラムされたアコの愛情が過適応した結果なのかもしれない。アンドロイド、まして死にゆく身である自分との性行為が、ユウキにとってもアコ自身にとっても何の意味も無いことは分かっている。25歳を迎える主人に共育ロボとして他にしてあげるべきことはあったのだろう。でも性行為に抗えない。やってはいけないと十分わかっていながら「自らの死期」を脅しの材料としてユウキに迫ってしまった。人間でさえ狂わせる性欲。自分で自分を制御出来ず、ラインを超えてしまった事への困惑と自責。最期にアコがユウキに問うた、「ユウキとえっちしたのは 本当の私でしたか?」。自分としての機能が失われゆく中で、今際の際の自分が誰なのか、私は誰だったのか、一生を懸けて愛したユウキに答えを委ねた。そしてユウキは頷いた。射精のなか、アコを認めた。そしてユウキ一人になった部屋でオチとなる。呼べども応答無く、もう帰ってこない。クレームはあれどノーリコール・ノーリターンなエンドである。
アコちゃんは態度はデカいものの小ぶりなボディで可愛げがある。頭のネジ以外は合法ロリと言い切ってもよいかもしれない。実用性としては19ページまでのエロシーンで致すことをオススメする。この先を読んでしまうと感情が揺さぶられる。エロ漫画とはどこまで行っても他人のエロの盗み見でしかない。そうであるがゆえに、二人の関係性があまりに神聖不可侵なものになってしまうと少々後ろめたい気持ちが生まれてしまう。そして2回目以降は滑り台のシーンでも目頭が熱くなってしまう。もちろん「切ない話は抜けない」という決まりは無いので、むしろ悲恋などセックスにある種の破滅性を求める方にはこの上なくオススメである。ごみり先生と内山中手先生、どちらもとっても優しい作品ながら、真反対の読後感といえる隣同士掲載の両作品。今後に大変期待したい。


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