copyright 2023 ワニマガジン 仲町まち
タイトル | 同棲一日目 |
作者 | 仲町まち |
掲載誌 | BEAST 2023.04 |
ページ数 | 16 |
ヒロイン | 由香 |
竿役 | 健三 |
エロページ位置(割合) | 4 – 16 (81.3%) |
発射数 | 3 |
公式タグ | カップル・夫婦 / 巨乳 |
修正 | 白抜き修正 |
サクッと抜けるコンパクトな一本
一人暮らしという実績解除(シルバー)
本作の筋立ては下記あらすじが全てと思っていただいて良い。若干の実経験も交えて言うが、付き合って3年長で遠距離恋愛も経験した二人にとって怖いものなど無い。男性側が都会に出ていくタイプの遠距離恋愛はエロ漫画のプロットでは上手くいかないものとされ、最後のお別れエッチなるものが組まれがちである。ただ、余程のイケメン陽キャか、金持ってるか、はなから二股上等というムーブをしない限り、都会側の女性は彼女の存在を察知した時点でそういう距離感の付き合い方になる。地元の男も彼女持ちなのは承知なので手を出さない。現実には、女性が都会に出る遠距離恋愛のほうが崩れやすい印象がある。男は彼氏持ちだろうがそいつが近くに居ないと思うと見境がない。昼間の団地妻の距離感でも成立するのだから。エロ漫画的にも、信頼して彼女を都会に送り出したら向こうでヤラれてた話の方が多い。
遠距離恋愛もさることながら、「ひとり暮らし」を経験してこなかった社会人は意外と多いと思う。コストの問題もある。機会の問題もある。「こどおじ」などと騒がれても、一人で住まなくても良いならそれに越したことはないからだ。未経験だと特にこの時期、憧れや恐怖心などあるかもしれないが、よほど変な物件を掴まされない限りじきに慣れるものだ。独居者用のワンルームにご近所付き合いなどほとんどなく、生活に必要な情報はスマホでオンデマンドで手に入る。新生活に伴う一人暮らしデビューであれば、そもそもそちらで人間関係が出来るので寂しさもあまり感じないだろう。どんなに家事未経験でも各自なりの生活スタイルができ徐々にカスタマイズされていくものだ。
同棲という実績解除(ゴールド)
しかし、「同棲」となると一気にハードルが上がるのではないか。よほど恋愛遍歴を上手く踏んでいくか、上記の一人暮らしのタイミングで運良く一人暮らしの彼女を見つけでもしない限り、そして勿論一線を越えない限り同棲はあり得ない。好きな女と住みたい欲求は誰しもあると思うが、デリヘルを呼ぶのとはわけが違う。生活の全てを共有するというのは重いことであり、重いからこそ「結婚」という契約で縛るほどなのだ。上手くいく場合もあれば、同棲が原因で別れることもある。むしろ結婚への試金石として(離婚を未然に回避する目的で)同棲に進むカップルが一般的だ。本作はエロ漫画なので非常にライトタッチに同棲一日目を描いているが、実際一日目から揉めるカップルは同棲に向いてなさすぎる。エロ漫画は本質的にご都合ファンタジーなのだが、初日イチャラブは同棲のリアルと言って良いと思う。しかも遠距離3年の先の同棲ともなれば、すっぴんだろうが愛おしく見えるに違いない。
朝からイケる?
一つだけ言いたいことがある。「寝起き」というのは実際どうなんだろうか。男はいわゆる「朝起ち」をきっかけに話が進むエロ漫画が多数ある。濃厚な夜を終えた朝の寝顔にムラついて、というのもよくある。もちろん気になるのは由香さんの「朝は敏感なの!!」というセリフだ。女性生理上、朝に発情する必要性を感じないし、余程エロい夢でも見ていない限り朝はスイッチが切れている。比較的軽装なのでそれなりに汗もかいたろう。誰に聞くでもないが、朝イチにクンニから入られてセックスに行けるものだろうか? まあ由香さんは何となく流され気味なところがあるので、やるならヤるでいいか、という割り切りかもしれない。いつも欲求不満という台詞もあり、朝からイケるタイプなのかもしれない。「朝は敏感なの、だから舐めんな!!」という意図なのかもしれないが、だとするなら男への説明がなっていない。敏感なら舐めるまでだ。
カップルのイチャラブはだいたい美しいのだが、この二人はお互い自立していて見ていて気持ちいい。何より由香さんの常時発情ぶりが可愛く実に股間に来る。本作のタグも「カップル」「巨乳」のみと清々しい。新生活を始めたばかりの若人への仲町まち先生からのエールだと受け取りたい。ただ遠恋を始めたばかりの人だけは閲覧注意だ。深夜の飯テロ的な意味で。
あらすじ
由香は地元で短大、健三は東京で専門学校と進路が分かれ、二人は遠距離恋愛となった。その二年後も交際は継続し、短大を卒業した由香は上京して就職するにあたり、健三の家に同棲することに決めた。同棲一日目には家具を揃えに行く予定だったが、二人ともベットから出ようとしない。