大器の予感! [イゲドアハ] ポメラニアンとレモンサワー (BEAST 2022.3)

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copyright 2022 ワニマガジン イゲドアハ

大器の予感!

当ブログ初の連作記事である。読み切りが多いエロ漫画では明言せずとも、世界観やキャラクターを共有している事は珍しくない。エロシーンにかなりのページを割く宿命のために、本筋以外のフレーバーを重視する作家様ほどキャラを使い回す事が多いように思う。そして最近はエロ漫画もストーリーが重視され、連作・連載自体が増えているのは喜ばしい。なお私の勝手な定義として、前後編や話数カウントしているものを「連載」、そう明言されていないが話がつながっているものを「連作」と呼んでいる。「エロ漫画界の少年ジャンプ」と名高いcomic快楽天であったとしても毎月描き続ける作家は居ないため、komiflo読者のような好事家を除けば、読む側も掲載作家陣の好みで買っている事が多いと思われる。そうすると追いかけていない連載は敷居が高いため、本作のように事実上の連載であっても続きものだと明言していない作品が多い。そもそも全てのエロ漫画は単体で抜けるように構成されるため、本作を後編から読んでも十分に理解できるし活用もできるストーリーになっているため、わざわざ「後編です」と明言するのはデメリットでさえある。逆に好事家側からすると、やけに余韻のある作品であったとしても続編があるかどうか判断がつかないため、私は区別するようにしている。もっと言うと、Ash横島先生の「曲尺手さんと大縄くん」シリーズのように、後から2や3がついたりスピンオフしたりする作品や、岡田コウ先生の「わたしと兄の日常」シリーズのように、同人の連作作品の一部が商業誌に載ったりとパターンはキリがない。特に同人のスピンオフや単行本の描き下ろしは追いかけきれないので、あくまで雑誌掲載分のみで判断している。
イゲドアハ先生は2021年デビューから快進撃を続けており、komiflo作品ランキングでも人気が高い。少なくとも現時点で本作が先生の代表作と言って過言ではなく、初単行本「マイボーイ・マイガール」のアオリでも本作がよく紹介されている。作者ツイッターでも本作ヒロインの下瀬茜が宣伝している。
ここまでまだ内容に触れていないが、ぜひとも通しで読んでほしい、強いて言うなら後編の方がオススメなので詳細は「ジャッカルとポメラニアン」の項で合わせて触れることにしたい。

あらすじ

居酒屋「鰐王」の新人バイトとなった女子大生の下瀬茜はポンコツぶりで15歳先輩の猪又源(※)を困らせていた。しかし下瀬は飲み会の席でも猪俣に興味津々で近づいてくる。猪又は年が離れた女の子を相手にしないつもりだったが、潰れてお持ち帰りされる寸前の下瀬を見かねて肩を貸す。家に帰すつもりだったが、泥酔した下瀬の住所がわからず仕方なく猪又の家に連れ帰ってしまう。深夜、寝ている猪又に下瀬がのしかかりHをせがむ。たまりかねた猪又が下瀬を組み伏せて下半身を責める。初々しい嬌声をあげて応じる下瀬。処女であることを察して逡巡する猪又に、下瀬が自ら最後のひと押しを放つ。
※次作「ジャッカルとポメラニアン」参照

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