女の裏でヤニ吸う男ふたり [Hamao] Tomorrow never knows (快楽天 2024.07)

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copyright 2024 ワニマガジン Hamao

タイトル Tomorrow never knows
作者 Hamao
掲載誌 快楽天 2024.07
ページ数 20
ヒロイン 蘆屋かれん
竿役 元カレ
発射数 1
公式タグ カップル・夫婦 / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 陰毛
修正 白抜き修正
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copyright 2024 ワニマガジン Hamao

タイトル オールド・ファッションド
作者 Hamao
掲載誌 快楽天 2024.05
ページ数 24
ヒロイン 葦屋かれん
竿役 淳也
発射数 1
公式タグ フェラ / ツインテール / ニーハイ・ニーソ / JD / 三つ編み / 中出し / 巨乳 / 淫乱 / 陰毛
修正 白抜き修正
引き続き快楽天から、大御所Hamao先生の作品をご紹介する。本号のカバーガールである。本作は5月号掲載「オールド・ファッションド」と同じヒロインの連作となっている。Hamao先生はそのひとつ前の陸上部ヒロイン「ともみ先輩」の話に続いての連作となるのだが、本作は少し難解だ。
 

葦と蘆

まず最初に確認のため書いておきたいのだが、前作「オールド・ファッションド」のヒロインは冒頭に屋かれん」と表記されている。本作「Tomorrow never knows」は回想の体裁をとっておりヒロインは名乗っていない。そして快楽天のお馴染み企画としてカバーガールの制作秘話「Cover girl’s episode」が語られている(komifloでは表紙の3ページ目)のだが、ここでは屋かれん」表記である。アシの字が違うのだ。指しているものは植物の「ヨシ」で、芦とも表記する。固有名詞としては葦屋も蘆屋も(そして芦屋も)存在するのがややこしい。上述の通り本作作中ではヒロインの苗字が出てこないうえに、「前作あらすじ」のように前作との関連性を直接提示するものは「Cover girl’s episode」しかない。おそらくどちらかに修正されると思うのだが、現時点でどちらか判然としない。さらにややこしいことに前作および「Cover girl’s episode」では「かれん」表記なのだが、本作では女友達に「カレン」と呼ばれている。以上を踏まえたうえで、以降ヒロインは「カレン」と表記させていただく
 

時系列整理

ネタバレになるので未読の方は先に前作含めぜひ読んで頂きたい。
 
提示されている情報から時間軸で整理しよう。作品名が交錯するため以下次のように表記する。
[C]: Cover girl’s episode
[T]: 本作 Tomorrow never knows
[O]: 前作 オールド・ファッションド
 

1. [C] 容姿がカバーガールのころ、当時の彼氏の影響でタバコを吸い始める
2. [C] 1の彼氏と別れる
3. [T] 2月半ばに「絶対カタギじゃない雰囲気」の男(以下「元カレ」)と駅の喫煙所で出会う
4. [T] 元カレと交際開始 影響され葉巻を吸い始める
5. [T] 元カレとの交際を女友達と赤裸々に話す
6. [O] 職場の喫煙所で淳也と出会い、以後話相手になる
7. [T] 元カレの推しアイドルのライブに一緒に行く カレンがモヤる
8. [T] 元カレとのデートを友達に目撃される
9. [O] 8と同日に元カレから破局を言い渡される
10. [O] 淳也のバーにカレンが来店し、店長がオフの淳也を電話で呼び出す
11. [O] 淳也の家にカレンを連れていく
12. [O] カレンが葉巻をやめタバコの銘柄を1に戻す

5と6の前後関係は分からない。非常に複雑である。[T]の時間軸は大部分が5で、8のシーンで終わる。前作[O]は6から始まり、本筋は9以降となっている。本作[T]は前作[O]から見て時間軸が遡っており、さらにエロシーン含め「回想」で語られているため出来事自体はさらに過去である。そして[C]から少なくとも男性遍歴が3人あり、[T]の竿役である「元カレ」の名前が明かされていないことで複雑さがさらに増している。
 

Tomorrow never knows解説

本作はカレンの家で、女友達2人と女子会をしているシーンで構成される。カレンが葉巻を吸っていることから「また男が変わった」と察した友達が問い詰めたところ、「元カレ」氏の存在が明らかになる。作中でも顔が明確に描かれないのが本作の特徴かつ難解ポイントである。「葉巻が似合うダンディなイケオジ」「サイリウムを振るドルオタ」であるという要素を満たす必要があり、しかも後に出会う淳也との対比を考える必要もある。淳也は口ひげがありHamao先生らしい実直なオッサン(「メヌエット」あやのさんの夫を思い出す)という容姿だ。ただでさえ竿役の描写は難しく、シルエットにせざるを得なかったのかもしれない。「アイドルの画像入りのライター」というのは私は見たことが無いが商品としては存在しているらしい。こちらはおそらく非公認の商品だと思うがコレをイケオジが取り出したらなかなかのインパクトがある。友達のうち黒髪メガネの方は何と「スケベ漫画家」らしく、謎趣味の元カレとの性生活にブッ込む。ここから「回想でのエロシーン」という展開が始まる。カレンさんは前後編を通してあまりにも開発されきっているのだが、精力に限りのあるおっさん特有のねちっこいプレイが赤裸々に描写される。「女子会の猥談」という形をとっているのがまた妙に淫靡さをかもしている。そして本作最大の見どころが19ページ、イケオジ元カレがキャッキャしながらハッピまで着てサイリウムを振るシーン。もともと堅気に見えない風体と趣味の幅が広いことのギャップにハマったカレンさんだったが、実際その現場を目の当たりにして驚きの表情を見せる。そして次のコマ、単に「幻滅した」とも取れるがそうではない。アイドルに向けられる無垢なまなざしに「嫉妬した」のだ。なぜなら[O]のカレンさんのセリフに嘘が無いなら、カレンさんは幻滅して振ったのではない。[T]のラスページで仲良くデートに向かう二人が目撃されている。この日、カレンさんは元カレに「私か、あのアイドルか」の二択を迫ったと思われる。自分を選んでくれるつもりでカレンさんは聞いたのだろうが、元カレは結果カレンさんを捨てる選択を取った。
 

オールド・ファッションド解説

[O]は上記の時間軸6から。元カレとの交際期間中で、葉巻を吸っていたカレンさんにバーテンの淳也が声をかけるところから始まる。カレンさんの表の顔はバーと同じビルのケーキ屋の従業員で、ガーリーな可愛い制服と葉巻のギャップに淳也が惹き込まれる。あくまで彼氏持ちだと分かった上で距離感を取ってくれる淳也に気をよくしたカレンさんは、ヤニ友達としてノロケや愚痴を話した。淳也もバーテンらしく「彼氏と一緒に酒飲みにおいで」と返す。そして運命の日が訪れる。
[T]でカレンさんは「ほろよえ。桃3%」を飲んでいたように、愛煙家だが酒は強くない。そんな彼女が店で泥酔しており「淳也を呼べ」とクダを巻いていると店長から電話が入った。淳也が店に駆け付ける。掲載時系列でいうと[O]が先なのだが、[T]のラスページのデート服を着たカレンがカウンターで潰れていた。カレンを家に送ろうとするも、淳也の家に泊めろと繰り返す。淳也は雰囲気から彼氏とデートの日に何かあったことを察する。淳也はギリ20代なのだがイケオジの風格があり、カレンに理由を聞かずに抱いてあげる優しさがあった。床の上ではシャキッとするカレンさんと、芳醇なテクを存分に味わう淳也。元カレと違うエネルギッシュなストロークと連射力にカレンさんは身を任せた。そして元カレと違い淳也は中に出した。事後、カレンさんは元カレに振られた事を告げる。淳也は彼氏に影響されたという葉巻を見て、自分の紙巻きたばこを一服勧める。察したカレンさんはそれを吸い付け、「悪くないかな」と評した。後日、カレンさんが吸っていたのは元カレの葉巻でも淳也の銘柄でもない別の紙巻きたばこだった、というところでオチとなる。
 

女の裏でヤニ吸う男ふたり

締めにタバコの話をしたい。タバコは植物の品種名で、外来語である。英語だとtobacco(トバッコ)と綴るのだが、どちらも語源はスペイン語のtabacoだとされる。日本で一般的な喫い方は3種類あり、かつてもっとも一般的だったのはタバコの葉を乾燥して刻み、キセルに入れて喫う「刻みたばこ」だ。現在一般的なのは刻んだたばこを紙で巻いた「紙巻きたばこ(シガレット)」であり、タバコの葉そのものを巻いて火をつけるものが「葉巻(シガー)」と呼ばれる。これ以外にも火をつけない噛みタバコや嗅ぎタバコ、そして電気的に加熱するIQOSなどの加熱式たばこが近年加わっている。
葉巻はタバコの葉そのものを糊で巻きつけて成型している。喫うときには専用のカッターで吸い口部分に切れ目を入れた上で火をつける。肺に吸い込まず口の中で「ふかす」のが葉巻の喫い方で、1本で1時間くらい時間をかけて喫うものだそうだ。しかし生ものであるがゆえに、乾燥すると割れ(割れると空気が漏れて火が付かない)、湿気るとカビが生え、高温だと虫が湧くと管理が難しい。そういった面倒さを解消したのが「ドライシガー」と呼ばれるもので、タバコ葉を成型したシートや刻みたばこを巻いてあり保存が容易、そして吸い口も加工済みだ。紙巻きたばこより高いのは間違いないが、喫い方という意味ではシガレットに近い感覚で喫えるという。この中でサイズが紙巻きたばこに近いものが本作でカレンさんが愛煙している「シガリロ」である。
何をどのように喫ったとしても長期的に健康を害することは間違いない。値段も年々上がっており経済的にも負担だ。それでもメジャートランキライザー(アッパー系)であるアルコールと違い、仕事の合間に喫い気分を落ち着けるマイナートランキライザーとしてのタバコの価値自体は今のところ他に代えがたい。タバコの社会悪の側面(受動喫煙、火の不始末)は気を付けるべきだが、本作を含め大人の文化の一側面としての喫煙の火は消えてほしくないと個人的に思う。本シリーズは前後二つ合わせてみてもスッキリしないエンドであるのは間違いない。それでも何とも抒情的な、大人の男女を思わせるカラッとした清々しさは感じる。シガリロのように何度もくゆらせて彼女を想い一人味わう、そういう中毒性のある作品だ。
 

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1,320円

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