小町姉しったげめんけぇ! [鶴山ミト] がんばった君に♡ (COMIC BAVEL 2023.09)

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copyright 2023 文苑堂 鶴山ミト

タイトル がんばった君に♡
作者 鶴山ミト
掲載誌 COMIC BAVEL 2023.09
ページ数 24
ヒロイン 小町姉
竿役
エロページ位置(割合) 8 – 24 (70.8%)
発射数 3
公式タグ フェラ / パイパン / シックスナイン / JD / 中出し / 処女 / カップル・夫婦 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 童貞
修正 白抜き修正
悪い意味ではないので正直に言おう。今月のBAVELは非常に実用性に特化している。前置きもそこそこに、好き合う男女がくんずほぐれつ致す作品が目白押しである。商業エロ漫画かくあるべしで、抜きたい貴男に丁度よい作品に出会えること請け合いだ。しかしいざピックアップして感想を書こうと思うと設定にクセのある作品があまりなく「エロいイチャラブいいね!」で終わってしまうのは味気ない。引っかかりなくスルッと飲み込めるのはとても良い作品なのだが、物足りなさを感じる自分が申し訳無く感じる。そんな中とりわけ異彩を放っていた鶴山ミト先生の作品をぜひご紹介したい。

年上彼女の「ご褒美」

本作もパッと見はエロいイチャラブ盛り盛りであり、実用性も高い。トップ絵のサムネイルでは分からない本作のスパイスは「方言」である。年上で彼女の小町姉と同じ大学に入るべく猛勉強を重ねた颯くんは無事大学に合格できた。合格発表会場に駆けつけた小町姉と再開し合格を喜ぶ。しかしこの時点で回想含めて小町姉の言動から東北方面の香りが既に出ている。大学は二人の故郷から遠く、颯の家族は追って駆けつけるとのこと。颯は一人暮らしの小町姉の家に招かれる。地元で颯と小町がどこまで進んでたかは微妙な感じなのだが、祝賀ムードの二人にやはりHな雰囲気が充満し始める。颯くんから出た「ご褒美」というワード。お預けのシチュエーションで頻出のワードに小町姉は一旦はぐらかすも意識が向く。触れ合う二人。長い夜がいよいよ始まる。

おっ、おいってば

「キスから始まると思ってたのにいきなり性器に手が伸びるなんて!」というのは女性っぽいセリフだが、本作の小町姉は颯に目を閉じさせた上で、生乳首を口元に持っていくというスタンドプレーから入る。キス待ちだった颯くんはイキナリの乳首差し込みでそりゃあスイッチが入る。そしてエロシーンに突入するのだが、この辺から方言が気になり始める。何しろヒロインの一人称が「おい」である。調べたところ秋田では女性の一人称として「おえ」「おい」という表現があるらしい。しかし西郷どんのように九州全域で「おい」は男性の一人称で通っている。平仮名なのでいわゆる呼びかけの「おい」とも混同して、6ページ「おっ おいってば 何焦って」の「おいってば」が「私ったら」という意味だと理解に一呼吸必要になる。

おしょうしな

本作の方言で、ルビで説明が入っているものは少ない。その一つが「しょしぇごと」で、「恥ずかしいこと」という意味だ。エロ漫画では必要なボキャブラリーである。調べると山形弁と出るのだが、秋田から新潟にかけて使われる表現らしい。ややこしいのが山形では「おしょうしな」というと「ありがとう」の意味になるそうだ。どちらも語源は「笑止」で、笑いが止まるほど恐縮な様ということが「恥ずかしい」「ありがたい」と分岐してそれぞれ使われているという説があるとか。

ガモとダンベ

説明のある方言はあと2つある。1つ目が「がも」、これは鴨の首に例えたチンコのことだ。何故かこれだけ秋田のことば紹介サイトに載っている。別の説明では秋田では「かも」を大人の、「がも」を子供のチンコと区別しているという記載もあった。これを信じるなら小町姉から見た颯くんの「がも」は「こども」なのかもしれない。さらに進むと「だんべ」という表現が出てくる。調べた限りでは北海道と群馬の一部地域で女性器を指すらしい。また富山、新潟では似た「チャンベ」という表現がある。またややこしいのが東北で団兵衛と書いてダンベを男性器の呼称とする地域もあるとか。また鹿児島ではダンベは「デブ」の意味らしい。隠語の域は辞書でも説明がなくそもそも使っている側も正解を知らない世界なので何とも言えない。本作のチャレンジには頭が下がる。

ご褒美もらってける?

本作は普通に年上女モノとして愛らしく、体位変更の多いエロさで仕上がっており実用性は高い。その上でこの方言の評価によって爆上がりするポテンシャルがある。方言女子は必ずしもネイティブ話者のみにウケるだけでなく、プライベート感やエキゾチックさで刺さる人には刺さるのだ。気軽に手にとって頂ければ世界が広がるかもしれない。ただ唯一、浪人生には目の毒</ strong>かもしれない。

あらすじ

受験生の颯は、年上彼女の小町姉と同じ大学を目指して猛勉強していた。志望校に合格した颯はさっそく小町姉と再会し喜びを分かち合う。親は遅れて駆けつけるため、颯は小町姉の家に招かれる。「ご褒美」というワードにHな雰囲気になった小町姉は、颯に目を瞑らせる。

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