薹 [小石ちかさ] アラサーだってアイドル!? (COMIC 外楽 Vol.22)

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copyright 2025 文苑堂 小石ちかさ

タイトルアラサーだってアイドル!?
作者小石ちかさ
掲載誌COMIC 外楽 Vol.22
ページ数20
ヒロインももぴょん
竿役カレシ
発射数4
公式タグめがね / フェラ / おもちゃ / けもみみ / パイズリ / ムチムチ / ギャグ・コメディ / ファンタジー・SF / 中出し / カップル・夫婦 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 熟女 / 異種間 / 金髪・茶髪 / 陥没乳首
修正黒棒による修正

本日は異種和姦オンリー誌、外楽から小石ちかさ先生の作品をご紹介する。先に断っておくが扉絵に反応した方におかれても、本作のエロ漫画としての実用性は決して高くない。ハートフルなギャグ作品として、爽やか純愛エロな甘さの中での一服のギトギト豚骨スープといった味変にオススメである。

デブリエル

本作を一目見て次のキャラクターが頭に浮かんだ方は多いのでは無いだろうか。そう、麻雀ファイトガールのこいつである。

三十路現役魔法母親ことミツモト・ダイアに続くコナミからの大暴投、駄天使ダブリエルについてもっちり触れたい。彼女のキャラクター性は実は「留年=ダブり」であり、麻雀の役であるダブルリーチにかかっている。守護天使として現世に遣わされたものの、オタコンテンツに耽溺し天使免許を剥奪されたという設定で、頭の天使の輪っかもハリボテである。ここまででもう設定的にお腹いっぱいなのだが、さらにカロリーを詰め込んだ結果ご覧の有様となってしまった。本当に怠惰な人間はメシさえ面倒くさいものだが、彼女はありとあらゆる誘惑、特にマヨネーズ方面に目が無かった。世界的なルッキズムへの是正という旗印のもと、女性の痩身は健康を害するとやり玉に挙がっている。肥満もまた健康にすこぶる悪いのだが、ポリコレの徒花としてBMIの高い女性モデルが多数取り上げられている。その影響は食餌制限も美容形成も不要な二次界隈にも花咲いており、「男性はそんなにスレンダーな女性を求めていない」「太ももは太い方が良い」などヤリたい放題である。そんな世界に本作は生を受けた。

引用: 麻雀ファイトガール非公式Wiki

ジャンルのスキマを押し広げて

本作に戻ろう。ヒロインは既にアイドルを引退しているケモ娘ももぴょん。引退ライブでも汗かきスマイルでそこそこの小屋を埋めていたようだ。そこから幾星霜、元アイドルのももぴょんは彼氏と同棲していた。ももぴょんは既にアラサーという範囲の向こう側へ旅立つ時期、ボディはメガネがはち切れそうなほどのボリュームと化していた。なるほど異種族専門誌外楽には負のルッキズム的なものを有耶無耶にできるパワーがあるんだと感心した。アイドル時代からもやや太ましく見える「種族」ではあるのかもしれない。彼女は認めたくない事実から極力背を向けアイドルの幻影を追い求めるセルフ偶像崇拝者となっていた。そこに胡散臭い彼氏が一つの包を差し出す。いけないいろんなモノがハミ出ちゃう牛柄ビキニ。彼はももぴょんに訴えかける。「ももぴょん働いてるお店が休業して実質無職な訳じゃん」「俺の会社が運営してるパトロンサイト 実写エロもOKなの知ってるよね」「ももぴょんのコスプレ写真集を配信・販売して 三十路ぽっちゃりケモ女子コスプレスケベピクチュアで一緒に稼ごう!!!」ももぴょんは叫んだ「ジャンルがスキマ過ぎる!!!」。かつて曲がりなりにもアイドルだったにしては、だからこそ自分の需要を客体化しすぎてしまったのだろうか。「大衆に売れる」という偶像的存在と、「太客を掴む」というエロそしてパトロンサイトの思考との違いが露わとなる。

6ページ、コメント欄でいくつか見受けられたとうが立つ」というももぴょんの言葉について。キャベツやダイコンなど主にアブラナ科の野菜は、葉や根など可食部の生育が伸びた後で、突然のように茎が伸び始め花が咲くフェーズに入る。いったん花茎が伸び出すと可食部は小さく硬くなり美味しくなくなる。この花茎のことを「薹」と呼び、野菜の収穫期が過ぎてしまうことを、そして主に女性が絶頂期を過ぎてしまうことを「薹が立つ」と表現するのだ。少なくとも女性に対して使っていい言葉では無く、自虐にもほどがある。しかしこれはあくまで農家目線の話であり、植物からすればむしろ生殖を目指した「思春期」のはじまりと言ってもよい。また雪国で食される「ふきのとう」も「蕗の薹」である。フキは多年草で地下茎の状態で越冬する。春になるとまず新芽とともに「薹」が顔を出し、これを摘んで「ふきのとう」として食べる。そのままにしておくと2メートルくらいまで成長し、夏頃にはこの茎を収穫して「フキ」として食べられる。なのでフキに限っては「薹が立った」タイミングが若々しい最初の食べ頃であるといえる。ももぴょんは胸を張って欲しい。

引用: ナッシーの語源帳様

台無しだよばかたれ

彼氏のももぴょんに対する思いは一途であり、ももぴょんもカレの一途な愛に応えようとした。9ページ、応えようとしたらしたで「ごめん今のでクッソちんこビンビンになっちゃったから やっぱ今日はリハとしてコスプレセックスデイにしよう」と彼氏も脱ぎ始める。「台無しだよばかたれ」である。

ここから早回しになる。牛柄ビキニは射精無く10ページでお役御免となり、11ページではチアとして腹肉を揺らすハメになる。「乳肉腹肉に挟まれたまま衣装の内側から」要するにパイズリ射精で一発目。12ページ、すぐさまピチピチナース服で口内に二発目。ページを変えることなくジャージ体操服+ブルマで尻コキ。ケツ圧で3発目をぶっ放したところで、ももちゃんも「あたしもちゃんとシて欲しい」と当然の要求をする。そして14ページ、「セットでしっぽディルド付き変則バニー」に着替える。変則なのは下半身部分なのかもしれないが、もともとケモ耳がついているためバニーのバニーたる由縁であるウサ耳は無い。なんなら尻尾も自前のがあるにもかかわらず、ディルド付きポンポンをアナルにぶっ刺されている。16ページ、ようやくコスを脱ぎ捨てて本番開始。丸々2ページにわたって腹肉だけを揉まれ倒して二人は絶頂を迎える。

冒頭書いたとおり、エロいことはエロいのだが、かなり展開が巻かれており初見で実用に供するのは難しいと思う。しかし期待を裏切らないダイナマイトボディと二人の馴れ初めに裏打ちされた純愛ストーリーは十分に楽しめる。作中と同じく、入念なリハのもとに抜きドコロを探って頂きたい。

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