巨根は貴女のそばに [層積] 俗説ですが…。 (快楽天 2023.06)

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copyright 2023 ワニマガジン 層積

タイトル 俗説ですが…。
作者 層積
掲載誌 快楽天 2023.06
ページ数 22
ヒロイン 陽向
竿役 基紀
エロページ位置(割合) 1 – 21 (95.5%)
発射数 2
公式タグ パイズリ / JD / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 陰毛
修正 白抜き修正

新しい雑誌が配信された時、「最初に見る作品」「なんとなく取っておきたい作品」がある。いわゆる「今晩のオカズ」としての信頼感があり、あまり真っ昼間から読みたくないのが後者。普通に漫画としての期待感が上回り、配信と同時に中身を確かめたくなるのが前者だ。感性の問題なのだが、本日更新の快楽天で後者がカバーガールも務めているございじ先生、前者が本稿で紹介する層積先生の作品である。期待通りの読み応えある面白い作品だった。

14cmという俗説

陽向さんは9割真面目な顔で巨根を追い求めるヤリマンである。そして冒頭から「巨根を探し当てることの難しさ」を真正面から論じてくる。女性から提起された深い問いである。男性諸氏は女のバストサイズの大小に関して臆面もなく語れるのは、乳房を持たない我々でもサイズ感が服の上から分かるからである。もちろん目に映るものが常に真実かどうかは文字通り神秘のヴェールに包まれている。それでもデカいものはデカい。その全容を露わに見ていなくても、巨乳を追い求めることは難しくない。若干難易度が上がるが同様に尻を追い求めることも可能だ。尻に関しては男性も見られているらしく、河合薫氏によるメルマガのタイトルにも「デキる男は尻がイイ」とある。大殿筋は男女ともに大きな筋肉であるため、脂肪の多寡だけでなくボディラインにも大きな影響を与える。男性では少数派だが、バスト同様にヒップも補正下着の対象だ。では男性器はどうだろうか? 作中でも「サウナで裸を見ることはあるだろ?」という提起がなされているが、基紀の言う通り2つの反論がある。「そんなに見てない」し「勃ってない」のだ。本質は後者である。おそらく裸の女性が初めて対峙する彼氏のチンコサイズを、彼氏の友達は普通知らないのだ。テレビの中の芸能人も、街往く男も、臨戦態勢の姿を見せることはまずない。あったら事故である。臨戦態勢であればズボン越しでも主張が伝わることはあろうが、平時の存在感から推測することは男性でも不可能であろう。同様に女性のおっぱいも女湯で「そんなに見てない」だろうが、サイズ感は原則変わらない。TPOでおっぱいが縮むという話は聞かない。陽向さんは「チンコサイズをプロフに書いとけ」と宣うのだが、そもそも自分のフルサイズを自信を持って公言する男性をほとんど見たことはない。日本人の平均サイズは14cmという「俗説」がある。これ自体は実測の結果なのだろうが、年齢や健康状態、そして体格との相関関係まで語られているのは見たことがない。ここから「鼻が大きいと巨根」「背が高いと巨根」という「俗説」が発生する。言うまでもなく正しくないと思われる。巨根を巨乳に置き換えても同様の仮説は成り立つだろうが、女性の身長とカップサイズが比例しないことは街を歩くだけで「検証済み」である。少なくともチンコのサイズを正確に予言できそうな外部計測可能なパーツは無いだろう。ちなみに女性器のサイズ – 膣の奥行きも同様だと思われる。こちらは外部から見えないのは当然として、男女ともにほぼ興味のないファクターだろう。陽向さんのような女性は少数だろうが、チンコはデカいほうが何となくモテてもよいような気がしないでもない。奥行きが深いほうがモテるのか見当すらつかない。

白抜き修正と着衣パイズリ

本作の見所はもろちん、ご期待に応えた基紀の「巨根」である。本人は一切期待するようなことを言っていない。これで「期待外れ」というのもある種面白い展開ではあるが。エロ漫画において短小が許されるのは初等部までであり、いかなる事情があるにせよチンコは「長く」描かれがちだ。太さも挿れられる側からすると重要なファクターらしいが、ここは作家先生の「画風」に依存するところが大きい。形状や反り具合も大事だが、白抜き修正のために物語の中核にし辛い傾向にある。そう、既に何度も書いてきた通り白抜き修正はエロ漫画の根幹に深刻な影響を与えている。

本作の一発目は着衣パイズリだ。これこそ当に白抜き修正の落とし子だと思われる。本作は巨根がテーマであるが、挿入してしまうとサイズが女性器との相対感でしかわからない。巨根を誇示する一つの方法として、「巨乳で挟んでも亀頭が出る」というものがある。写真で長さを伝えるのに10円玉を並べても外国人はわからない。タバコやゴルフボールなど国際規格があるものがよく使われるが、巨根を測るにあたり巨乳は男性人類共通の比較対象といえる。しかし白抜きにしてしまうと肝心のおっぱいが一部隠れることになってしまう。射精シーンも描きづらい。層積先生はこれを回避すべく、「服で全部を覆ってしまう」という方式で攻めた。おっぱいは隠れてしまうが、服の上から豊乳ぶりを伝える手段はいくらでもある。わざわざ大きめのブラを抜く描写を挟むことで、期待感とともに以降乳首が透けている。陽向さんは表情がコロコロ動きノリがいいため、いわゆる乳揺れ描写を挟まずともシゴカれ感が伝わってくる。パイズリフェラも布越しに実装している。「布越しの射精」はなかなかチャレンジングだと思うが、射精シーンは何しても許されるの
がエロ漫画
である。作画意図は私の勝手な想像だが、白抜き修正されることは事実であり、それを見越した描写(と事実上描けない描写)があることも事実なのだから仕方ない。繰り返すが挿入前に一発挟みたい、そして巨根を誇示したいシーンであるので、目的は達成されたと見ていいだろう。2発目はストーリー的に陽向さんの満足感が優先される必要があり、巨根を存分にご堪能いただけたようだ。ちなみにドックドクに射精を受けたタンクトップを陽向さんは最後まで脱がない。ドロドロだと思うのだが、この辺が性欲の強さ故なのだろう。普通に陽向と基紀の距離の縮め方も良く、竿役の気風がいいためストーリーも爽快感があって良い。コメディ要素もあり、完成度の高い作品だ。

あらすじ

大学生の陽向は巨根とのセックスを求めている。男友達の基紀がたしなめるも、学食で巨根の探し方について基紀の意見を求める。「左手薬指が長い」と巨根だという俗説について基紀の手を見たとき、この男のチンコは大きいんじゃないかという疑念が湧く。疑念は夜な夜な陽向を邪な妄想へと向かわせ、男として意識するようになる。

層積先生の作品はこちら!!

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