布陣は雪月夜 [すずしも] はいすいのじん (WEEKLY快楽天 2024 No.09)

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copyright 2023 ワニマガジン すずしも

タイトル はいすいのじん
作者 すずしも
掲載誌 WEEKLY快楽天 2024 No.09
ページ数 22
ヒロイン 清水冬霞
竿役 玉原先生
発射数 3
公式タグ フェラ / パイパン / 中出し / 学生 / 巨乳 / 潮吹き / 金髪・茶髪 / 陥没乳首
修正 白抜き修正
本日もサクサク紹介していこう。順番が前後したがweeklyからすずしも先生の作品をレビューする。
 

背水陳為絶地

本作タイトルは漢字で書くと「背水の陣」だろう。故事成語である。言葉の意味としては「敢えて退路を断つことで全力勝負に挑む覚悟」といったところだ。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言い方もある。しかし実際の故事は少しニュアンスが異なる。時は春秋戦国時代の後半、当事者はキングダムでお馴染みの韓信である。秦の韓信は3万の勢力で20万の趙軍を攻略すべく、敵城の眼前の川沿いに陣地構築を始める。当時の兵法でも後背地のない川を背に敵対するのは下策だと分かっていた。実際に古今東西川沿いに布陣せざるを得ない状況から勝利した例は少ない。秦軍の将はセオリーを分かっていないド素人だと判断した趙軍は、数の有利で全滅を図るべく開城し進軍を決意する。趙の全軍突撃に韓信軍が奮戦して食い止めたところは背水の陣そのものなのだが、実は目的が違う。その裏で韓信軍の別働隊が手薄の城を落とし秦軍の旗を立てまくった。趙軍は背後に大軍がいると狼狽し、反撃に出た韓信本隊と挟撃され撃破されてしまう。そう、背水の陣は数的有利な趙軍を城から誘い出すための挑発でありオトリだったのだ。この点を踏まえて本作を読むとイメージが変わるかもしれない。
 

布陣は雪月夜

本作はヒロインの清水冬霞が、赴任でアパート「きぬずれ荘」隣に越してきたタマちゃん先生こと玉原に恋心を抱く物語である。二人は文字通り教師と生徒の関係であり、タマちゃんサイドは心を鬼にして警戒していた。清水さんは普段からしっかりした娘で、隣人の生活改善を訴えに職員室で説教をかましている。決してヒステリックなキレ方はしないのだが、当然のようにゴミチェックくらいしてのける危険さは匂わせていた。ある雪の降る冬の日、タマちゃん先生が帰宅してくると清水さんが家の外で締め出されていた。鍵を忘れたので母親の帰りを待っているという。心配でならないがこれ以上深入りもできず玉原は帰室する。「パスタをパスタソースのレトルトごと鍋で温める」というズボラ男性あるあるを見せながら、週に一度の洗濯の算段をする。着るものを気にしないオッサンは洗濯機など所有せず、週イチ程度でコインランドリーにお任せした方が乾燥させる手間もなくラクである。干さないのだから必然的に洗濯は深夜の作業になる。夕飯をとり洗濯物をまとめて外に出ると、なんとまだ清水さんが青い顔でしゃがみ込んでいた。あてにしていた母親が帰ってこないと。さすがにこの寒空で放置しておくのは命に係わると判断した玉原は清水を家に上げる。仕方ないとはいえ教え子を家に上げたことに対して逡巡する玉原に対して、「洗濯物をためると汚れが落ちない」と助けられた身分で逆説教に出る。しれっと「彼シャツ」を着こんだ事に対する照れ隠しというところか。
 

気になりますよおっぱい

玉原もこの時点ではだけた胸に言及しておけば問題無かったろうに、意識過剰あまりにスルーしてしまったせいで世間話の合間に「気になりますかおっぱい」とブッ込まれてしまう。ここから困り眉清水さんの攻めは早かった。タマちゃん先生から触れてこないのを良いことに、のしかかってズボンをひん剥いてしまう。口で一発抜かれたところで玉原も腹をくくる。16ページ、正常位での挿入のタイミング、身体が重なり目線がすれ違った一瞬、清水さんの糸目が開く。目に涙を浮かべ頬を赤らめながらも達成感のある表情。ここでネタバレだが清水さんは家の鍵をちゃんと持っていた。上記の通り「背水の陣」は退路を断つことが目的ではない。退路はあるにもかかわらず無いと見せかけることで難攻不落の相手を誘い出し、開城させたのだ。彼女は高校三年生で卒業も近い。年度が開ければ教師と生徒の関係ではなくなるが、またどこに赴任するか分からない。好意は伝わっていても玉原の方から手を出してくるとは思えない。彼女から見れば敗勢必至ギリギリのラインでの一発逆転狙いが見事にハマったと言うべきだろう。彼女のストーカー気質から「金曜夜は洗濯に出る」という読みは全くのギャンブルでは無かったのだろうが、この日結局先生が釣れなかったら来週、再来週も仕掛けていた、あるいは前の週も実は玄関で座って待っていたのかもしれない。愛情と狂気は表裏一体なのだ。ともかくも冬霞ちゃんは可愛いし、個人的に困り眉にはめっぽう弱いので上手くいってて良かったと手放しで喜びたい。

あらすじ

ある冬の夜、玉原先生が帰宅すると、隣に住む教え子の清水冬霞が玄関先で締め出されていた。鍵を忘れたので母親の帰りを待っているとのことだ。教え子が心配だがしてやれることがないと玉原は一旦帰宅する。夕食後、洗濯のため再度外に出たところ、まだ清水は玄関前に座っていた。さすがに放置できないと清水を家に上げシャワーを浴びさせた

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