copyright 2023 コアマガジン 雨宮ミズキ
タイトル | 図書委員♀のヒミツ |
作者 | 雨宮ミズキ |
掲載誌 | HOTMILK 2024.01 |
ページ数 | 30 |
ヒロイン | 月下 |
竿役 | 小谷 |
エロページ位置(割合) | 14 – 29 (53.3%) |
発射数 | 2 |
公式タグ | めがね / フェラ / ムチムチ / 中出し / 女性上位 / 尻フェチ / 巨乳 / 恋愛 / ぶっかけ・顔射 |
修正 | モザイク修正 |
ご休憩は図書室にて
本作は陰キャ図書委員の住む暗い図書室に、イケメン陽キャが送り込まれるという所から始まる。図書室は学校ラブホテルの中で設備の割に比較的人気の高い施設である。以前ご紹介した通り、「保健室」「体育倉庫」「階段室」あたりがセックスに適した定番と言える。生徒会室や部室もアクセス次第では使いやすいしカスタマイズも可能だろう。図書室は原則として鍵をかけない施設であり、横になれる設備も長机程度しか存在しない。本棚の間に死角が多いところはプラスだが、基本的に静かであり衣擦れの音も水音も響きやすい。そもそも水分NGであり気密性も高いため匂いもこもりがちだ。設備的にはあまりオススメできない。「実はエロ本が隠されている」「医学書でオナニー」という設定もあるにはあるが、わざわざ図書室で調達する必要はなく部室や控え教室でも特に支障はないだろう。それでもなお多数の作品の舞台になりがちなのは、バリバリ運動部出身というより本の虫であった読者がひとえに多いからだろう。スポーツものは原則として男女別であり、出会いという意味では導入が限られてしまう。直近で紹介した文芸部や演劇部は女子部員が多い印象があるが、専門性がありマンガ映えする描き方は難しい。吹奏楽部や美術部も同様だ。生徒会は描きやすいが必然的に経験者が少ない。図書室は誰でも入ったことがあり、何なら近所の学校で取材するのも比較的容易だろう。そもそも誰でも入れる公共図書館と大差ない。何より面識のない女子を連れ込みやすい。加えてマンガ的にモブを描いても描かなくてもどちらでもよく、背景の作り方に幅が持てる。なのでパブリックセックスする必要のない一般ラブコメ作品でも図書室は頻繁に登場する。本作は図書室としての様式美はほとんど使われないが、登場人物のキャラクター性に多少寄与している。
今月はバスト大きめ?
本作竿役の小谷は、課題を一ヶ月提出していないという罪で一ヶ月図書委員を務めるという懲役を宣告された。舞台の学校はぶっちゃけあまり偏差値が高そうではなく、図書室にホコリが溜まるほど利用者が少ない。教師側もあまり積極的ではなく、あとの処遇は図書委員のヒロイン月下さんに丸投げと相成った。ちなみに小谷を連行した体育っぽい女教師は少し好みである。HOTMILK本号は、たにし先生「皓皓」の翠先輩、復八磨直兎先生「サキュバてぃっく」智花ちゃんのような最早爆乳というより奇乳持ちのヒロインが多いので若干霞むのだが、月下さんもなかなかの爆乳をお持ちである。クラスにこのサイズの爆乳がいればさすがに目を惹くと思うのだが、ヤリチン小谷くんには雰囲気的に「地味」らしい。それでも見逃すには惜しい乳を目にして、いかにも交際経験の無さそうな図書委員を落として性の捌け口にしてやろうとゲスい算段が立つ。そんなことを知ってか知らずか月下さんは自分のオススメする小説を渡そうとする。書物というものに何の興味もない小谷は最初それを投げ捨てる。図書委員の月下は初めて見る人種に目を丸くして驚く。小谷は改めて場を取り繕い、読みもしない小説を受け取る。
時は得難くして失い易し
早々にネタバレするが、ヒロイン月下さんは実は小谷のことが好きで、小谷の好むような女になろうと以前から彼を終始観察していたと明かされる。そして小谷本人の経験を上回る性技を披露し、完全に小谷を手籠めにするという逆転オチである。いかにも陰キャ文学少女という月下さんの裏の顔は、ヤリチンをも籠絡するヤンデレ風味の性欲モンスターだったというギャップが鮮やかではある。しかし私はどうにもひっかかる。月下さんの本質はどう見てもイケイケヤリマンだとは思えず、見ての通り小谷に惚れ込む要素がなさすぎる。私は自分の勧める小説を投げ捨てられた時の、躾のなっていない犬を見るような目がやはり彼女の本質だと思える。良かれ悪しかれ、この時に彼女の中でなにかのスイッチが入ったのではないかと。8ページ、セフレにしてという不躾な申し出を快諾した後、「生意気な男の子(あなた)を めちゃくちゃにしてみたかったんです 渡りに船でした」というセリフが出る。彼女を突き動かしているのは慕情ではなく「処罰感情」であるとともに、無知蒙昧なオスガキに対する「わからせ」と映る。9ページ、月下のことを理解しようとするが皆目分からず「抱きてぇ~」という思考しか無い小谷には、「時は得難くして失い易し…ご存知ですか?」という月下のマウントを理解すらできない。そして圧倒的なテクに屈したとき、「本当は今まで彼女とかセフレとか…作ったことないんじゃないですか?」「手慣れてると思ったんですが超超超ピュアですね」と煽り倒す。小谷がヤリチンなのはハッタリではないのだが、攻め好きが受け上手とは限らない。一方的な搾取に小谷は弄ばれる。
ついに小谷は月下の性的奉仕に「やめろ」と降参し、理由を問いただす。私はここも月下さんの思う壺だったのではないかと考える。逃げ腰の獲物に対して、「お近づきになりたかった」と一転して甘い言葉をささやく。「生意気でガラの悪い」と下に見られながら、甘い言葉を囁かれ、背面騎乗位でチンコを絞る。彼女は仮初めの愛を告白し、あたかもそれが自分の望みであるかのように振る舞う。これで小谷は退路を塞がれる。何故なら「嘘の愛で異性を釣る」ことこそ小谷が月下にヤろうとしていた事なのだから。もちろん月下に何の愛情もなかったとは言わない。下衆な小谷を観察するうちに彼とその周囲に興味が湧いたのは事実なのだろう。それが彼女の変身願望にも火をつけた。本作は「処女」のタグがない。真相は定かでないが、明らかに彼女の性技は机上のものではない。火がついた好奇心と小谷に対する嗜虐心で彼女はそれを得たのだろう。
本当のヒミツ
ラスコマで、小谷を「自分の女」であるかのように振る舞い、月下のメガネ姿にかつて感じなかった執着を持ち始める。私はこれを相思相愛のハッピーエンドとは思えない。「陰キャ」を自称しつつヤリチンを吸い尽くした月下さんは、程なく自らの美貌と巨乳で開花し、程なく小谷をにべもなく振るのだろう。そして追いすがる小谷を踏み台にして、陽キャ美人街道を突き進むというエンドを私は見ている。真相などわからない。言いたいことは、エロ漫画の読み方は自由であり、人のオススメを投げ捨てるような行為は良くないよということだ。
あらすじ
素行の悪いイケメンタラシの小谷は、課題未提出のペナルティとして一ヶ月図書委員の仕事を命じられる。誰も人のこない図書室で図書委員の月下と二人。懲りない小谷は月下の長いまつげと巨乳を見て折角だしコイツを落とそうと決める。適当に距離を詰め、頃合いで「セフレになってよ」と先制パンチを打った小谷は、「いいですよ」という返事とともにスカートを捲し上げられるカウンターを決められる。
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