copyright 2023 文苑堂 あるぷ
タイトル | ルーティーン2 |
作者 | あるぷ |
掲載誌 | COMIC BAVEL 2023.08 |
ページ数 | 16 |
ヒロイン | 奈央 |
竿役 | 翔太 |
エロページ位置(割合) | 2 – 15 (87.5%) |
発射数 | 2 |
公式タグ | おもちゃ / パイパン / ムチムチ / ローション / 同級生・同僚 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 手コキ / 淫乱 |
修正 | 白抜き修正 |
BAVEL100号記念は名作揃いなのだが、その中でも過去作との連作を意識している作品が多い。巻頭のきょくちょ先生のはもうナンバリング7作目だし、あるぷ先生の本作もナンバリングが始まった。元の作品にご興味のある方は、下部リンクをご確認いただきたい。本作は奈央と翔太が「ルーティーン」としてHなことをし続けているという過去話の前提で進んでいる。本作がツボった方は過去作も是非ツボるはずだ。
自分の断面図を見たい?
本作は「オナホに嫉妬する彼女」という、エロ漫画の枠内に限って定番といえる話だ。ソロプレイという意味で、オナホが出てくる話は必然的にエロ漫画との親和性が高い。対して実際に生身の女性がオナホを使うプレイは、AVでも風俗でもそれほどメジャーではない。はたまたエロ漫画の作中でオナホのソロプレイに興じる竿役もほぼ見たことがない。つまりエロ漫画の枠内ではおおよそオナホは、ヒロインとのプレイの前段階として使われると思ってよい。本作もこのセオリーに則っている。
オナホにも様々な形態があるが、本質的には女性器を模倣している。ガワが見える男性器(そしてディルド)と違って、女性器はもともとインターフェース部分しか見えない。それすらも開いて覗き込まないと見えないため、女性自身も客体化して見ることは殆どないし、意識することも無い。実際に手に取るかどうかはともかく、そして彼氏が所有することにいい顔をするかはともかく、オナホなる奇妙な物体に好奇心をくすぐられるまではあるだろう。エロ漫画においては、外性器の形状を描く場合には修正を入れる必要があるが、何故かいわゆる「断面図」の描写は修正不要とされている。性器修正は本来生身の女性のポルノを想定しており、透視不能な内臓そのものに欲情するのは刑法の想定するところでは無いということか。結果的に本作は、セックスの断面図描写をヒロインが客観的に観察するというコンセプトで始まる。オナホは必ずしも透明ではなく、何なら自分のチンコを見ながら抜くスタイルは稀有であるため、透明にする実用上のメリットもさほどない。また一般的にオナホはチンコをしごく膣部分だけあればよく、子宮を再現する必要性もメリットも同様にない。ただ女性が客観的に見るなら別だ。ひいては読者からしても、わざわざ透視するくらいならスケルトンオナホが好ましいに決まっている。
奈央さんのオナホプレイ
本作の奈央さんは、エロ漫画のヒロインらしくオナニーに肯定的である。おそらくオナホ未体験であろう翔太に代わって話を進めてくれる。ローションはだいたい付属しており、本作のような小瓶か小袋に入っている。本物はセックスの進行とともに穴部分の周囲の筋肉が適度に緩んでくるが、オナホは弾力性だけで維持するためある程度のキツさがある。そのため潤滑剤は必須であり、中から分泌されたりはしないので外から注入する必要があるわけだ。「つまんで空気を抜きながら」は商品形状によるし、挿入後にも空気が抜けるタイプも存在する。いずれにしてもチンコに密着したあとで中に空気が入っていると、その分ナカが膨らんで緩くなるし、プリプリ空気が漏れるのも頂けない。「貫通タイプ」と呼ばれる、凹みではなく穴が開いているオナホではもちろん空気を抜く意味はない。
ナイスバディでタイトスカートな奈央さんにオナホでシコシコしてもらうだけでエロ漫画として十分成立しているのだが、必然的に性欲旺盛な奈央さんは全く気持ちよくない。そして「初オナホが予想以上に気持ちいい」翔太の表情に、奈央さんは苛立った様子を見せる。逆を考えてみよう。「初ディルドを彼女に挿れて抜き差しする貴男」が満更でもない彼女の顔を見た場合に、貴男は萎えるだろうか? それとも興奮するだろうか? 正直どちらの心情も理解できると思う。そして突き詰めれば、自分のチンコがその状況で我慢が利くかどうかに尽きるだろう。自分のチンコと比較されてディルドに負けた気がしたとしても、一発抜きたい気持ちが優ればやはりおっ勃つシチュエーションだ。普通の女性ならこの流れでセックスする気も起きないと思うのだが、奈央さんはオナホへのジェラシーで情欲に火がつく。
強キャラ奈央さん
前作を読んでいない方に説明すると、奈央さんと翔太くんは互いの性欲を満たすためにオナニーの手伝いをするというルーティーンを続けていた。結果的にセックスしてしまうのだが、あくまで性欲優先であり、恋愛感情は無い建前で動いている。エロ漫画ではよくある「オナニーフレンド」というやつだ。これは奈央さんが言い出したことであり、翔太くんは若干の負い目を感じているというのがここまでの流れである。ヒロインが当て馬にアテられてセックスに至るのもよくある話だが、オナホとの合わせ技になっている。ストーリーの組み立ては理解の範疇だが、本作の名作たる所以はひとえに奈央さんという美少女の、あるぷ先生の手腕の為せる技である。奈央さんはボディラインのメリハリがあり非常にそそられる。それでいて物腰は蓮っ葉であり、翔太への当たりも強い。オナニーフレンドとして美少女の言いなりにされつつ、言いなりにもなってくれる。性に前向きで性欲にも素直。めんどくささが一切ないにも関わらず、最後は少し情にほだされた感を出してくれる。加えて、翔太くんも竿役としては良いやつであり、見た目に反してチョロそうな奈央さんを「立てる」ところが嬉しい。
じゃ来年も見てくれよな!!
シリーズ化するとの事なので、最終的に二人の関係は良い方向へ振れていくのだろう。温かい目で見守っていきたい。しかし気になるのはラスコマの「次回掲載は24年夏頃予定」というアオリだ。どう見積もっても1年後。いくらなんでも先過ぎる。シリーズ化と言うからにはある程度プロットはあると思うが、一般エロかかわらず「また来年」というのを「告知」するのは異例と言える。告知なく連作するのがエロ漫画では一般的であり、何ならオチていない連作、果ては掲載誌をまたぐ事も少なくない。「つづく」という事だけ謳っても良さそうなものだが、あえて時期を決め打っているのは他誌との契約の問題だろうか。当ブログがその頃まで残っていると良いのだが、その際は改めて紹介させて頂きたい。
あらすじ
奈央と翔太のアブナイ日常!!!!!(本誌アオリ)
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