ちの掟 [楝蛙] 桃どろぼう (快楽天 2025.08)

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copyright 2025 ワニマガジン 楝蛙

タイトル桃どろぼう
作者楝蛙
掲載誌快楽天 2025.08
ページ数24
ヒロイン茅野
竿役松本
発射数1
公式タグムチムチ / OL / 尻フェチ / 後輩・部下 / 淫乱 / 陰毛 / ぶっかけ・顔射
修正白抜き修正

今月号の快楽天は前号予告通り532ページの史上最大号だそうだ。本日はさっそく楝蛙先生の作品をご紹介したい。

たくましい やさしい しなやかな 茅野

本作は「桃どろぼう」というタイトルだが、ケツ論として泥棒的な行為は無い。「花どろぼう」という場合は窃盗行為だけで無く、花の美しさに心を奪われるさまを指す。このニュアンスだと捉えて良いだろう。本作ヒロインは茅野ちのさん。とある営業所に配属された新卒女子である。元写真サークルで画像編集の心得があるそうだが配属先で何をしているのかは不明だ。竿役は彼女のお目付役となった松本先輩。業種も赴任地も分からないのだが、二人の名前からここは長野県だと勝手に思っている。城で有名な松本市は長野県第2の都市である。茅野市は山梨寄りで、蓼科高原や八ヶ岳を擁する観光地だ。桃の生産地といえば山梨県がトップだが、茅野市でも八ヶ岳の麓で栽培されている。

エロ漫画とは全く関係ないが、桃に限らず果樹の窃盗被害は後を絶たない。もぎ取るのが簡単な上に単価が高く、いったん横流してしまえばアシが付きにくい。駅前などで産直販売を装って手売りしている場合もあるので気を付けたい。下のニュースは愛知県豊田市の桃農家の防犯対策が紹介されている。

チノパン

茅野さんはキレイな顔に騙されるなかれ、なかなかのワルである。松本先輩が急いで出勤している交差点で彼女は野良猫と戯れていた。自由気ままにノルマを軽々こなすタイプのしごできOLかと思いきや、なんと新卒の配属初日だった。4ページ、必死に取り繕う彼女のケツに「ぷりっ♡」という擬音が付いている。だからとは言わないが彼女はこの程度で折れるメンタルではない。一方で朝から茅野さんのチノパン?を視姦していた松本先輩はラッキースケベに恩義を感じる男で、「座り込んでるお年寄り助けてる感じだった」と美談を捏造して初対面の新卒を庇ってみせた。6ページ、その日の退社時間に茅野は割って入ってくれた松本先輩に感謝を伝える、と見せかけて「でも、なんで嘘を…?」と問い質す。助けた後輩に逆に銃口を向けられた松本先輩は汗だくで「俺も猫好きだから」と咄嗟に嘘を重ねた。会社の先輩後輩、1メートルの距離感が50センチまで詰まった初日だ。

I’m gonna make him an offer he can’t refuse.

猫好きが嘘と判明し、「尻を見ていた」ことまで白状させられた松本先輩は、何故か茅野の散らかった部屋の片付けをさせられていた。本作は茅野ちゃんが松本先輩の欺瞞を暴き、報酬と引き換えに忠誠を誓わせ主導権を握る物語である。そしてこのヒエラルキーの頂点に居る「首領」は茅野ちゃんではない。7ページ、土地勘が無いはずの茅野ちゃんの発案で松本先輩と訪れたのが猫カフェ「にゃん∵こるれおーね」(∵は肉球マーク)である。コルレオーネ(Corleone)は元々イタリアのシチリア島北西部にある村の名前で、名作「ゴッドファーザー」のマフィア一族の名前、コルレオーネ・ファミリーの由来となっている。猫カフェとしてはかなり攻めたネーミングだと思うが、茅野ちゃんの猫様に対する絶対服従と猫好き同志の盟約、それを裏切ろうとした松本先輩への制裁を暗喩しているのだろう。

きれいな桃にもトゲがある

コキ使った松本先輩にビールを勧め、自らも飲む。すっかり出来上がった松本先輩はまたぞろ茅野ちゃんの尻を凝視してしまう。その視線を感じた彼女は、「松本先輩なら別にみてもいいけど」とこぼしてケツを振って見せる。メスが尻を振る行為は脊椎動物全般にとってデフォルトの求愛行動といえる。13ページ、私が大好きな楝蛙先生作品の「残り30cmの距離感」である。なかなか食いついてこない松本に、茅野ちゃんがつい「中身も見たい?」と言ってしまったところから、松本先輩がいきなり距離をガン詰めしてパンツごと脱がしにかかる。こうかはばつぐんだ。「好きに…してください」「いい…の?」「…….私は嘘つきじゃありませんから」軽くひと刺しした上で、茅野ちゃんは身を任せた。実はもぎたての桃には固めの産毛が生えており、トゲのように皮膚に刺さる場合がある。いきなりガッついてはいけないのだ。

お尻を出した娘一等賞

以前ご紹介したしらないひとし先生「確連報は正確に!」でご説明した通り、サラリーマンの基本動作として叩き込まれるのは「報連相ほうれんそう」から確連報かくれんぼうに替わりつつあるらしい。自ら顔面騎乗の体勢でクチュクチュ舐めまわした松本がそのままバックで無言挿入したことに対して「報連相をしっかり~」と意趣返しする茅野ちゃん。セックスにおける両性の合意が必須である昨今では必要なことである。とはいえじっくりクンニしたその口で「相談」が始まるのも美しいとは言い難い。少なくともベッドシーンにおいては「確認」の方がしっくりくるところだ。19ページ、どのみち止まれない松本先輩は「じゃあ思いっきり突きまーす」と「連絡」を入れたうえで本番作業を続行した。「おっぱいも触りまーす」「イったら報告しろよ~」とさらに畳みかける。21ページ、茅野ちゃんもちゃんと「イき…ましたあっ」と報告を入れ、そのまま松本はケツにぶっかけた。

ちの掟

事後ラスページ、「イくとき報告しなかったですね」茅野ちゃんが痛いところを突いた。2次エロでは竿役のオーガズムは誰の目にも明らかなので普通は報告しない。そのくせヒロインに対しては報告を求めがちである。射精に向けて徹底的に段取りと確連報を欠かさない3次AVとは決定的に違うところだ。実務上も男は報告したとて「イったらやめるとは言ってないぞ~」と女に言われてもどうしようもない部分がある。それでも、たとえ余裕が無くても、報告は必要だ。松本はまたしても「なんでもします」を言わされてしまう。マフィアをマフィアたらしめているものが血の掟、オメルタ(Omertà)だ。マフィアは存在を公言せず、たとえ拷問を受けても仲間を売らないことが求められており、裏切り者(rat)はファミリーの尊厳をかけて始末する。桃を盗もうとしたネズミを執拗に追い回す猫の一撃、ニャン・コルレオーネと茅野の掟で繋がれた松本先輩であった。ルックスは困り眉でとっても健気可愛いのだが、楝蛙ガールズには珍しい、やられっぱなしではないトゲのあるヒロインに私はもっと刺されたい。

楝蛙先生の作品はこちら!!

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