機体名言わないで! [ぱてくらー] 激神動バトローター (WEEKLY快楽天 2024 No.18)

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copyright 2024 ワニマガジン ぱてくらー

タイトル 激神動バトローター
作者 ぱてくらー
掲載誌 WEEKLY快楽天 2024 No.18
ページ数 8
ヒロイン 大登ゆらら
竿役 神童勝也
発射数 1
公式タグ ショタ / おもちゃ / オナニー / ギャグ・コメディ / おもらし / 女性上位 / お姉さん / 淫乱 / 痴女 / 逆転なし
修正 白抜き修正

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copyright 2024 ワニマガジン ぱてくらー

タイトル 精機ダイディッガー
作者 ぱてくらー
掲載誌 BEAST 2024.06
ページ数 24
ヒロイン 波澤作戦指揮官
竿役 滝山竜太
発射数 2
公式タグ フェラ / ギャグ・コメディ / ニーハイ・ニーソ / ファンタジー・SF / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 陰毛
修正 白抜き修正
 
本日はエロ漫画の未来を変えかねない鬼才ぱてくらー先生の2作品をご紹介したい。実は「ダイディッガー
」のレビューに一度挑戦し書ききれず断念したのだが、本日掲載されたぱてくらー先生の「エロマンガアカデミー」を読んで再度奮い立っている。
 

箸休め枠

以前もたびたびご説明した通り、私が「箸休め枠」と呼んでいるエロ要素薄めのギャグ漫画が商業エロ雑誌から姿を消しつつある状況がある。紙媒体としてまとめて雑誌として売っていた時には、ひとしきり盛り上がった後のクールタイムにエロパロがちょうど心地よかった。しかし一作品ごとに区切られた配信というステージでは憩いの場を同じ雑誌内に求める必要すらない。賢者タイムにはいきなりニュースサイトや株価チェックというライフスタイルも不思議ではない。そして配信ではどの作品にリーチされ、何なら最後まで読めれたかどうか、クライマックスのシーンでページを前後したか(=実用に供されたか)まで赤裸々にトレースされているだろう。エロ要素薄めの作品は貢献度が低いと判断されても仕方ない。そんな流れを変えるかもしれないのが「明らかにギャグパロだけどしっかり抜ける」作品だ。今に始まったこどてはなく、蜂矢マコト先生、かるま龍狼先生、そして火鳥先生と続く系譜の中に本作は位置づけられるのだろう。しかしそれだけではない新しい光を、ぱてくらー先生に見させていただいたと私は思っている。
 

メカというフロンティア

男性向けエロ漫画は逆説的ながら「男女の性愛」を読み切りスタイルで描く少女漫画に近づく。少年漫画は天から降って来るラッキースケベまでが精一杯で、愛あるセックスに至るためには多かれ少なかれ男女の心象に触れる必要がある。少年と男女の機微は相性が悪いのだ。この逆説を解消する、つまり少女漫画で敬遠されるが男性向けエロ漫画に入れられる要素の最たるものが「メカ」である。どのような背景であれ、バイクだろうが銃だろうがロボだろうが、機械仕掛けのものが出ると男性はそこに思い入れを持つ傾向がある。女性向け作品は作劇上メカが出てきても小道具以上の価値を求めない。男性向けエロ漫画にも「ロボ娘」が一定数出てくるが、根本的に生物としての性交とメカは相容れない部分が大きい。各種ケモ娘と同様に「下半身のインターフェースだけは人間相当」になる事が多く、ある意味でメカである必要性を否定しているとも言える。今回紹介しているぱてくらー先生の2作品はもっと直球で少年漫画的なメカの演出とエロ漫画を融合させている。エロパロと言えばそこまでなのだが、男性の根源的欲求に訴えるフロンティアがそこにあると私は感じた。
 

精機ダイディッガー

「ダイディッガー」の方が作品としての完成度は高い。というかエロに全く関係のない情報が臨場感を湧き立てる。最近のロボは基本合体しないので、コクピットに複数人が入る想定があまりない。そして本来ロボの性能を引き出すのがパイロットの技量なのだが、本作のようにパイロットそのものをエネルギー源として動作するような人情的システムが搭載されていたりする。性衝動を力に変えるのが精機ダイディッガーなのだが、パイロットの竜太くんに与えられた性的刺激に飽きてしまったというのが本題である。女性の波澤指揮官が同乗して竜太のリビドーを引き出すというのが本作のストーリーだ。細かいネタがいっぱいあると思うのだが、私は「ダイミダラー」含めロボ知識が浅いため詳細には立ち入れない。ベーション総司令のことを最後にマスターと呼ぶところがオチなのだが、肩書的にはコマンダーと呼ぶか、階級で呼ぶかだろう。マスター呼びは曹長など下士官クラスなので総司令には合わないように思える。まあ呼び名の元は様々なのでいいのだが。
 

激神動バトローター

対して「バトローター」の方は8ページの小品なのだがメリハリが良くて面白い。ベーゴマの進化版と言えるベイブレードが下地だろうか。スケベ椅子型のフィールドに双方が「バトローター」というローターをぶつけ合い、弾き飛んだら負けというルールなのだろう。「ローターがナカに入って取れない」というネタ(および事故)があるのだが、このローターは根元からケーブルが抜ける。この手の大人向けおもちゃは「ジョークグッズです」(=身体へのいかなる影響について責任取れません)という但し書きがあるものだが、こちらは真性子供のおもちゃなのだから仕方ない。竿役の神童くんが微塵も疑わないのも仕方ない。彼の操るレッドフレイムファルコンは百連勝する最強のローターなのだが、突如現れた大登ゆららとパープルピトフーイによって連勝記録が打ち破られる。ちなみにファルコンはハヤブサのこと、ピトフーイも鳥の名前である。再戦を希望する神童に対して、ゆららお姉さんは罰ゲームを執行する。物置小屋で神童をひん剥いた上で、パープルピトフーイをこどもちんこに括り付ける「やめろ! ローターはこんなことに使うものじゃない…!」「本来こんなことに使うモンなのよ」という掛け合いに本作の全てが詰まっている。男性器用ローターというのは存在はするのだが一般的とはいいがたい。興に乗ったゆららお姉さんは今度こそレッドフレイムファルコンの「本来の使い方」を披露する。神童くんからすれば、敵に鹵獲された愛機を悪事に転用されている様を見て愛機の名を叫ぶシチュエーションなのだが、ゆららさんに「冷めるから機体名言わないで」と返されてしまう。ごもっともである。結局パープルピトフーイがレッドフレイムファルコンを撃破した秘訣は明かされないまま本作はオチる。続きが気になる展開ではあるのだが、本作が伝えたかったことは全て十二分に描かれており、これ以上を求めるのは酷と言うほどネタとして仕上がっている。男児向けおもちゃは年ごとにいくらでも新作が登場しており、まだ掘れるネタがいくつも埋まっていそうではある。そして消えかかっているエロ漫画雑誌のギャグ路線の嚆矢となっていただきたい。

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