甘々すぎて怖い [スミヤ] 派遣のナカノさんは元AV女優 vol.3 (快楽天 2023.11)

タイトル	派遣のナカノさんは元AV女優 vol.3
作者	スミヤ
掲載誌	快楽天 2023.11
ページ数	28
ヒロイン	中野愛梨
竿役	山田
エロページ位置(割合)	13 – 27 (53.6%)
発射数	2
公式タグ	スーツ / パイパン / OL / 中出し / 巨乳 / 後輩・部下 / 手コキ / 淫乱 / 温泉・お風呂
修正	白抜き修正

本日はスミヤ先生の大人気「ナカノさん」シリーズの最新3作目をご紹介したい。世間的には今月(2023/10/1)から対価を受け取った事を隠して感想を書く行為いわゆるステマが違法になるらしい。当ブログは見ての通り趣味の自家発電なので誰はばかること無いが、広告文を書けと言われれば喜んで書くのでいつでもご用命を♡

第1話を振り返ろう

ナカノさんシリーズは今回3作目なのでシリーズを概観してみたい。vol1から中野さんの表の顔は全く変わらない。愛らしく隙がありそうで世間知らずな印象を周囲の男に与える。いわゆるエロ目的でタゲられやすい雰囲気があり、実際同僚のネタにされている。事務職の派遣現場であるにもかかわらず、作品を通して女友達が居ないのも特徴だ。そんなこんなで上司の山田が庇い手に回るのだが、酒の勢いか中野さん自ら過去についてカミングアウトする。なぜかvol1は途中暗転したり、避妊に関して思わせぶりな言い方をしたりと不穏な演出がある。彼女がAVに出るに至った経緯は今もって謎であり、後ろ暗い過去があるのではと危惧していた。

第２話も振り返ろう

元々連作であることは名言がなかったが、間を置かずvol2が公開される(快楽天2023.3 → 2023.5)。vol2は「AV復帰の話が来ている」という相談から始まる。つまり少なくとも中野さんにとって「その気がある」、AV出演の過去は何が何でも埋めたい黒歴史ではないことがわかる。山田は内緒話の続きを出来る場所を求め、中野さんの家に上がることになる。そこでも中野さん本人は「いま来ている服で、この部屋で撮影したことあるんですよ」とあっけらかんと打ち明ける。AV女優としての野中りあとOL中野愛梨の関連を示唆するものは捨てるのが一般的だろう。引っ越していても不思議はないのに、住み続けるどころか撮影時の服を普段から着ているというのは尋常ではない。VOL1以上に明確に、AV女優野中りあの存在と遍歴を肯定的に描いており、距離感を戸惑っていた山田もそれを受け入れつつあるのがVOL2の進展だ。特に明言はないがvol1以上にふわっと終わっており、もっと続くんだろうなという雰囲気を強く感じた。

そして本作

そして今回のvol3。当初のダークな雰囲気は微塵もなく、糖度の高いラブコメになっている。前2回の扉絵にあった「中野さんからの耳打ち」が本作はどこにもなく、扉絵のご満悦ぶりが本作を象徴している。中野さんに似たソープ嬢「RIKO」さんについて同僚が猥談をしているのを耳にした山田が調べているところを中野さん本人に見られてしまう。RIKO嬢には中野さんには無い胸のホクロがあり他人の空似(何なら現物は似ていない)なのだが、中野さんがあからさまにヤキモチを妬く。「山田さんに指名してもらえる人はちょっといいなって… 思います」という真っ直ぐな求愛から、風俗嬢ゴッコプレイが始まる。過去のAVで似たような企画は経験済みだったらしいが、フェラ以降の段取りが分からず山田に身を任せる。なおソープ風プレイなのに源氏名を使わず「中野愛梨」を名乗っているあたりもガチ恋感が溢れている。その後「壺洗い」だけ実践したがあとはラブラブHで次の日二人揃って遅刻してしまうという非常に甘々なストーリーに仕上がっている。明言はないがもちろん続くとしか思えない。

甘すぎて怖い

逆にここまで甘くくると、そろそろ何かビターな試練が来るのではないかと気が気でならない。例えば「過去を知っている人間に脅される」「派遣元または派遣先でバレる」「お金の話」とかだろうか。「身体の関係が続いているのにお互い好きと言わない」展開はスミヤ先生の作品に多いが、悲恋のような終わり方をしているのは少ない。直近でビターエンドと思える作品は「路地裏のふたり」(おさがりセックスフレンド収録)ぐらいか。あとスミヤ先生の連作で1:1のまま続いている作品も珍しく、だいたいはヒロイン日替わり(おさがりセックスフレンド、Bitches plan)か、両方入れ替わっていく(カタコイスクウェア、いわゆるグランドホテル形式のGrand hotelシリーズ)ものが多い。そういう意味でも本シリーズはピュアであり、回を追うごとに中野さんの可愛さが純化されているように見えるので、きっと幸せをつかんでくれると信じている。引き続き追いかけたい。