目と目合ってここからが勝負 [モコ田] 心の痣の癒し方 (HOTMILK 2024.09)

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copyright 2024 コアマガジン モコ田

タイトル心の痣の癒し方
作者モコ田
掲載誌HOTMILK 2024.09
ページ数42
ヒロイン中野あかり
竿役赤坂昂輝
発射数2
公式タグギャル / フェラ / ショートカット / JD / 先輩・上司 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 潮吹き / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正モザイク修正

本日はHOTMILKから、モコ田先生の純愛作品をご紹介したい。快楽天で4話レビューしたところで丁度HOTMILKで良い作品に巡り合えた。

探り合ってご相席どうも

ロックフェスなどのミュージックシーンに皆さんどれくらい親しまれているだろうか?私は少なくとも10年以上はご無沙汰である。忙しさにかまけている間にロックに身体が付いていかないというのが本音だ。本作はまだまだこれから楽しみな男女の物語である。本作の赤坂昂輝くんは大学のサークル飲み会で中野先輩とロック話で盛り上がっていた。何のサークルかは分からない。少なくとも赤坂にとっての関心事はロックと、その話に付き合ってくれる中野先輩だった。赤坂は密かに野外フェス「コアロック」のチケットを2枚取っており、中野先輩を誘う準備は万端だった。幸先よく中野の方からこの話題を振ってこられたので思い切って誘う。しかし中野の答えは良くなかった。中野には付き合ってる彼氏が居り、彼氏が男との二人連れをよく思わないから、という真っ当な答えだった。それ自体はまあ常識的な対応である。しかしここから話が急変する。

花冷え。

その前にミュージックシーンの話をさせてほしい。2ページ、本作で押されているガールズラウドロックバンド「雪冷え。」には元ネタが居る。同じくガールズラウドロックバンドを称する「花冷え。」だ。句点までが名前である。シャウトボーカルのユキナ、バンドリーダーでギターボーカルのマツリ、ベースのヘッツ、そして現在はドラムのチカの4人構成だ。元々は中学からの付き合いから始まったバンドで2015年結成、ドラムのみ何回かメンバー交代を繰り返している。声優の豊崎愛生も出演した「お先に失礼します。」などヒット曲を抱え、2023年に「来世は偉人!」というアルバムリリースでメジャーデビューを果たす。現在では小箱のライブどころか大きいハコも完売させる大物である。直近でどこで観れるのだろうと探してみたところシカゴと来たもんだ。次の日本での出演はSummer Sonic 2024 – サマソニであり、花冷え。は8/17日(土)の大阪開催のみの出演だそうだ。こちらのチケット、追加販売が現時点でまだ残っており、大阪開催(万博記念公園)1dayで16,500円である。本作のコアロックは7月27日(土)HMスポーツ公園(ホットミルク?)で、1dayが14,000円なのでイメージが近い。丸一日のイベントとなるが参加できる時間と財力の余裕のある方は早いうちにチケットを押さえていただきたい。ちなみに「花冷え」とは桜が咲く春3月下旬から4月上旬にかけての冷え込んだ日のことを指す。結成メンバーの誕生日がこの時期だったことから付けられたそうだ。では早速花冷えから「お先に失礼します。」「O・TA・KUラブリー伝説」2曲続けてお聞きいただきたい。

コミフロでエロ漫画やっとるモコ田言うもんですわ

本作に戻る。ちょうど中野先輩に電話の着信が入る。彼氏からだ。中座して電話を取ったところ、「あかりテメェふざけんなや!」周囲にいる人にも伝わるほどの怒声が響いた。本作の見どころの一つが「関西弁」である。モコ田先生のワードチョイスはかなりのネイティブさと言って良い。純度の高い大阪弁だと「あかりワレェシバいたろか!」となるが、これはシティライフを送る大学生としては少々出来過ぎである。ほんのり漂う程度に、でもしっかり関西テイストで一貫している。ヒロインだけが方言を使う話は少なくないが、全登場人物が訛っている作品は貴重だと思う。伝わるかどうか分からないが、中野先輩を誘って断られる赤坂のアクセントは「僕でかっら いっしょに行きませんか?」「うです すみません」と読むとそれっぽい。

目と目合ってここからが勝負

いよいよ本作のクライマックスに向かう。飲み会はその後赤坂の家まで引きずられたが中野先輩は彼氏のもとに帰ってしまった。いい時間になり飲んだくれを追い返した赤坂は、落ち着いてコアロックの電子チケットを観ながら失恋モードを味わっていた。軽く寝落ちしたころ、玄関のチャイムを鳴らす音が聞こえる。中野先輩だった。第一声「フラれちゃった」。そして「飲み直さへんとやってられんくて」。まあ青年誌なら赤坂の夢オチなのだが、エロ漫画ではこういう事が現実に起きる。15ページ、「あたしのこと どう思っとる…?」数時間前に赤坂でさえ踏み込まなかった領域に中野先輩が突っ込んだ。赤坂くんが言うようにこれはあまりにも「自暴自棄」である。しかしそれには理由があった。既にエロシーンが進行した後の27ページ、中野先輩が脱ぐと、肩口、脇腹、あちこちに痣があったのだ。実は「痣」というのは皮膚の色素細胞の増殖全般を指し、必ずしも外傷を意味しない。シミやホクロも痣の一種と言える。ここで描写されているのはもちろんDVによる内出血の跡で、いわゆる「青あざ」である。赤血球の色素が変色した結果であり、青あざ自体は放っておけば消えるため治療の必要はない。しかし内出血自体は炎症を伴っている可能性があるため、痛みがある時は冷やした方が良い。また末梢血管が弱っていて青あざができやすい人は何か別の内臓疾患を抱えている可能性があるので、身に覚えのない青あざが多い人は一度検査した方が良いかもしれない。余談もいいところだが、青あざの呼び方には地域性があり、関東では「青なじみ」、関西では「青タン」という地域がある。本作では痣自体には触れずに赤坂くんが舐めることで辛い思い出ごと「上書き」した。二人とも小さくは無いので少しキツめのソファで正常位の体勢を取り潮まで吹く。赤坂くんが愛を囁くなか、すぐに答えを求めなかったのが彼の優しさであり、中野先輩が夜にわざわざ家を訪ねた理由でもあるのだろう。事後、念願のコアロックに二人で参戦したところでオチとなる。7月27日(土)の大阪は陽射しこそ穏やかだが気温は35度まで上がり熱中症警戒アラートが発令されていた。雪冷え。とはならず、アツい日々が続きそうだ。

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