種村くるみと佐藤メイ [亜美寿真] ギャルと友達になった (快楽天 2024.01)

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copyright 2023 ワニマガジン 亜美寿真

タイトル ギャルと友達になった
作者 亜美寿真
掲載誌 快楽天 2024.01
ページ数 24
ヒロイン 佐藤メイ
竿役 矢野
エロページ位置(割合) 16 – 24 (37.5%)
発射数 1
公式タグ ギャル / パイパン / ポニーテール / 同級生・同僚 / 学園 / 学生 / 恋愛 / 童貞 / 金髪・茶髪
修正 白抜き修正
 
前回勢いに任せてどじろー先生のアナザーストーリーをレビューさせていただいた。改めて快楽天を読み直すと、何とどじろー先生だけでなく巻頭から5作連続で「第2話」だったのだ。えーすけ先生と翁賀先生(そしてどじろー先生)は一目で前作が分かったのだが、鳥茶丸先生の前作を思い出せない。調べると前作掲載は快楽天2021年5月号「忍び、尽くして♡」(単行本「でっかい愛」収録)で、これが鳥茶丸先生の快楽天デビュー作だそうだ。本日紹介したい亜美寿真先生の巻頭作品をサムネで見たときは、これもよもや前作「種村くるみは今日も可愛い」のスピンオフ作品だと気づけなかった。ぜひとも紹介したい。
 

退部届の真相

手前みそながら前作レビューの最後に、「結果的にくるみの着替えシーンを拝んだあげく泣かれた2年の名もなき男子部員は浮かばれない」と書かせて頂いた。何を隠そう本作の竿役はこの男子部員なのである。前作では名前はおろか姿形さえ一切登場せず、前作竿役の翔吾先輩からも一切言及がなかった。本作のkomiflo感想でも前作との関係に直接触れているコメントは2割ほどで、冒頭の竿役の設定以外に特段前作とのカラミも無い。前作を未読の方でも全く違和感なく読める作品である。しかし私はビックリするとともにどこか救われた気分にさえなった。やはり前作で無下に捨てられたことに気づいてしまったキャラに日の目が当たるのは心地の良いものだ。種村くるみさんから出なかった「矢野」という名前も明かされた。ラストシーンで彼はバスケ部に復帰しており、分かったうえで前作と合わせて読むと整合性は取れている。
 

パンツは減るもの

矢野君はオタクでもなく、部活に実直で童貞な真面目君であるという設定しかない。そんな部活少年に優しいギャルが二人いたところから本作は始まる。扉絵で後ろにいる方は「ナッツ」と呼ばれておりあまりカラミは無い。本作ヒロインは扉絵時点で貫禄のあるパンチラを披露している佐藤メイさんである。
スカートを履いたことがあれば、ないし他人にズボンを下ろされた事があれば、パンツを見られることに本能的に拒否感があるのは分かるだろう。「見られて減るもんじゃなし」というのは思いの外正しくない。少なくとも見られたことを認識した瞬間に自分の中の何かが減るのだ。しかし本作のように、自分から見せる分には何も減らない。この感覚も男女変わらないと思う。ただ男は突発的にパン1になりたい衝動があっても、恐らく女性には無い。ことの発端である種村くるみの事案も含めて女性の下着見せには必ず意図がある

種村くるみと佐藤メイ

改めて、種村くるみさんと佐藤メイちゃんの対比を見てみよう。
 
種村くるみ 名前 佐藤メイ
翔吾先輩 彼氏呼称 やーの
2こ上 彼氏年齢 タメ
最初から 馴れ初め パンツ見せから
好きな人だけ 下着見せ 抵抗ない
なし 恋愛遍歴 あり
八方美人 周囲の評価 ギャル
色仕掛けで告白されたい 行動理念 女慣れさせたい
勝負下着
顔の角度 弱点 男運
 
種村さんは基本的に八方美人でありながら己の欲望にしたたかである。翔吾先輩を狙うためにパンツを見せるのだが、あくまで「バスケ部員へのモチベとして」という言い訳をつけている。そしてこれが矢野くんの悲劇を生む。種村くるみは恋に真っ直ぐではあるが自分の過失に対して逃げてしまうところがある。亜美寿真先生の作品の見どころは「男女の主導権争い」なのだが、種村くるみは翔吾先輩との対戦しか見ておらず、八方美人でありながら周囲を蹴散らすことに抵抗がない「ヤバ女」なのだ。対して佐藤メイさんは、というか矢野が徹頭徹尾押してこない。したがって亜美寿真先生作品としては珍しい「ヒロインが一方的に押す」展開となっている。女子から見れば悪意のないやらかしに対して凹みまくる矢野の潔癖性を危惧したメイちゃんは、奇しくも種村くるみと同じく「パンツを見せる」という行為で解決を目指そうとした。比較的遊んでいるメイちゃんは、パンツを雑に扱う男どもを何度も見てきた。その中で自分のパンツにリスペクトをもって接してくれる矢野に興味をもつようになった。矢野の方は何がなんだか申し訳ない気持ちだったが、「後輩に泣かれた」というトラウマが薄れてゆくのを日々感じ始めていた。
 

今度は誘われてくれるんですか

そんなある日、陽どうしの会話の中で、ナッツがメイの「日課パンツ見せ」に触れる。メイは話題をそらそうとしたが男子が食いつく。「誰にでも見せるの?」「いやーある人を元気づけるために」「なら俺も元気づけてー」と男が紐パンに手を伸ばす。ここで通りかかった矢野が無言で間に入る。そしてメイを連れて出て行ってしまった。作中唯一の矢野の能動的な行動であり、明らかな嫉妬心だった。連れてこられたメイもそれを感じて、人気のない場所へ向かおうとした。Hなことに手を出したいわけではないとキョドるやーのを最後までメイちゃんはリードしてあげる。慈愛である。淡い系が好きなやーのに対して「今日のパンツどう?」と気遣うほどに彼女はとにかく優しい。体位から性感帯までリードを続けてゆく。最後の射精シーンが見えにくいが、生中の可能性が高い。決して流されるタイプではなく、同い年の女性にここまでリードされ続けての筆おろしというのは忘れ得ぬ思い出だろう。そして結果矢野はバスケに復帰し、おそらく種村くるみとも和解したのだろう。その様子を体育館の上から見つめる佐藤メイ。アプローチこそ違えど、種村くるみの行動が二組のカップルを作ることになったという目出度いストーリーでオチる。
 

答え合わせ

総括したい。結果として矢野は種村くるみのセミヌードを目に焼き付けつつ、クラスメートの佐藤メイとヤレたのだ。翔吾先輩を抜き去って一番のラッキーポーイに躍り出たと言って良い。ヒロイン二人はその後もうまいことやっていくのだろう。大満足である。翔吾先輩は若干巻き込まれ感があるのだが、悪い気はしていない。しかし年の差があるため受験生・進学後の付き合いに不安が残りそうだ。今回も佐藤メイの紐パンに手までかけた名もなき陽キャが居るのだが、さすがにこいつらが報われるような話は見たくはない。大団円と言って良いと思うが、強いて上げれば彼氏持ちのナッツさんがまだ掘られていないところだろうか。

あらすじ(前作も参照のこと)

矢野はバスケ部マネージャーの後輩である種村くるみの着替え姿を偶然目撃してしまった。彼女に泣かれてしまった矢野はいたたまれなくなり部室に顔を出せずにいた。教室でうずくまる矢野にギャル二人、ナッツと佐藤メイが声をかけてくる。事情を聴いたメイは「初々しい」と自分のパンツを見せる。盛大にキョドった矢野を見て、佐藤は自分のパンツを矢野に見せて反応を見る日々を続けた。

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ななまん

1,210円

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