性嗜好の絨毯爆撃 [肉棒魔羅ノ進] がまんできない (快楽天 2025.02)

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copyright 2024 ワニマガジン 肉棒魔羅ノ進

タイトルがまんできない
作者肉棒魔羅ノ進
掲載誌快楽天 2025.02
ページ数20
ヒロイン栄めぐる
竿役清川豪
発射数6
公式タグショートカット / 中出し / カップル・夫婦 / 学園 / 学生 / 後輩・部下 / 恋愛 / 手コキ / 淫乱 / 逆転 / 金髪・茶髪 / 陰毛 / ぶっかけ・顔射
修正白抜き修正

本日も引き続き快楽天から、肉棒魔羅ノ進先生の作品をご紹介したい。

我慢の前半

剛柔なんでも描き分けるオールラウンダーな肉棒魔羅ノ進先生。本作は「逆転」タグが物語るようにとりわけ起伏が激しい。そして後述する通り非常に実用性が高い。昼休みのお弁当のシーンから始まる本作だが、扉絵の上のカットだけからでは膣内射精のシーンだとはとても気づけない。ヒロインの栄めぐるさん(平仮名なので以降「栄」と表記)は無表情キャラなのもあり、いわゆる常識改変ものかと思わせる倒錯感だがこれが彼女の素の一面である。二人は映画同好会の先輩後輩の関係なのだが映画そのものはあまり前面に出てこない。しかし同好会を通して二人は既に付き合っている。表面上は仲の良いカップルとして学内でも認知されているようだが、上記のように倒錯的な一面を持っていた。本作は竿役である清川目線で進んでおり、清川は全て自分の我慢できない性欲のためだと認識していた。冒頭の昼食中でもおかまいなく挿入し、部室での映画鑑賞中でも見境なく顔にぶっかけている。栄さんは一切抵抗せず、性欲をぶつけられている間も清川と目も合わせようとしない。11ページ、栄さんの居ないのをいいことに部室で男子部員どもがピンクな映画を観ながらボーイズトークに耽る。性欲についての話に聞き耳を立てていた清川は、「女子である栄は俺の性の対象であることをずっと我慢しているのでは」という結論に至った。清川は愛すべき彼女のため我慢を覚えた。そして一週間後、事件は起こる。気がつけば清川は栄に保健室のベッドで押し倒されていた。

我慢できない後半

本作のタイトル「がまんしないで」は、上で語られた清川が始めた我慢でもなく、栄のカレシの身勝手な性行動に対する忍従的な我慢でもなかった。鉄面皮の栄さんがここまで我慢で隠し続けてきた「性欲」だった。もともと清川の旺盛な性欲をぶつけられることで栄のリビドーもまた満たされていた。栄がされるがままに扱われてきたのは彼氏に対する遠慮ではなく、他ならぬ自分の性欲に対する我慢だった。清川の我慢によってふつふつと蓄積されたそれが臨界点に達し、素っ裸の栄は「なんで使ってくれないんですか」と清川に迫る。それでも我慢してはぐらかす清川に「もういいです」と我慢の限界でブチ切れた。自ら清川のチンコを挿入し、遠慮のない抽挿を繰り返す。理解の追い付かない清川に身体をこすりつけながら、耳元で我慢していた願望を全てぶちまける。そして次のセリフを復唱するように迫った。「めぐるは肉オナホ♡めぐる以外で射精しません♡ムラムラしたらすぐめぐるオナホで射精します♡絶対我慢しません…♡」。清川は絶叫するように今のセリフを切れ切れに口に出す。しかし最後の「絶対我慢しません」の手前で遂に脳味噌が焼き切れた。寝バックの体勢にマウントを取り直して後ろから突き倒す。無表情だった栄もまた嬌声を上げる。そして膣内に大量の射精。18ページ、あまりに大量の押し込みに許容値を超えた栄は「せんぱ…♡♡まって…♡♡」と制止するも、清川は「絶対我慢しません」を態度で示し尽くした。ラスページ、自分の滾る性欲を見せまいと我慢して弁当をつつきながら無表情でチンコを受け入れていた栄は、対面座位で発情した顔を清川に見せながら次のHの話をもうおねだりするというシーンでオチとなる。

巨乳と貧乳のはざま

本作をもっと掘り下げてみたい。本作は20ページあり、上記の通り前半10ページと後半10ページでヒロインの表情と姿勢が180度変わる。ヒロインの造形を見ていこう。komifloではエロ漫画でおよそ平均的なバストサイズであっても「巨乳」というタグをつける傾向がある。「爆乳」「奇乳」というタグはないため、ことさら大きいおっぱいを求めるには少々不向きなタグである。対して「貧乳・微乳」というタグは明確に発展途上なヒロインに対してしか付けられていない。本作は珍しいことにどちらのタグも付けられていないのだ。前半は着衣のままなので初お目見えは12ページなのだが、栄さんは見るからに痩せ型であり相応におっぱいも少し膨らみが足りていない。読者コメントでも貧乳として捉えられている。しかし無いとは言い難い。いわゆる「思春期体形」と形容すべき、「急な成長に応じて食事量が追い付いていない」女子のスナップショットというような体つきである。この絶妙さに加えて、肉棒魔羅ノ進ガールズらしいショートカット、「ぼく」という一人称、右目が時々隠れる前髪、そして印象的な首元に貼られた絆創膏が栄めぐるの「アンバランスさ」を掻き立ててならない。この絆創膏は出会いのシーン以外は必ずついており毎回位置が変わっているのだが、キスマークをつけるような描写はなく理由は最後まで明かされない。

性嗜好の絨毯爆撃

そして本作を私が強く推したいポイントは、エロシーンのまんべんない配置である。本作の射精数は20ページの単独竿役作品にしては多い6発だ。特筆すべきはそのページ位置。前から2、6、10、18、19、20ページと読む(18と19は抜かずの2発と読んだ)。前3発が無表情、後ろ3発は我慢無し発情期である。それぞれバリエーションが凄い。まず度肝を抜かれた初手の二人羽織風中出し。次いで映画鑑賞中の彼女に顔射からの食ザー。そこから普通のセックスに持ち込むかと思いきや予告のないクロッチぶっかけパンツ履きいとうえい先生を彷彿とさせる倒錯フェチフルコースを叩き込まれる。そしてここから一転してエロ漫画的にはオーソドックスな絡みが始まる。komifloの「逆転」タグは原則として「女性上位」とセットで、ヒロイン攻めから一転ヒロインがわからせられる場合に付けられる。この展開を好まずヒロインに最後まで突っ張ってほしいM読者のためにわざわざ「逆転なし」というタグまであるほどだ。しかし本作は極めて珍しい「竿役攻めからの一転竿役わからせ」という意味で「逆転」タグを貰っている。竿役がヒロインを高圧的に攻める場合は「しつけ」というタグが付くのだが、Mな紳士は竿役攻め自体を好まない。本作の清川は「ごめん」と言いながら顔に出すという慇懃ぶりで能動的な「しつけ」とは程遠い。精神的にはあまり逆転していないのだが客観的には逆転が成立する、新たな性癖というか概念といっても過言ではない。加えて17ページのマウントは正統的な意味での「逆転」とも読める。実に振れ幅が大きく、性嗜好を絨毯爆撃される感覚がたまらない。そして最後にまた多目的室での着衣対面座位中出しに帰着するという隙のなさ。しかも全てパブリックな学校というスペースの中での出来事という実績付きである。「我慢」という対立構図でのストーリー展開と、重層的なフェチシズムとオーソドックスの融合。それを僅か20ページに凝縮した圧巻である。ただでさえ豪華な記念号の中で仕方ないとはいえ4番手に置いておくのは勿体ないとさえ思える、是非とも歴史に残したい名作だ。

あらすじ

清川豪の所属する男だらけの映画同好会に、1つ下の後輩である栄めぐるが入部希望を出してきた。女慣れしていない部員が清川に押し付ける形で栄の面倒を見ていたら、いつしか付き合えることになった。そこから清川は我慢できない不器用な性欲を栄にぶつけ続け、栄もまた無表情でそれを受け止め続けていた。彼女への負担を気にした清川が我慢を覚えるようにしてから一週間、我慢の限界を迎えた栄はすべてを解き放つ。

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