copyright 2024 ワニマガジン 背中が尻
タイトル | 盲婬 |
作者 | 背中が尻 |
掲載誌 | 快楽天 2025.04 |
ページ数 | 26 |
ヒロイン | ななお |
竿役 | 正臣 |
発射数 | 1 |
公式タグ | しつけ / フェラ / オナニー / ショートカット / 中出し / 学生 / 巨乳 / 淫乱 / 潮吹き / 羞恥 / 陰毛 |
修正 | 白抜き修正 |
本日は快楽天から、背中が尻先生の少しインモラルな連作2話目をご紹介したい。
夜淫
本作タイトルの「婬」という字は、前作「夜淫」の淫と読みも意味も同じだ。「みだら」という意味である。本シリーズヒロインのななおちゃんは「男ってさエロいことしか考えてない」「彼氏なんていらない」という主張を続けているが、内心エロい独り遊びに耽っているほど肉欲を持て余していた。そして親戚の「マサくん」「おみくん」こと正臣にだけは懐いていた(呼び方が前作本作で変わる)。前作で明確に正臣はななおのことを「嫌っている」と明言している。面倒くさくて偉そうに高説を垂れてくる。正臣は彼女の部屋に置いてあったエロい本のことを思い出し、ちょっとした意趣返しのつもりで「エロ本ばっかり見てんじゃねえよ」と言い返した。そして「俺の後つけてくんのも気があるから?」と茶化してみた。不貞腐れた顔を見せるかと思っていたななおちゃんは、一番恥ずかしいところを見られたように顔を真っ赤にしてわなないていた。正臣という男はSの気が強いのか、こういう女を「わからせる」ことに躊躇いが無かった。次のページでは親戚の声が聞こえる廊下で彼女の処女を立ちバックで散らす。満足した正臣はこれきりで手を引くつもりだったが、「またしたい」というななおの熱っぽいささやきに薄笑いを浮かべたところで前作エンドとなる。前作「夜淫」は12ページと短く、上記のインスタントセックス感が詰め込まれている。「ヤリ捨て」感の強い前作と構図は変わらぬまま、本作「盲婬」はより「使い込み」感を強めてきている。本シリーズは「純愛じゃない」というコメントが散見されるが、ななおちゃんはもとより正臣も彼女のことを無下には扱っていない。見た目とプレイはクズっぽいのだが、思いのほか誠意はちゃんとあるし他の女と付き合っているわけでもない。学生かつ親戚と言う点ではインモラルな大人ではあるのだが、エロ漫画という観点では純愛イチャラブの部類と思える。
ミサンドリーとミソジニー
本シリーズのテーマは「ミサンドリー」である。聞き慣れないかもしれないが男性嫌悪と訳される、「ミソジニー」と対置される概念だ。つまり本作を理解するうえで、男女をひっくり返して観てみると理解が進むかもしれない。主人公を「普段から女叩きを公言してはばからないが、夜な夜なオナニーを止められないクソガキ」、そんな親戚のガキを筆おろしでわからせるお姉さんと読み替えるわけだ。こちらの方がエロ漫画的にもありそうな話であり、竿役ではなくヒロインの思考に理解できる方も増えるのではないだろうか。男女はどこまでも対立項であり、それでも性欲は尽きない。男はイキっていても単に相手にされなくなるだけだが、女を追いかける男は後を絶たない。
人種問題やLGBTというのは少なからぬ人にとって「対岸の火事」であり、各論が無いため総論賛成になりやすい。対して男女は仕組み上、世界中どのコミュニティにも多数派として存在する。人種と違いあまねく全ての人類は男と女の「混血児」であり、それでいて男女の中間に属することは生物学的にほぼ無い。距離が近く相容れないが故に世界中どこでにでも問題の火種があるわけだ。さらにややこしいことに、人間は思春期を迎えるまでは意識的に「男でも女でもない」時期がある。本人の意識より先にどこかの時点で大人から「男女の違い」を叩き込まれるのだ。彼氏の居ないななおちゃんの言う「男はエロいことしか考えてない」は結局のところ実体験ではなく、誰かからの刷り込みの結果でしかないのだ。「性的搾取?」も同様だ。だからこそ彼女は、「男全般」と「正臣くん」を分けて考えてしまう。男も女も、正臣くんも彼女自身も、発現の仕方はともかく皆エロいのだ。本来はその上で、男も女も己の性欲をコントロールして生きる必要がある。しかしななおちゃんは「自分と正臣くんだけは特別(あるいは正常)」と考えるがゆえに、線引きが出来ずタガが外れてしまっている。身内にいれば本当に面倒くさいこと極まりないが、覗き見する分には大変淫靡である。
盲き目に映る優しさ
本作に戻ろう。ななおちゃんは引き続きこのジレンマの狭間で生きている。学校にいる男子どもに散々悪態をつくのだが、そんな自分がオトコの家にエロいことをしに行くとは口が裂けても言えなかった。そして周囲を気にしつつ、公園のトイレで少し可愛めなヘアクリップをつける。ただこのささやかなヘアアクセのためだけにトイレに入る必要は無いように思う。描かれていないが勝負下着もここで替えたのだろう。そのまま彼女はマサくんが一人で暮らすアパートに通う。「麦茶しかねーからそれでいい?」という一言にさえななおちゃんは「女の影」を探す。上でも書いたが、ここで二股されている証拠が挙がったら、彼女のミサンドリーに正臣も含まれて終わるのだろう。しかし正臣はズボラではあるが誠実だった。そんな正臣くんのことが好き、、、という乙女な思考の前に正臣は麦茶とともに抜き身のチンコを突き出した。いつものように口で言い返そうとしつつも、8ページ、正臣の「脱げよ セックスしに来たんだろ」の一言で分からされてしまった。即尺。そして押さえつけイラマ、罵倒、それにより正臣のチンコが膨らんでゆくことにゾクゾクとする快感を覚えていた。14ページ、射精の直前でお預けを食らうななおちゃん。今度は挿入前の公開オナニー要求に応じる。乳首を乱暴にいじられ、詰られ、「挿入てほしい」と言わされる。返す返すも正臣の調教スキルは高い。決してガッつかず、ななおの求めている事を適切にほじり出してゆく。
事後、ななおちゃんは「来週」また来てもいいかと聞き、「早くて再来週」と正臣は答えた。理由は言わない。来週用事が詰まっているようにも見えない。効果的な調教に必要不可欠な熟成期間、「焦らし」である。男性嫌悪が執着を生み、それが正臣を見る目を曇らせてゆく。とどめに「こんなことされて嫌なんじゃねーの?」と押すのではなく引き、あくまで「ななおが追っかけている」と自らの口に言わせるところでオチとなる。前作では不敵な笑みを浮かべた正臣が、本作では心底無関心な表情を見せるところだ。面倒くさいと感じながら好奇心と性欲からお手つきした正臣だったが、本当に距離を取りたがっているように見える。天然か策士か、それでもなおななおを魅了してやまない、その上で不器用な彼女の求めるものを与えてみせる。「マサくんは優しさだもん」という彼女の言い分は間違っていないように思う。初見で「クズ男では抜けない」という男性嫌悪に囚われた方は、ぜひ再読し盲きを啓いてほしい。
本作の単話販売はこちら!!

330円
背中が尻先生の作品はこちら!!

1,320円
コメント