陰キャ同士のバグった距離感 [しらないひとし] 恋する乙女は陰キャちゃん (BEAST 2023.07)

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copyright 2023 ワニマガジン しらないひとし

タイトル 恋する乙女は陰キャちゃん
作者 しらないひとし
掲載誌 BEAST 2023.07
ページ数 26
ヒロイン 市ヶ谷(いんこ)
竿役 瀬名先生(モブ)
エロページ位置(割合) 11 – 24 (53.8%)
発射数 1
公式タグ 中出し / 処女 / 制服 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き
修正 白抜き修正

BEASTが配信された。komifloで一番威勢がいいと言ってよい。今月も良作が並んでいる。本日は早速しらないひとし先生の作品をご紹介したい。本作のテーマは「陰キャ同士のバグった距離感」とでも言おうか。ヒロインと竿役の気持ちが盛大にイッたり来たりしながら何故か中出しセックスに至るというハッピーな物語である。

いんこちゃんの話

本作のヒロイン市ヶ谷さんは作中「いんこちゃん」と呼ばれており、最後に竿役の瀬名先生からもそう呼ばれる。名前が先なのかは分からないが、跳ね上げたようなド派手な髪型が印象的である。ペットとしても飼われるインコは、大きくはオウム科と並列してオウム目に属する。オウム科の鳥でも和名がインコになっている種があり近い存在と言える。実は冠羽とよばれる頭のトンガリ羽根はインコにはなくオウムの特徴である。まあヒロインが陰キャのオウムちゃんでは物騒過ぎるので仕方ない。ちなみにオウムの冠羽はただの飾りではなく、動かすことでコミュニケーションが出来たりするらしい。いんこちゃんは上のお口でもコミュニケーションが出来てないからなのか、冠羽はほとんど動かない。しかしネット弁慶の気があるらしく、朝から先生と会話できて嬉しいことを数千字に渡って報告しているとの事。大学入試の小論文試験でも800字で1時間が相場である。本稿の長さであっても1時間では厳しい羨ましくも惜しい才能といえる。

モブ先生の話

対して竿役の瀬名先生は、とても教育実習生とは思えないレベルの生え際の後退具合が印象的である。彼はパブリックなコミュニケーションは普通に取れているのだが、女性相手にこじらせるタイプの陰キャであり、いわゆるむっつりスケベらしい。「側溝の鍵を拾った」「いんこちゃんを保健室までおんぶした」など、意外と言っては失礼だがイケメンムーブのできる男だ。お弁当を包んでいたナプキンを柔軟剤まで使って洗うというのも中々の匂わせである。全くの余談だが、アタックは1987年に花王から発売された洗濯用洗剤で、当時売れ筋のライオン「トップ」などと比べて少量で洗えるところからヒット商品に。その後の洗濯用洗剤のコンパクト化の嚆矢となり、現在でも#洗濯愛してる会のCMでお馴染みである。ファーファは1983年にユニリーバが北米で発売した洗濯柔軟剤Snuggleの日本市場版である。テディベアのCMで有名なやつだ。あのクマも北米ではSnuggle、日本ではファーファと呼ばれている。ユニリーバはこの事業から既に撤退しており、日本ではその名も「NSファーファ・ジャパン」という会社が事業継続し今でも同ブランドで新製品を出している。そんな瀬名先生の担当教科は分からないが、天文部の部長をやっていたそうだ。

バグる二人の距離感

かつての天文部の部室だった物置にいんこちゃんを呼び出した瀬名先生。彼は若干過剰演出のケがあり、「お弁当のお礼に髪留めを渡す」だけの事に随分タメを作って話し始めてしまった。告白などしないと決めていたいんこちゃんにコレが刺さったらしく、教育実習生に「これからも一緒にいたい」まで告ってしまう。はぐらかせば良いのに瀬名先生は、いんこちゃんに胸を押し付けられてパニックになってしまう。「キミの身体がエロすぎて これ以上自分を制御できそうにないんですよーー!!」文字通り全く制御できていない。エロい目で見ているのは仕方ないにしても、本人に言うのは反則だ。あまつさえ「なんなんですかその破廉恥な身体は!」責任転嫁までするのは流石に自称最低の男である。そしてこのマックス不健全な流れ「だからどうか…先生と生徒という健全な関係でいさせてください…」と締めくくる。「こんな最悪のスケベ男の事など忘れてくれ」ならともかく、パニクってるとはいえ図々しいお願いである。しかしこれもまたムッツリいんこちゃんに刺さる「じゃあいいよね」とばかりにいきなり1コマでほぼ全裸になり、瀬名先生にがぶり寄る。口では抵抗していた瀬名先生、いんこちゃんに導かれ巨乳を触った瞬間スイッチが入り、無言でガシマンに移行する。「そこまでシテいいって言ってない!」感のあるいんこちゃんの反応だが、抜き身のチンコをケツのワレメに乗せてから「いいんですよね!?」と迫る瀬名先生をもう止められない。

「妄想じゃなくて…ちゃんとここにいる私を抱いてくれなきゃダメです…」いんこちゃんの一言に瀬名先生は何かを悟る。セリフは省略するが、どうも「妄想の中ではバックが定位置だったが初体験は正常位が良いよな」と瀬名先生は反省したらしく、体位だけ変更してガン突くゆっくり突いてあげたいという瀬名先生と、速く動かせてあげたいといういんこちゃん。お互い違うことを言っているのに二人で高まっていく、噛み合っているのかどうなのかよく分からないコミュニケーションが続く。正常位でガン突きしてからの瀬名先生から思い出したようにファーストキッス、それにキュンときたいんこちゃんが最高のオホ声で応える。純愛と肉欲の間でズレまくる二人が最後の最後でユニゾンを迎える。

「せんせえっ!ください!中にください!」「はい!」はいじゃないが。教師と生徒としてこの上なく完全に不正解である。それでも美しい絶頂を迎える二人。「市ヶ谷さん 好きです」「先生…わたし…幸せです…♡」いやここはハイでいいやろ。少しズレる。瀬名先生は中に出したチンコを抜いた直後に、「僕と付き合っていただけませんか?」タイミングとしては最悪の部類に入る告白をカマす。お受けして一瞬気を緩めた刹那、いんこちゃんが自撮りからのお付き合い始めました投稿をインターネットに投げ込む。しかも顔出し乳出し教育実習生がやったらアカンことワースト1「淫行」を大公開である。すぐさまオーディエンスが駆けつける。最後の情としてINCOCOちゃんは鍵垢に投げているのだが、僅か5分でもう先生の携帯が鳴りまくっている。かくも陰キャ同士のバグった距離感、コミュニケーション不全は人生レベルの問題を生むという重い教訓で本作は和やかに締まる。


ぱっつん君とエルくん

本作の個人的な見所は、いんこちゃんの友達でエルくんではない方だ。名前が見当たらないので「ぱっつん君」と呼ぼう。なぜ君付け? ぱっつん君は友達二人をくん付けで呼んでいるので、本人も君付けで呼ぶべきだろう。twitterプロフにもあるように、しらないひとし先生といえば男女問わずぱっつん君である。何なら男の方がウェイトが大きいまである。見るからに危なっかしいいんこちゃんをぱっつん君が実質的に操作していると思われ、セックス寸前にいんこちゃんの胸中をよぎるほどである。脱がせたくなる凛々しいお顔、そして常時半脱ぎのカーディガンがいい感じでヒロインよりこちらに好感がある。冷徹かつ的確な物腰に、もしや付いているのでは?という期待まで抱いたが、残念、付いていたのは大きめの乳であった。

しかしまだ諦めない。ぱっつん君の腰巾着であるエルくんは、作中一度として下半身をはっきり見せていないスカートを履いていない可能性がゼロではない。仮にそうだとするならば、リボンタイに萌え袖装備のエルくんこそ本命かもしれないではないか。LGBT法案ができ倫理的問題という壁は無くなった。大丈夫、あとはエルくんの肉体でぶち壊せる!


あらすじ

陰キャの市ヶ谷さん(いんこちゃん)は、教育実習生のモブ先生こと瀬名先生のことが好きでたまらない。手作りのお弁当を渡し、瀬名先生も食べて返してくれる良好な関係だ。悶々とするいんこちゃんに対し、親友は実習終了までに持ち前のナイスバディでアタックしろとけしかける。本人は諦めるつもりだったが、瀬名先生から呼び出され「忙しくなるのでもう弁当は受け取れない」と言われたところから、互いのエロ妄想が突如絡み合う。

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