komifloよ永遠なれ [雲呑めお] サービス終了のお知らせ (快楽天 2026.05)

この記事は約9分で読めます。
e4432db7bd6c25565a7500a013fe03e96147c012.jpg

copyright 2025 ワニマガジン 雲呑めお

タイトルサービス終了のお知らせ
作者雲呑めお
掲載誌快楽天 2026.05
ページ数35
ヒロイン真柚(Mayuzumi)
竿役侑貴(Ryuki)
発射数2
公式タグ処女 / 巨乳 / 恋愛 / 潮吹き / 童貞 / 陰毛
修正白抜き修正

公私とも散々で更新を溜めまくってしまい大変申し訳無い。本日は快楽天から、どうしても紹介したい雲吞めお先生の巻頭作品をご紹介したい。

komifloよ永遠なれ

紙雑誌でご覧になった方はそうでもないのかもしれない。komiflo民にとって「サービス終了のお知らせ」という本作タイトルは何とも心臓に悪かった。自分でも驚くほどに何度見返してもドキリとするフレーズだ。何なら更新が滞った当ブログの冒頭にこのタイトルを載せる事さえ恐怖しかない。念のため説明しておこう。あまたあるソシャゲをはじめとするオンラインサービスは、知名度やユーザー数と収益が必ずしも比例しない。一方であまりにも古くなった技術基盤は逆に維持するだけでもコストが嵩んでしまう。実店舗と違い「イチから作り直した方が早くて安い」ということが多々発生する。このため一見何の問題も無く使えているオンラインサービスが、ユーザーから見て「突然死」することがよくある。そしてKomifloに例えるなら、既に購入済みの単話(Komiflo plus)やポイントなどユーザーの権利が多くの場合消滅してしまうため、サービス停止に先立ち告知を行う。これが「サービス終了のお知らせ」である。

すかいぷ

本作は「Wanipo」サービス終了を呼び水に旧交を温めまくる男女の物語である。このサービスの元ネタであると思われるSkypeについて記しておきたい。Skypeは2003年にスウェーデンで設立された、音声通話やビデオ通話を含む通信アプリケーションだ。

かつて音声通話というのは極めて高価だった。1990年代以前はかける相手が「市内」「市外」「県外」で料金が細かく違っていた。さらに平日と休日、昼間・夜間・深夜早朝でも細かく料金体系が決まっていたのだ。ちなみにNTT固定電話の料金体系が一律化されたのは2024年1月のことである。さらに国際電話は今でもややこしく高価である。Skype前夜である2002年、アメリカへの通話が3分200円、ヨーロッパだと3分600円程度かかった。Skypeはインターネット経由で音声パケットをやりとりする形で、通信にかかる金額を除けばSkype同士の通話に追加料金は掛からない。もちろん2000年代は携帯電話でインターネット通信をするのも高額であり、インターネットに繋がったPCは誰もが持っているモノではなかった。それでも頻繁に長距離通話、特に国際通話をしたい人にとって無料通話はあまりにも魅力的だった。しかも音声だけで無く文字チャットや画像送信、テレビ電話も可能であり時代を先駆けていた。当初は回線帯域が小さく電話会社は「通話品質」で対抗しようとした。しかし我々はこの頃から「ネットワークの応答待ち(砂時計とかぐるぐるとか)」に慣れ始めており、ブロードバンドの普及により回線も格段に安定した。Skype社は2005年にe-Bayに買収され、2011年にはMicrosoftに再買収された。Windows Live MessangerというサービスがSkypeになったのを覚えている方は多いかもしれない。その後、2010年代に入るとスマホの台頭によってテキストベースの通信が主流となり、音声通話自体が下火となった。通信料も安くなりLine通話など「スマホでデータ通話する」ことが携帯電話会社にとって脅威となり、音声通話網を生かす「カケホーダイ」的なサービスが各社で展開される。2020年にパンデミックが発生するとビジネス需要も含めてデータ通話が完全に主流となり、音声通話ができるアプリは珍しいモノではなくなってしまう。結果2025年5月にSkypeは会議アプリであるMicrosoft Teamsに統合される形で「サービス終了」となったのだった。

えろいぷ

エロ漫画に戻る前にもう一つだけ。キャリアメールに写真を添付する「写メール」(写メ)はJ-PHONE(現・ソフトバンク)の商標である。しかし画像を簡単に転送出来る機能は女性に響き、キャリアに限らず「写メる」という言葉は今でも通用している。そしてこの機能はテレHを一段高いステータスに上げた。女性側が自らの意思と装置でポルノを生成する「エロ写メ」というカテゴリーだ。フィルムカメラは現像という他人の目に触れるプロセスが挟まるし、デジカメはデータ転送方式が多くの女性に優しくなかった。しかもそのうち一部がインターネットの海に拡散し、後に「リベンジポルノ」と呼ばれるものの下地にもなったといえる。同様に、テレビ電話機能を通して視聴者にエロい配信を行うことはSkypeに限らず「エロイプ」という隠語で拡散される。あくまで通話であるため撮って出すものではなく生配信であり、オーディエンスとの丁々発止で脱がなかったり見えたりとエロジャンルとして進化を重ねている。AV機器の普及にエロは欠かせないというやつだ。

2015年

エロ漫画に戻ろう。本作時間軸は大きく10年の開きがある。前段はヒロインMayuzumiこと真柚、竿役のRyukiこと侑貴のwanipo通話(この時点では互いに知らないが以下本名呼びとする)。ざっくり2015年の話、お笑いで言うと「安心してください穿いてますよ」のとにかく明るい安村、快楽天で言うとなぱた先生・石川シスケ先生・ぼっしぃ先生の世代と言えようか。二人はネトゲ友達として繋がった不登校同士の腐れ縁だった。この導入から爛れた関係に進んでいくかと思いきや、意外にも二人はあっさり更生を果たす。結果的にそもそもこの二人が何故に不登校になったか不思議なほどである。以前も書いたように「高認」という制度に乗れれば高校不登校からの大学デビューは難しくない。二人は普通に大学進学から就職を果たした。しかも二人とも多少の男女交際も経験したという。素直に読めば後段時間軸で二人とも28歳前後だと思われるので、社会人5年目というところか。見た目よりはしっかりと、しっとりとした大人なのだ。

恥じらう女神スレ

昨今のオンラインサービスはどんなものでも半永久的に保存してくれる。2015年、不登校生活から受験勉強への脱却のため侑貴との関係を断つと伝えた真柚。人間関係エアプだった侑貴はすっかり情が移っていた真柚からの突然の別れ話に、かつて耳に入れていた真柚の女神スレの話を不躾に振った足跡が残るSNSと違い、匿名掲示板では皆が好きな仮面を被り馴れ合う。圧倒的に男が多いであろう掲示板では女性は珍重される一方で、女性を騙るネカマも少なくない。そこで自分の身体の一部を身バレしない程度に撮影しアップしろとおっさんどもが煽り、女性(およびネカマ)が挑発に応じるという図式が今でもある。それが手だろうが足だろうがボディラインだろうが、スレは大変盛り上がる。そしていつしか、本作真柚がワニ速VIPに立てた「不登校J●だけど身体に点数つけてほしい」のように女性が自らこのやりとりを愉しむ目的でスレを用意するケースまで出てきた。9割がガセ(釣り)もしくは結果画像が上がらないのだが、本当に女性らしい画像が上がった場合はその女性に敬意を表して「女神スレ」と讃えられる。多くは後でまとめサイトにて抽出され、「女神スレ」と検索すればヒットする。良かれ悪しかれ、圧倒的な需要に支えられ女神スレはいつもどこかで花咲いている。そのため「知り合いの誰かが脱いでいた」という情報だけでログから探し当てることは不可能に近い。女神スレとは公開鍵暗号のようにセキュアな仕組みなのだ。しかし当時の真柚もまた人間関係エアプであり、ストレートに求められれば出すのが女神である。真柚は自分の女神スレのURLを晒した。しかも冥土の土産とばかりに、それが自分の物であることを示すべく下乳の写真までを送った。侑貴くんには一生見えないが、ジャージ姿で眉間にしわを寄せ真っ赤になって無言で悩んでいる真柚さんが私は本作イチ好きである。まさに女神だ。

ほろ宵いとwanipoのせい

そして舞台は10年後、wanipoが5月でのサ終をアナウンスした頃。風呂上がりの真柚は黒ラベル片手にふとwanipoを開く。ちなみに私もかつてskypeを使っていたがIDすら覚えていない。真柚のwanipoには侑貴からのテキストメッセージが残っていた、それだけでなく未読のものまで。特に語られていないが最初の未読は2023年8月なので、大学時期にはメッセージのやりとりくらいあったのかもしれない。しかしその後没交渉だったwanipoに、侑貴はメッセージを遺していた。最後のメッセージは2025年3月29日20:13。全文引用する。ちなみにこの前日が快楽天5月号の発売日。光空さんが最初に表紙で酔った日である。

ここサ終したらガチでもう連絡手段消えるので最後に書いときます 不登校だったときマユが心の支えでした 会ったこともなかったけど… たぶん好きでした 自撮りエロ画像でめちゃくちゃ抜きました いつか会いたかったけどしゃーない どうかお元気で!

誠意と未練と下心がない交ぜになったストレートなメッセージに、再び真柚が無言で眉間にしわを寄せる。そんな眉間の前で一瞬だけ揺れたチャンスの前髪を侑貴は逃さなかった。こんなこともあろうかと彼はスマホにwanipoを入れていたのだろう。即レスしなければ真柚はサ終まで二度と顧みなかったかもしれない。10年越しの侑貴の想いはこの時点で実を結んだのだ。

ほんとに消した?黒歴史

居酒屋「ワニ酒蔵」での再会もとい初対面。侑貴くんはモサモサのオタク君どころか眼鏡すら卒業していた。侑貴はこの世界で比較的志望者の多い鰐大に見事合格し、社会人をやっていた。乾杯。そして話は侑貴が遺したwanipoの置き手紙から、自撮りエロ画像へと移る。宝モンとして肌身離さず持っていると語る侑貴と、黒歴史だと削除を要求する真柚。まあ当然である。下乳が映っていなくともプライベートな写真を男は捨てられない。世の女性は男の下乳に興味が無いとしても、こういう時に相手の恥部の写真を人質として送らせることをお勧めしたい。相互確証破壊、同じ事をされないと男は学習出来ないのだ。13ページ、「直接見れるなら消す……?」、自ら身を乗り出してきたチャンスの前髪。いや消すハズは無いのだが、女神にこう言われて拒否など出来ようはずも無い。ちなみに最後まで「消した」という描写は無い。

クマからネズミ、雷から猫

そして二人はHOTELカイマンへ。誰憚ることの無い立派な社会人の男女だ。しかも二人は互いに初体験であると告白する。19ページ、ベルト付きスカートに手を掛けた侑貴が「…ごめんこれどうやって脱がすの…」「はあ…よかったちゃんと童貞だ」。めお先生らしい微笑ましい描写だが答えは教えてくれていない。必ずこうだとは言えないが、おそらく正解は下の通りだ。画像はGRL様から引用させて頂いた。

いよいよ。侑貴くんはゴムを用意していた。「ゴム用意してるとか やっぱヤリモク…?」「ちがっ…!! 緊急用だわ!!」コンドームの用意の無いラブホは存在しないので、見当違いではあるが彼なりのヤリモクであり緊急用だったのだろう。真柚さんも初ラブホだと告白しているが、枕元にあるコンドーム箱の存在は理解していた。このホテルは「Caiman」なのだが、ゴムはおそらく系列店の「HOTEL WANTAN」のものを使っているらしい(ホテル名入りというのがそも珍しいと思うが)。真柚さんからM字騎乗位。ここで「入れたまま自分で」という侑貴リクエストに応じて同時イキを果たす。まさに女神である。事後、二人は「サ終してないやつ」で連絡先を交換してオチとなる。

アイコンがクマからネズミになった真柚、そして雷から猫?になった侑貴。初見ではヒロインの方が随分と垢抜けて見えたが、よく見ると侑貴の方が相当変わっている。真柚さんの不登校時代、10年後の部屋着、お出かけ着そして快楽天カバーの肢体。全てに通底する童貞フレンドリーな親しみやすさ、あえて「野暮ったさ」と言っても良いのかもしれない、綺麗なだけじゃ無いどこか懐かしい味付けの乗ったキャラクターが本作の人気の素なのだろう。10年後のkomiflo、雲呑めお先生、ついでに当ブログも益々繁盛していることを願いたい。

本作の単話販売はこちら!!

雲吞めお先生の作品はこちら!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました