犬派も猫派も! [柴犬五郎] ベランダ越しの初夏 (BEAST 2023.09)

f85613ae313f91f063cf2f777f48d116e1c0f4ac.jpg

copyright 2023 ワニマガジン 柴犬五郎

タイトル ベランダ越しの初夏
作者 柴犬五郎
掲載誌 BEAST 2023.09
ページ数 26
ヒロイン 佐々木ひまり
竿役 田辺
エロページ位置(割合) 12 – 25 (53.8%)
発射数 2
公式タグ ギャル / フェラ / パイパン / 中出し / 巨乳 / 淫乱
修正 白抜き修正
前稿でコミケC102には行けないとお伝えしたが、予定が変わり2日目に有明まで行ってきた。しかし高湿度の環境に耐えられる体力がないと判断し、待機列の時点で脱落してしまった。勿体無いがやはり何人か倒れていたと聞くのでまあ懸命な判断をしたと思うことにしたい。お盆の喧騒も一段落(台風の爪痕は大きかったが)したところで、BEASTの巻頭作品を紹介したい。

汝隣人を愛せよ

貴方が集合住宅住まいだとして、お隣さんの顔と名前が一致するだろうか?正直私はある程度顔を合わせているが、もう一つ自信がない。かつては「引っ越し蕎麦」と称して隣近所に贈り物を渡すかわりに互いを紹介し合うという文化があった。しかしそれは家にだれかしら人が居る前提の話。ワンルームなど独居だとなおさら、隣がいつ家に居るかすら正確にわからないケースも多く、引っ越して顔を合わさない事も珍しくない。私も大学時代に一度だけ隣も女子大生だったことがあった。相手は彼氏持ちで数えるほどしか会っていないが、隣の部屋に居ると思うだけで妄想が膨らんだものだ。エロ漫画に限らず、ベランダ越しのボーイミーツガールはよく見かける。「隣人」というのは組織の絡まない極めてフラットな関係性で、かつプライベートまでの距離がメチャクチャ近い。逃げられない片思いなど一歩間違えると非常に危険だが、お互いその気なら最高の舞台設定である。
 

オクテに優しいギャル

ベランダ越しの恋が上手くいく絶対条件は、女性側からの好意と積極性と断言できる。何せ初手から住所氏名がバレているのだ。デートを仮病でドタキャンしたくても「看病します」となりかねない。男性から見れば既に「踏み込み過ぎ」の地点からスタートなのだから、女性側からの歩み寄りがなければ手詰まりだ。本作に至ってはプライベートの最奥地であるパンツを初手で握り込んでいる。田辺側は地雷に囲まれている。ひまりさんの人当たりの良さがあればこそ話が繋がっている。いわゆる「オクテに優しいギャルしぐさ」である。不可抗力だが顔に飛んできたパンツを田辺の吸っていたタバコで焦がしてしまった。ここでスンッと引かれるでもなく、「弁償して!」と食らいついてきてくれる。通販とはいえ未婚男にとってランジェリーショップは秘密の花園であり、多少なりとも好奇心は働こうものだ。それを目の前の女性が履く目的で買うとなれば、多少の出費は痛くない。良い下着は高いのだ。思わぬ展開に何故か鼻血を垂らす田辺。この免疫のない男にひまりさんはその後もグイグイ来てくれる。それでもなお一線を超えられない理由は「ひまりさんに彼氏がいる」から。隣人モノでファーストインプレッションから一気に距離が詰まらない理由付けとして置かれがちである。田辺は実際にこの彼氏と遭遇することはない。このため恋愛感情を一旦置いて親密度だけ上げていける効果がある。
 

わたし今日から絶賛フリーだし

隣人モノの作品は楝蛙先生「おとなり」、きい先生「咲くLOVE」など数あるが、本作と共通しているのは「ヒロインが彼氏と別れる」展開だ(「咲くLOVE」はそう名言してはいない)。ある雨の夜、ひまりが押しかけてくる。わざわざ彼氏の家に近いこのアパートに越してきたにも関わらず、振られたようだ。田辺の部屋で缶ビールを痛飲するひまり。半ば自暴自棄のように、半ば計算尽くのように、田辺の半立ちのチンコに手を伸ばす。「わたし今絶賛フリーだし!」と露骨に据え膳を提供する。チンコを舐められまたしても鼻血を噴く田辺。それをひまりがペロッと舐め取る衛生的にはよろしくないが、ここで田辺にも火がつく。ひまりを脱がせると、股間がぱっくり割れたドエロい下着。例の通販で田辺が買ったものらしい。そのまま後ろから挿入し、懇願されるがまま中出しを敢行する。
 

犬派 or 猫派?

本作の見どころは犬とである。作中のひまりは「犬」を自称する。チンコのニオイで発情し舐めだしたときに田辺が照れ隠しに「犬みてーにっ」と言ったのにひまりも乗ったカタチだ。犬といえば人類の友と呼ばれ、太古の昔から人類とともに忠誠と友愛の象徴として共に生きてきた「犬」は主従を重んずるため、あまりにも誰かの言いなりが過ぎる人間に対しての蔑称としても使うくらい恩義に厚いと言われる。では本作のひまりちゃんは犬っぽいかと言われると、どちらかと言えば私は猫っぽいなと感じた。猫も太古の昔から人類と共に行きてきたが、マイペースで飼い主のことなど下に見るかのように自由に生きているところが愛らしいと言われる。本作のひまりさんは冒頭からフルスロットルで自由であり、彼氏が居ながら隣人の男と仲良くするあたりも実に自由さを感じる。上記のくだりも田辺が舐めろと言ったのではなくひまりさんが構って欲しさに懐いている結果だ。
勝手な感想ついでに、本作のヒロインはイゲドアハ先生の「ポメラニアン」こと下瀬茜ちゃんに表情の作りが似ているように思う。ポメラニアンは言うまでもなく犬だ。こちらは冒頭から竿役一直線だが、本作のひまりちゃんも7・8ページのはしゃぎ具合はしっぽを振る犬っぽい。完全に田辺に懐き切ったラスページでも「わんっ♡」と甘えてみせる本作3回目の鼻血でオチとなる。かたや本作のkomiflo感想で絶賛されていたのが2・5ページの野良猫描写である。本作に本物の犬は登場しないのだが、冒頭に野良猫がじゃれているシーンがある。愛らしく可愛いと評判だ。この猫とともに登場するヒロインひまりからはやはり猫を感じずにはいられない。そして結論から言えば犬っぽいヒロイン猫っぽいヒロインどちらも可愛いのだ。いや、ここは柴犬五郎先生のお名前を立てて、「懐っこい犬ヒロイン最高!!」としておきたい。
 

あらすじ

田辺がベランダで煙草をふかしていると、隣から女物のパンツが風で顔面に流されてきた。パンツの持ち主は最近引っ越してきた佐々木ひまりというギャルで、煙草の火でパンツを焦がしてしまった弁償として新しい下着を買ってあげることになった。女に免疫のない田辺はこれきりの関係だと思っていたが、その後ひまりの方から二人の距離を詰めてくる。ある雨の日、ひまりが「彼氏と別れた」と言って田辺の部屋に上がり込んできた。

本作の単話販売はこちら!!

掲載誌はこちら!!

柴犬五郎先生の作品はこちら!!

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です