copyright 2023 ワニマガジン Croriin
タイトル | 嘘と雨 |
作者 | Croriin |
掲載誌 | 異世快楽天 Vol.27 |
ページ数 | 28 |
ヒロイン | レンティア・ラランカ |
竿役 | 満谷信 |
エロページ位置(割合) | 10 – 27 (64.3%) |
発射数 | 3 |
公式タグ | フェラ / パイパン / ファンタジー・SF / 中出し / お姉さん / 巨乳 / 手コキ |
修正 | 白抜き修正 |
引き続き遅筆で申し訳ない。本日は異世快楽天の看板作家Croriin先生の感動作をご紹介したい。未読の方はぜひハンカチもしくはティッシュをご用意いただきたい。
前作も注目
前作「SEXpチャンス!」で解説した通り、本来の生殖目的を果たすことなく吐いて捨てる精子が何かの役に立ってほしいと願うのは男として切実な願いである。前作では精子が「経験値」としてヒロインに加算されるという設定だったが、本作では「魔力」としてヒロインに注がれることとなる。しかし、本作の主眼目はそこではないのだ。
トラックはほどほどに
平成後期および令和初期に予備知識無く転生してこられた方は「異世界転生もの」と聞いてピンと来ないかもしれない。のだが、現世界においては殊更説明されないほど一般的な概念である。「異世快楽天」というスピンオフ雑誌が創刊されてなお(だからこそ)、「転生」という概念について懇切丁寧に説明のあった作品は特にない。現世界に転生「してくる」場合は、受け入れ側の我々は転生者の扱いに困惑する描写が少なくない。対して我々がどこぞの異世界に転生する場合は、往々にして説明するのが邪魔くさいので異世界人の扱いについて先方が熟知しているケースが多い。本作では「転移者」というワードで話が通るくらいには既に先例のある存在となっている。私見だがこれはいわゆる「生存者バイアス」であり、大多数の異世界転生者は転生と同時に自然死もしくは即駆除されていると考えるのが自然だと思われるので、ハーレムを求めて無闇にトラックに突っ込むのはほどほどにした方が良いだろう。
続けておねショタだった僕ら
本作の竿役こと満谷信くんは、今月の快楽天の星井情先生「かつておねショタだった僕ら」のひーくんの作中年齢と同い年(20)なのだが、あまりそうと見えない童顔であり対女性免疫も薄めである。ヒロインのレンティア・ラランカさんは年齢不詳なのだが、エルフ=長命種という前提があり、ハーフエルフの彼女にとって20歳はひよっこであるらしい。信は既に名乗っているにも関わらず「お姉さん」「少年」という呼称で物語が進行する。そしてお姉さんの「あはは」という嘘笑いが強い印象に残る。
急な雨、お姉さんは雨に濡れても大したことないと言いつつも、山小屋で雨宿りを提案する。濡れた服を乾かす二人。お姉さんは少年の胸元に大きく宿る宝石を眺める。少年は一瞬自分の身体を誉められたと思い喜ぶが、体中に生えているこの石のことだと悟る。少年は魔法を使えず魔力を感じることもできないのだが、お姉さんは石に触れただけで迸る魔力を感じることができた。少年の全身をまざまざと観察する傍ら、お姉さんは少年のズボンの下で起立するブツに手を出した。「一番魔力が含まれるのは精液だ」とここで本当のことを告げる。突然のお姉さんのフェラの感覚に思わず口の中に射精してしまった。口の中に溢れんばかりの魔力を感じたお姉さんはそれを飲み込む。ここで初めて、お姉さんは目の前の愛らしい少年の本当の価値を知ったのだ。
嘘を超えた愛!
庇護してくれた上にHなことまでしてくれることに感謝と疑問をもつ少年をお姉さんは抱き寄せ、真相を話し始める。少年のような魔力を秘めた転移者を欲しがる者はこの世界に多く、莫大な懸賞金をかけて世界中の旅人に探させているのだと。そして、「転移者は国に管理されて自由を与えられず 毎日身体を拘束されて精液を搾取され続けるらしいよ」と。要するにニワトリや乳牛、珍しいところでは血を抜かれるカブトガニのような家畜として今後扱われると伝えてしまった。当然、まだ拘束されていない転移者にそれを伝えたら死に物狂いで逃げ出すか、自ら死を選びかねない。悪手である。お姉さん自身も噂程度に知っていた事だったが、実際にその効果を体験して、懸賞金に値するものであることを十分に理解してしまった。その上で、「逃げるなら今だよ」と少年の身体を突き放した。しかし少年はそんなお姉さんの態度を「嘘」と断じ、「お姉さんがそんなことする訳ないですよ」と無垢な愛を晒しだした。母性を刺激されたお姉さんは自分を信じて疑わない
可愛い少年を抱き寄せ、「さっきのは嘘だった」「ほんとは旅の道連れが欲しい」と告げる。そしてパートナーとしてセックスを求めた。魔力の塊である陽根を直接受け止め、中に出される感覚は「体に熱湯を注がれるように熱く、のぼせ上りそう」なものらしい。トロトロに溶けた表情で無垢な愛を受け止めるお姉さん。いつのまにか雨は止んでいた。
可愛い少年を抱き寄せ、「さっきのは嘘だった」「ほんとは旅の道連れが欲しい」と告げる。そしてパートナーとしてセックスを求めた。魔力の塊である陽根を直接受け止め、中に出される感覚は「体に熱湯を注がれるように熱く、のぼせ上りそう」なものらしい。トロトロに溶けた表情で無垢な愛を受け止めるお姉さん。いつのまにか雨は止んでいた。
愛を超えた嘘?
ラストシーン。お姉さんは少年が転移者ではないと仲間に「嘘」をつく。そしてレンティア・ラランカという真名と、レンと呼んでほしい事を伝え、少年のこともノブと名前で呼ぶというところでオチとなる。さて、本作のタイトル「嘘と雨」の中で、雨は作中に降っていた。嘘はいくつか出てきたが、どれを嘘と捉えるかで作品の見方は変わってくる。
1.「魔法石の国家による搾取」の下り全体が嘘
2.「逃げるなら今だ」が嘘
3.「旅の道連れが欲しい」が嘘
1が嘘というのは、そもそも普通に生きられる若しくは厚遇してもらえるという意味でのハッタリ(ビビラセ)説、または搾取なんて生易しいものではなく、魔力石を転移者の命ごと剥ぎ取るというバッドエンドも考えられる。2についても、実は山小屋から逃げてもレンさんの導きなしでは夜盗に見つかり売られてしまうという、「助けてあげられないがトドメを自分で刺すのは嫌だ」という説。もしくは直接的に「逃げようとした場合はレンさんがひっ捕まえて売る」と彼の動きを試した説がありうる。3についても、純粋なパートナーという意味だけではなく、もしもの時の魔力モバイルバッテリーのような実利も考えた説、併せて「窮地に追い込まれた時は少年を売る」という保険を残したというしたたかな考え方もありうる。レンさん側の事情があまり描写されていないため、どのような考えの持ち主なのか、ラストシーンで見せた笑顔も嘘なのかと勘繰りだすと深い話なようにも読める。ただいずれにしても少年の愛は無垢かつ本物であり、少なくとも二人は熱く結ばれたという事実は変わらない。読者諸氏の母性本能をくすぐる、少し切なさも感じるいい物語だった。
あらすじ
ハーフエルフの行商人レンは、「転移者」と呼ばれる少年を連れていた。彼は満谷信という20歳の男で、森の中で困窮していたところを保護したのだった。雨に降られた二人は山小屋で一夜を明かすことにする。レンは強い魔力の持ち主であるとともに、転移者である信の体に刻まれた魔力石の価値に気づいていた。信の魔力を求めて、彼女は交わりを求める。
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