はりつけもくばむち [キャッスルアクメ郎] デスアクメ摩天楼 (ゼロス #113)

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copyright 2024 ワニマガジン キャッスルアクメ郎

タイトルデスアクメ摩天楼
作者キャッスルアクメ郎
掲載誌ゼロス #113
ページ数31
ヒロインオネーサン
竿役オニーサン
発射数1
公式タグしつけ / フェラ / おもちゃ / パイパン / SM / 中出し / 淫乱 / 潮吹き / 金髪・茶髪
修正白抜き修正

引っ越し絡みばかりで申し訳ないが、かなり長期にわたり更新を止めたため紹介したかった作品が溜まって仕方ない。本日は新進気鋭のキャッスルアクメ郎先生の作品をご紹介したい。タイトルもかなりインパクトがある。

アクメ

アクメ、おおよそ男性エロでしか聞かないボキャブラリーの中でも色褪せないワードである。英語で綴るとacmeだが、fallatioと同じくフランス語由来だと思われる。英語でのエロ用語としてはそれぞれorgasm, blow jobが一般的である。実はacmeというのは頂点(peak)の意味で、性的な意味合いでは使われない。なぜか日本では性的な意味でしか伝わらない用語になってしまった。したがって本作タイトルである「デスアクメ」も和製英語である。気圧が低いために無酸素での登頂が危険とされる標高8,000メートル以上の高度をデスゾーン(これは正しい英語)と呼ぶのだが、そんな風に解釈されるかもしれない。

刺激的な非日常を貴方に

本作の導入は、以前紹介したHamao先生の「蘆屋かれん」2部作馴れ初めをド深夜にしたような雰囲気である。コンビニの喫煙所で出逢ってしまったスレンダー美少女からライターを借りるのだが、そこには「HOTELデスアクメ摩天楼」という文字が。二人とも名前は不明だ。シフトに遅れると慌てて走り出すヒロイン。残されたオニーサンはその魅惑的な文字列で検索する。このホテルは作中で実在し、SMプレイに特化したラブホテルだ判明する。全室対応というホテルは少数派だが、SMプレイルームのあるホテルは少なくない。ラブホテルはとにかく女性をその気にさせるため調度に並々ならぬ注意を払っている。決して高いものではないが、見た目プリンセス感の出るものや、リゾート感の出るもの、その他ニッチな趣味に合うお部屋などを多数用意している。逆に言うと本当に手のかかる子供や年配の客が居らず、揉め事など起こしたくない紳士淑女が世を忍んで利用するため「本物のラグジュアリー」をご用意する必要がない。SMの機材はおおむね使い方を間違えると危険であり、分厚い安全ガイドや従業員によるインストラクションをするわけにもいかない。面倒な代物であるがゆえに、客側も本物を求めて一つ所に集うのだろう。検索してたまたま最上位にきたホテルをご紹介すると、お値段的には同業他社とさほど変わらないように見える。基本的に赤で統一されているのはやはり攻撃性や嗜虐性が上がるからなのだろうか。ちなみに部屋一覧や施設一覧の説明書きにはいわゆるラブホテルにありそうなモノしか書かれていない。FAQの中で唯一「吊りの出来る部屋はどこですか」という単刀直入なやりとりが目を引く。都内にも数店舗あるそうなので興味のある方はぜひお誘い連れで行ってみてほしい。

はりつけ、もくば、むち

最近は世界的な嫌煙志向もあり、昭和にあった広告付きブックマッチの配布などまず見かけない。ラブホテルの銘入りライターなど見たことが無いのだが、唯一ローソクに火をつけたりするこのジャンルでは健在なのかもしれない。ヒロイン自身も意識から外れていたようだが、ライターを貸した本人と同じ喫煙所で再開を果たしてしまう。一瞬ライターの字など見ていない可能性に賭けてみるが、がっつり検索までされていると判明しへたり込む。ズリネタとの再会を何とかものにしたいオニーサンもまた一瞬の機転で力いっぱいフォローする。ヒロインがS側女王様であればご破算なのだが、反応からMと断定し自分はSプレイが出来るアピールを盛大にぶちまける。これが刺さり、ヒロインから「行ってみないスか」という反応を引き出せた。そして舞台がデスアクメ摩天楼のプレイルームに移る。初見のラブホテルほどコメントに困るものは無い。そして馴染みのラブホテルほど落ち着ける所もない。キョドるオニーサンに見向きもせず、服を脱いでご奉仕を始めだすヒロイン。何の用意もなく即尺。このオニーサンの経験値はともかく素質はあった。ヒロインの頭を掴んで乱暴に前後させる。ここで一旦オニーサンの気持ちが落ち着くのだが、ヒロインのスイッチが入ったことでS性が覚醒した。デスアクメ摩天楼ご自慢の磔、後ろ手縛りからの三角木馬、そしてバラ鞭。怒涛の展開が続くようでいて26ページからは普通のハードファックである。キャッスルアクメ郎先生の作風なのか、本作はオニーサンがいつどこで出したのかがあまりよく分からない。そんなことを気にしている方が悪いのだが、かなりの数出していると思われる。

アクメ来ちゃう?

事後、まったりお風呂タイムで3回気絶していたとあっさり明かされる。ヒロインは天性のドMを受け止めてくれる彼氏に巡り合えず身を持て余していたのだが、オニーサンとの底知れぬ相性から再戦を希望するところでオチとなる。ドMものは最後もっとハズいことを言わされるか、未来のご主人様に対して最低謙譲語をまくしたてる締めが多い気がするが、本作はさらりとした大人の関係で私は好きだ。冒頭で描写されている通りヒロインはボーイッシュながら透明感のある肌とメリハリのあるボディラインで魅せる美少女である。ゴリゴリのハードなプレイの中でも色あせない気品が感じられる。キャッスルアクメ先生の志向がどちらなのか分からないが、このヒロインならソフトなお題でもイケるのではないだろうか。もっとコミカルに振っても面白そうだ。ぜひエロ漫画界の頂点 – アクメを目指してほしい。

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