copyright 2024 ワニマガジン ちょいぴろ
タイトル |
ダラダラ寝ていただけなのに |
作者 |
ちょいぴろ |
掲載誌 |
WEEKLY快楽天 2024 No.15 |
ページ数 |
6 |
ヒロイン |
侑希 |
竿役 |
? |
発射数 |
0 |
公式タグ |
ギャグ・コメディ / おもらし / 学生 / 羞恥 |
修正 |
白抜き修正 |
エロ漫画において連載作品は概ね単行本一冊という括りで進行することが多い。ただ他の作品との兼ね合いもあるため何話で締めるかを前もって予想することは難しい。かつ毎月連載がある方が稀なので、私のようにねっとり追いかけていない読者諸氏は連載作品がいまどういうシチュエーションか分かりづらい。そのためエロ漫画において連作は凝った作りの割に連載時は不当に低い評価を受けがちだと感じている(完結して単行本でカットされると評価が上がる)。今回は連作の中でもさらに異色中の異色、ちょいぴろ先生の「だけなのに」シリーズをご紹介したい。本作はシリーズ5作目の紹介だが、おそらくまだ続くだろう。
シリーズ概観
「だけなのに」シリーズを一言で語るのはとてもとても容易い。だからこそ余すことなく漏らさず解説しよう。ちょいぴろ先生の主戦場はBEASTで、初登場作の「漏らせばわかる!!」 (BEAST 2023.05)から既にポテンシャルを十二分に魅せていた。その後もフェティシズムが漏れる作品を提供する傍らで、Weekly快楽天2023 No.34で本シリーズ1作目となる「財布を忘れた」が発進する。Weeklyにありがちな6ページの小品であり連載の意図はこの時点では明らかでなかった。8週後のWeekly2023 No.42で第2話「デートに出かけた」が配信され、大学生の変態彼氏の存在が明らかになる。扉絵アオリに前回の号数が載るのは早くもここからであり、内容含めて連作として定番化する匂いがプンプンし始めた。ラジオDJばりの入りセリフ「どうも侑希です!」もここから始まる。キリの良いWeekly 2024 No.1が第3話で、いきなり「入院しちゃった」という急展開を見せたかと思うと、第4話で何事もなかったように「リベンジしに来た」(Weekly2024 No.11)と剣呑なタイトルが付く。ちなみにリベンジ対象は変態彼氏であり、特にタグは無いが「逆転なし」である。そして本作「ダラダラ寝ていた」が第5話となる。ここで何と入院時にも顔を見せなかった家族がご登場する。あらすじは下記にまとめているのでそちらを参照していただきたい、というか本編を読んでいたたいた方が絶対に早い。
一部無修正
当ブログではタグを含めてkomiflo作品ページに紹介されている情報を手間暇かけて掲載している。読者の方も全く気に留めていないと思うが、komifloは局部修正の種類に関しての情報がある。かつて一般的だった「黒棒による修正」いわゆる黒海苔を使っているのはコアマガジンの「メガストア」「HOTMILK濃いめ」、文苑堂の「外楽」だ。コアマガジン「HOTMILK」は「モザイク修正」という独自方式を貫いている。それ以外、ワニマガジンは全て「白抜き」だ。なぜこんなことを言っているかというと、本シリーズの1・3・4話は「無修正」である。無修正自体は珍しくなく、箸休めギャグ枠や殆どのカラーピンナップなどは無修正だ。ギャグ枠でのエロで性器を詳細に描いている例はおそらく稀で、あっても作者がはじめから消している(単行本で薄くなったりしない)と思われる。対して本シリーズはエロ漫画家による渾身のエロコメディ作品であり、シリーズの中で「一部が無修正」というのはかなりレアである。後学のために申し送ると、5話の消しは申し訳程度である。2話はガッツリ脱いでおり、シリーズで唯一パンツの下を見せている。
シリーズ核心
まだ前段である。いよいよ「だけなのに」シリーズの核心に触れたい。本シリーズは読者コメントを含めて明らかにエロを志向しておりただのギャグ漫画ではない。しかし王道エロ漫画に必要不可欠な射精シーンが既にシリーズ5話にして1度もない。どころか抜き身の竿が一本たりとも出て来ない。もちろん百合というわけでもない。本作はヒロインである侑希の目線で語られており、彼女が本懐を果たせず「失禁する」というただ一点がカタルシスとなっている。「出して終わり」という点で本作はエロ漫画の王道を歩んでいるのだが、事情は様々あれど原則として竿役は「出したい」という欲求を充足する形で果てるのに対して、本作ヒロインは当たり前ながら一貫して「出したくない」と心の底から願っている。いや、これは正確ではない。出したいは出したいのだが、然るべき場所で誰にも見られず出したい、それ以外の場所では絶対に出したくないのだ。悪名高いジークムント・フロイトは子供の発達段階の一つとして「肛門期」を上げた。口唇期の次に来る、排泄行為に快感を感じるというアレであり、定形発達では概ねトイレトレーニングを迎える2-4歳とされる。くう・ねる・あそぶと同様に、排泄は生理的に必要な行為であり本能的に排泄を快感とする装置が生物には組み込まれている。エロ漫画の読者はみなこの発達段階を乗り越え、性器に快感を見出す「性器期」を漏れなく迎えているはずなのだが、排泄後のスッキリ感を忘れたわけではない。そして多くの男性にとって、男性泌尿器の明快さに比べて女性の泌尿器のしくみは理解しづらく、女性が恥じらうほどに興味を持ってしまうのも下世話ながら仕方ない。そういう老若男女の垣根を飛び越えた先に、本作は位置していると考えている。
各話紹介
具体的な各話紹介に入ろう。本シリーズは全て6ページで構成されており説明が不十分な箇所も少なくない。1話のタイトルになっている財布は最後まで出てこない。「財布を学校に忘れたことに駅で気が付いた」という意味合いなのだが、スマホで大抵の支払いができる昨今ではむしろ「乗ってから気づく」パターンも少なくないだろう。1話3ページ、トイレの前でイチャついている見知らぬカップルに遠慮してトイレに駆け込むのを躊躇するというシーンだが、これが現時点で侑希が最も限りなく失禁を回避できたケースである。本作は基本すべて貰い事故であるのだが、各話とも最悪の事態を回避できた可能性は少なくない。「自分の尿意を過小評価した」せいで行けたはずのトイレに行かなかったというのも良くある話だ。
2・3・4話は本作の竿役と言える「大学生の彼氏」が元凶となる。名前は呼ばれない。2話はドライブデート中に女性がトイレに行きたくなるというあるあるだ。侑希はちゃんと「お手洗いに行きたい」と言うのだが、彼はなぜかSAをすっ飛ばす。「レストランの予約に間に合わない」という謎理由(たぶん嘘)だが、高速を飛ばす運転者はこういう視野狭窄に陥りがちでもある。後部座席に回り込みポリ袋に出すという羞恥プレイを要求されるが、これが彼氏の狙い通りだったというホラーのようなオチである。3話では貰い事故どころか本当に交通事故に遭い両足を骨折する。絶対安静中であれば尿カテーテルという選択肢が一般的だと思うのだが、オムツを履かされる羽目になる。結構な重傷なのだが点滴もなく飲食は自由らしい。とはいえ入院患者に気軽に飲食物(Baked Mocho2)を持っていく彼氏もどうかと思う。彼は大の方に興味がなさそうなのだが確証はない。4話は唯一、侑希が始めた物語である。辱めを受けた彼氏にリベンジするべく肝試しをするという元気の良さが何よりである。肝試しは何を以て勝敗をつけるのかは難しいが、いずれにしてもトイレのない建物に行くときには前もって出しとこう。5話、侑希の家で家族が登場する。冷蔵庫を開けている女性は十中八九母親だと思うのだが明言は無い。本作のコメントは朝シャンしている父親が全てかっさらっている。トイレが壊れるほど誰がナニをしたのか、何故父親が朝からシャワーを浴びるハメになっているのかは全て謎である。
いばり、いばれ!!
本シリーズがどのように転んでいくのか、このシリーズだけで単行本にこぎ着けられるのかは未知数もいいところだ。ちょいぴろ先生はネタを全方位にセットされており漏らさず拾えている自信は全くない。しかしほぼ毎回komifloコメント欄に降臨され神託を遺される。これも判明している分は下記に引用させていただいた。本作は6ページの小品にもかかわらず、本ネタを押しのけてランクインを果たしており支持は熱い。しかしながら現時点では本作の単話販売は行われておらず、元がWeeklyなのでkomifloでの配信が無くなるとお蔵入りしてしまう可能性も否定できない。長期連載に突入した場合komifloの判断で配信期間が延長されるケースもあるが、出したてホカホカのうちにズズッと味わっていただきたい。
あらすじ
「財布を忘れただけなのに」(Weekly快楽天 2023 No.34)
下校中の侑希は駅で財布を学校に忘れたことに気づき取りに戻る。その最中に尿意に襲われたが、公園のトイレは見知らぬカップルがイチャコラしていたため遠慮してしまった。急ぎ学校に戻るも校舎はワックス乾燥中で入れない。体育館のトイレなら間に合うか、、
ちょいびろ先生のコメント (FC2ブログ仕様により一部伏字)
お読みいただいた皆様、誠にありがとうございます。
ちなみに2Pの1コマ目に描かれている「いばり公園」ですが、「いばり」とはoしっこの意味なんです。よろしければ覚えていってくださいね。
解説:
漢字でズバリ「尿」。「ゆばり」とも読む。なんと古語。
「デートに出かけただけなのに」(Weekly快楽天 2023 No.42)
侑希は大学生の彼氏と海へとドライブデートに出かける。高速道路に入ったところで尿意に襲われ、運転中の彼氏に恥を忍んでお手洗いに行きたい旨を伝える。しかし彼氏はSAを通り過ぎた。海に向かっていたはずなのにレストランの予約に間に合わないと言い出す。我慢できない侑希に彼は1枚のポリ袋を差し出した、、、
ちょいびろ先生のコメント
すみませんという気持ちとありがとうの気持ちに挟まれる中、次回作を年内にお出しできるように努めています。ランクイン本当にありがとうございます。
解説:
「入院しちゃっただけなのに」(Weekly快楽天 2024 No.1)
侑希は不運にも交通事故で両足を骨折する大怪我を負った。足以外は問題なさそうだが身動きが取れないため渋々オムツをつけることになる。お見舞いに来た彼氏に上機嫌だったのもつかの間、彼氏はオムツ姿を見たい、温度を肌で感じたいと言い出し、抵抗する侑希を無視して股を開く。一心不乱に顔を股間にこすりつけられた侑希は、、、
ちょいびろ先生のコメント
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。ユキちゃんには非常に申し訳ないことをしてしまいましたが、こらからも彼女の活躍にご期待ください。
解説:
ここまでもここからも非常に申し訳ないことしか起きていないように見えるが、許容範囲。
「リベンジしに来ただけなのに」(Weekly快楽天 2024 No.11)
退院した侑希は彼氏から受けた辱めにリベンジしようと廃屋へ肝試しに誘う。怖いもの嫌いじゃないとタカをくくっていた侑希だったが、暗闇で猫を見ただけでもう下半身がおぼつかない。突如、彼氏が大声を上げ侑希を置き去りに全力で走る。追いつこうとするが後ろで大きな物音。腰が抜けた侑希が、そしてわざとビビらせた彼氏が見たものは、、、
ちょいびろ先生のコメント
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
私は怒られている猫が一番好きです。
あとホラゲ実きょうもすきなのでよくみていま
解説:
「ダラダラ寝ていただけなのに」(WEEKLY快楽天 2024 No.15)
休日、家でゆっくりと起床した侑希を待ち受けたていたのは修理中のトイレだった。起き抜けの尿意を我慢できない侑希は、緊急事態と浴室に向かう。しかし不運にもご機嫌な父親がシャワーを浴びていた。さすがに入るわけにいかない。修理を待つか、いっそ洗面所でとトイレ前で思案していた侑希だったが、突然開いたトイレのドアに頭を打ち尻餅をついた拍子に、、、
ちょいぴろ先生の作品はこちら!!