copyright 2023 ワニマガジン 星井情
タイトル | かつておねショタだった僕ら |
作者 | 星井情 |
掲載誌 | 快楽天 2023.12 |
ページ数 | 22 |
ヒロイン | 雪乃 |
竿役 | ひーくん |
エロページ位置(割合) | 9 – 20 (54.5%) |
発射数 | 1 |
公式タグ | おさげ / しつけ / フェラ / パイパン / においフェチ / コスチューム / ニーハイ・ニーソ / 制服 / お姉さん / 巨乳 / 幼なじみ / 淫乱 |
修正 | 白抜き修正 |
お姉さんという憧憬
komifloでは「お姉さん」タグと「姉」タグは厳密に区別されている。「姉」は血縁上ないし戸籍上の姉であり、原則としてセックスしてはいけない関係であることが示唆されている。直接的なものもあれば、「親同士が離縁した実姉」は血縁的に近すぎ、「兄嫁(義姉)」は不倫的な意味でアウトと様々ある。対して本作は「お姉さん」タグであり、雪乃とひーくんは親が結婚相手に推奨するほどに血縁関係が無い。要するに「年上の女」以外の意味はないと言える。それでも特に幼少期および思春期において、一歩先に進んだ年上の女性にはある種の秘めたるエキゾチックさがある。同時に年上の女側も年少の男子にある種の征服欲や庇護欲によって、そして何より「性的な安全性」のために少々踏み込んだ関係になることもあるだろう。お互い思春期を過ぎてしまうと体験の差が年齢差を埋めてしまい、それ自体に価値を見出すことは難しくなる。結果的に姉さん女房になってしまうケースもあるだろうが、幼少期の「お姉さん」への憧憬から未だ抜け出せない男性も少なくないのだろう。なおkomifloには「妹」というタグは同様に存在するが、「血縁関係のない年下の女」を指すタグは無い。やはり「お姉さん」だけが特別であり信仰の対象だと言える。
かつてショタだった僕ら
ショタとはフルネームでいうと「金田正太郎」を指す。AKIRAではなく鉄人28号の方である。鉄人28号は後年のパイロットが乗り込むスタイルではなくラジコンのプロポのような操縦器で操っている。なので特段パイロットスーツなど着ずに、ブレザーと半ズボンというスタイルで戦っている。そして時代は過ぎ80年代に、「ロリコンに対置する年少の男を愛する性癖のことを何と呼ぶか」という問いに対して、この半ズボン坊やという少年にしか許されないアイコンから「正太郎コンプレックス」ちぢめてショタコンという言葉が誕生したそうだ。ロリータことドロレス・ヘイズ(ガンダムではなく小説のヒロイン)にしても金田正太郎にしても貰い事故感は否めないが、他に適切な用語がないという理由で現代を生き、本作タイトルにも含まれている。なおkomifloにおいて竿役の属性を表すタグは哀しいかな「キモ男」のみである。
28歳 独身 彼氏無し 趣味男遊び
本作のヒロイン雪乃さんは「男遊び」を趣味と言い張る自称ビッチである。しかし読後感としては正直あまり男性遍歴や性経験値を感じられない。趣味の手前のプロフィールには「独身 彼氏無し」とあり、「(28だが)まだ遊んでいたい」と書かれている。個人的には「彼氏が居ても男遊びする」が本来あるべきビッチであり、彼女の貞操観念は正常に見える。もっと言うと、幼馴染とのエッチに対してもかなり距離をとっており、「趣味:男遊び」は願望に近いのではないかとさえ思っている。対するひーくんだが、本作はオチ以外すべてヒロイン視点で物語が進行しているため、素性はおろか本名すらわからない。もっともヒロインはおろかヒロインの母親さえひーくん呼びなので名前を知らない可能性も無くはない。二人の再会サシ飲み、雪乃さんはハイネックニットにロング丈のスカートという男遊び感の薄い秋服なのに対して、ひーくんはローソンの制服のような着こなしである。ちなみにこのシャツは裏は全面チェック柄である。本作は二人の並んだ立ち姿が無く、身長差とひーくんのボトムズが不明だ。雪乃さんは比較的上背がありそうで、ひーくんが実はチビという設定も中々アツいと思うがどうだろうか。ショタついでにひーくん半ズボン説も推したい。
弟みたいなモンだから
ネタバレになるが、ひーくんは元々雪乃さんのことを忘れてはおらず、各種SNSをフォローした上で狙ってオフパコを申し出たという経緯がある。なのでひーくんの女性遍歴(何なら彼女の有無)はともかく、雪乃に対してグイグイいったのは理解できる。対して雪乃の煮え切らなさは正直男性の感覚としてはあまり理解できていない。「性に奔放な自分はあくまで外面であり、身内に近い人間には知られたくない」という感覚は分かる。私も自分のエロ漫画ブログを自信をもってやっているが親の前で朗読したくはない。でも「犯罪臭」とは違う気がする。星井情先生の代表作「妹みたいなモンだから」の先輩は小柴ちゃんと10ほど違うらしいので本作と似た年回りなのだが、彼の葛藤はあくまで「自分から後輩に手を出してはいけない」という自制であり、小柴ちゃん側からGoが出た時点で割り切っている。「子供のころから接してきた人間を性的に見れない」というのも分かるのだが、絵的にも雪乃の心情的にもひーくんは「大人感」丸出しであり、実年齢も知っているのだから理性的には問題はないと分かるはずだ。何より「趣味:男遊び」と豪語する女である。唯一考えられるのは「ひーくんに抱かれてしまったら心ごと持っていかれてしまう、私はまだ遊びたいので彼氏を作りたくない、だから抱かれてはダメだ」というナイーブかつ自分勝手な乙女心だろうか。繰り返すが彼女はビッチのようでいて堅めの貞操観念の持ち主である。傍から見れば可愛いのだが、本気でオトしたいひーくんからすれば厄介な女である。
唯一見せた未練
結果、一か八かで酒に身を任せた雪乃と、何が何でも持ち帰りたいひーくんに駆け引きなどなく、気が付けばホテルでひーくんのチンコを舐めている。この時点でひーくんのパンツは蒸発している。少なくともSNS上での雪乃のエロ言動は逐一チェックしているひーくんは、憧れであろう雪乃姉ちゃんに俺様プレイを強行する。全ては雪乃のリクエスト通りなのだが、唯一ひーくんがこだわりを見せたのがコスプレだった。これは雪乃の言動に含まれていないのでドン引きされても仕方ないひーくん唯一の「賭け」だったのだが、念願叶い透け透けエロセーラーを着てくれた。柄は違うがこれが一番近い。
2,552円
調べた限りではエロ目的のセーラー服は(セーラームーンのように)ノースリーブが多いようだ。本物のセーラー服は(学校用でも軍事用でも)丈夫さ重視であり値段の桁が一つ違う。コスプレ用途であればこれくらいのお値段で丈があって透けないものも多々あるので興味のある方は探していただきたい。28歳でセーラー服を着る事の是非については、石見やそや先生「無理すんなババア」をご参照いただきたい。女性は若作りということに非常な抵抗を示しそれが良いのだが、逆に男のコスプレは品ぞろえに乏しく学生服を着せたい女性は少ないのだろう。なおこの時点で雪乃のプラも蒸発している。星井情先生の生々しいエロシーンは定評があり、本作のバックハグ唾飲ませは芸術点が高い。実用面でも申し分ない。
かつておねショタだった僕らは何歳?
本作のテーマはもちろん「年齢差」である。8歳差の合法セックスを描くために、本作時間軸では28歳と20歳まで雪乃さんに待っていただいた。回想では必然的に雪乃姉ちゃんはセーラー服を着ている。セーラー服指定の大学は存在しないと信じているので、この時点での雪乃の年齢は12歳-18歳の間だろうか。単純に差をとるとひーくんは4歳-10歳となる。12歳以下でセーラー服を着てもいいのだろうが、ひーくんがもう限界である。幼少期ひーくんは「せかいのふしぎ」という本を読んでいる。かつて学研から「ひみつシリーズ」と呼ばれた学習マンガが発刊され今でも形を変え存続している。80年代に大ヒットした際に小学館から「ふしぎシリーズ」という同コンセプトの本が出たそうだ。シリーズの対象年齢は明言されていないが4歳には難しい内容だろう。かといって10歳–18歳だと、それこそいささか犯罪臭が強いのと、ラストの幼少ひーくんのプロポーズに対して「彼氏くらいいるわ!」の一言は欲しいところだ。諸々含めて、やはり雪乃さんの性欲の強さのわりに男性遍歴は少ないのではないか?というのが結論だ。そして間違いなくひーくんにオチる。
あらすじ
雪乃(28)は男遊びが好きで恋愛に興味がないお年頃だ。しかしエロ目的のSNSで偶然出会ってしまった、8歳下の幼馴染だったひーくんとサシ飲みすることになった。久々に会った幼馴染はすっかり女好みのする男性の目をしていた。初めはあまりの変貌に警戒した雪乃だったが、自分の性癖すべて知られているひーくんに抗うすべもなく蕩かされてゆく。
本作の単話販売はこちら!!
掲載誌はこちら!!
660円