6つの大罪 [白菊] 以前助けていただいた元教え子ですが (ゼロス #114)

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copyright 2024 ワニマガジン 白菊

タイトル以前助けていただいた元教え子ですが
作者白菊
掲載誌ゼロス #114
ページ数25
ヒロイン裾野しずく
竿役眉先生
発射数2
公式タグフェラ / 中出し / 女性上位 / キャバ嬢・風俗嬢 / 巨乳 / 淫乱 / 童貞 / 逆転なし / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正白抜き修正

ゼロスが更新された。今月号のゼロスはなかなかにヤバい。その中で白菊先生の作品をご紹介したい。

6つの大罪

「7つの大罪」という概念が存在する。元ネタはキリスト教だがこれにも源流があると同時に、現代的な派生もいっぱいある。日本のアニメシーンでも多々使われがちだ。ゼロス今号は全部で7作品あるのだが、どいつもこいつもなかなか罪作りである。掲載順に整理しよう。






タイトル
作者(敬称略)罪名被疑者と罪状結果
「私がゼッタイ、守るから」さ抜き「生贄」リョウ – 旦那の尻拭いの代償として旦那に内緒で社長の息子に1か月身体を売る夫が働く会社でも好き放題ヤられ、ハメ旅行を出張と偽った●
捕縛どろずみ「調教」先輩 – 高校時代に梓をM調教した結果捨てる 新しい彼女には調教を施さない梓にストーカーされ、選択ミスの結果エロ画像をバラ撒かれる●
以前助けていただいた元教え子ですが白菊未遂教頭 – 父の横領により困窮する裾野を脅し性行為を強要する眉先生が割って入り事なきを得る◎
コネのためならしょうがないよね尾白白尾「賄賂」吉永 – 母子家庭で何としても特待生として進学するべく監督のセクハラを許す乳揉みだけの話が最後までヤられる 特待生に推薦された結果監督との関係が切れなくなる●
わたしにごほーびxごほーしツノニガウ「近親」菜々子 – 2浪して家を追い出され好きだった従弟の雪を頼る 彼の性癖を知り身体を差し出す雪の薫陶により雪と同じ大学に合格する 雪も菜々子に情が移る〇
しあわせに囲まれてます「無知」にこ – 男女交際が良く分からない彼女は、彼氏の性的な求めに何でも応じる彼氏以外の求めにも応じ大乱交を開催 どこかで囲われたにこは妊娠する●
愛情注いで育てた結果tes_mel「人外」サツマの飼い主 – 道端でオークを拾い「サツマ」と名付ける。立派に成長したサツマに失恋の愚痴をぶつけるサツマの獣性が爆発し激しく求められる。〇

ご覧の通り、メルヘンチックな純愛物語が一つも無い。末尾に白丸をつけた作品は双方合意ではあるのだが、上記の通り何かしら引っかかる属性が貼りついている。もちろん成人向けフィクションの事であり咎め立てをするつもりは毛頭ない。ある意味でのゼロスらしさとも言える。そんな中でも白菊先生の本作は黒ないしグレーな世界を垣間見せつつも、よく読めばどこもかすっていないイノセントだ。場面転換が多いので注釈を入れつつ見ていこう。

優しい君の声もきっと世界を変えられる

冒頭、JK時代のヒロイン裾野さんが教頭室で肩を揉まれているシーンから始まる。むろんセクハラどころでは済まない、事案である。当時の裾野家は父親が会社の金を横領したらしく窮地に陥っていた。そのことを嗅ぎつけた教頭は内密に娘の裾野さんを呼び出し露骨なエロ脅迫を始める。回想シーンなのでどこまでヤられたかは正直分からない。しかしここで本作竿役の「眉先生」が見かねて止めに入った。その直後のことは描かれていないが、裾野さんは学校を中退したらしく、先生もスーツ姿になっていることから教師を辞めたと思われる。2ページ、舞台は唐突に数年後に移る。野暮ったかった裾野さんはすっかり垢抜け、ガールズバーの呼び込みをしていた。眉先生というのは眉毛絡みのアダ名らしいのだが、本作時間軸で描かれる先生の眉は特に印象的では無い。しかし名前も出てこないので以降も眉先生と呼称する。眉先生は垢抜けた裾野さんに最初気づかなかった。しかし恩義を感じている側の裾野さんはニコニコで店に連れ込み乾杯する。我らの同類眉先生はこういうお店に免疫がなくキョドっていた。裾野さんは「事件」以降の苦労話 – 親戚を頼ったら知らないオジサンと婚約させられかけた-と、裾野先生への感謝を口にする。先生のおかげで「男性をまだ信じられるんですよ」と赤らめた顔で囁かれ、半乳を見せ手を握り顔を近づけられる。完全に元教師から童貞の顔に戻った眉先生だったが、ガールズバーの店長が邪魔に入り一旦距離を取る。女子の感触を反芻しつつカッコつけで酒杯をあおる。これがいけなかった。元教え子に介抱されるも意識が遠のいてゆく。

捲起る想いの風が まぶたの奥で熱く揺れたよ

9ページ、ここが本作の見どころである。気が付けば眉先生は冒頭の教頭室のソファ、ちょうど裾野さんが据わっていたあたりに鎮座していた。眉先生の服装はガールズバーに訪れたスーツのまま、対する裾野さんはJK当時のセーラー服で先生の隣にしな垂れかかっていた。このシーンは明確に「先生の淫夢」である。そして間違いなく眉先生の「願望」でもあった。裾野さんは先生の股間に手を当て「あの時助けてくださったのも…こういう事期待されてたからだったんじゃないですか?」と囁く。制止しようとするも「だって私♡もうあの頃の様な初心じゃないんですよ♡」とチンコに舌を這わせる。11ページ、セリフではなく回想として、改めてこれが夢であると告げられた上で「ただの小娘が学校中退して家から飛び出して 初心なままでいられると思ってるんですか?」これが事実かどうかは分からない。しかし手を握られた童貞の眉先輩がガールズバーの店員となっていた裾野さんに抱いた印象そのものであるはずだ。12ページ、先生は射精すると同時に目を醒ます。そこに居たのは射精したてのチンコを咥えていた裾野さんだった。

鳴りやまぬ愛を叫ぶよ 全てを抱いてここにいるんだ

店で潰れた先生は裾野の部屋に連れ込まれ、襲われていた。襲われていたから淫夢を見たのか因果は分からない。そのまま二人はHに突入する。本作の二つ目の見どころは事後シーンが二段階になっているという珍しい構成だ。24ページがいわゆるピロートークで、ロストチェリーした眉先生と裾野さんが、お互い付き合えると思っていなかったけれど付き合えそうだという事がわかり抱き合うところで暗転する。25ページ、こちらの方が事後っぽい、竿役が目覚めたらヒロインが朝食を作ってくれているというヤツである。裾野さんは冒頭のメガネ姿に戻っており、昔の面影を垣間見た先生が少しほっこりするスイートエンドが描かれている。

希望の果てに踏み出していく 夢をつないだ君と

「親の不行跡」「それをダシに教頭に狙われる」ここまではヒロインの裾野さん本人にはまったく非がない。「家を出る」「親戚に結婚を押し付けられる」この辺は若干裾野さんの先走り感と、それこそ眉先生のような大人にしっかり頼るという選択肢はあったかもしれない。それでも過失は小さい。そんな裾野さんがガールズバーで働くことになった経緯は眉先生ならずとも気になるところではある。「初心なままでいられると思ってるんですか?」はまさにその通りだろう。身寄りを失いそれなりの苦しい目や痛い目は遭った事は想像に難くない。それでもガールズバーという選択は彼女の容姿とセンスを最大限生かした選択と言いたい。年齢の明記は無いがその後の人間関係次第でもっと堕ちていた可能性はある。自暴自棄になっていればいくらでも酷い目に遭ったことだろう。6ページ、「先生が…あの時私を助けてくれたから…男性をまだ信じられるんですよ」という裾野さんのセリフ。本作を、そして他のゼロス掲載作品を読めばなお、この一言は胸にジンと響く。「捕縛」の梓さん、「コネのためならしょうがないよね」の吉永さん、そして「しあわせに囲まれて」の栗梅にこちゃん。これらの世界線にも眉先生がいればそれぞれの結末は変わっていたことだろう。エロ漫画的にはそれでは面白くないのだが、現実世界に生きる紳士として「男性をもう信じられない」と言われる行いは避けようではないか。情けは人の為ならず、「以前助けていただいた〇〇ですが」と言われてみよう。

白菊先生の作品はこちら!!

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