嫁姑戦争の火種 [もず] みゆちゃん (BEAST 2023.07)

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copyright 2023 ワニマガジン もず

タイトル みゆちゃん
作者 もず
掲載誌 BEAST 2023.07
ページ数 20
ヒロイン みゆ
竿役 センセ
エロページ位置(割合) 4 – 17 (70.%)
発射数 2
公式タグ しつけ / フェラ / パイズリ / パイパン / シックスナイン / 中出し / カップル・夫婦 / 淫乱 / 温泉・お風呂 / キモ男 / ミニ系・小柄 / 貧乳・微乳 / 逆転 / ぶっかけ・顔射
修正 白抜き修正

ネタバレを含みます

本日はもず先生の話題作をご紹介する。そんな大層ではないのだが叙述トリック的なお話であるため先に本作をお読みいただいたほうが楽しめるかもしれない。というかネタバレ無しで語れることが何もないので、次項からネタバレ前提で書かせて頂くのでご承知おきを。

本作のふたり

本作は、ロリっ娘みゆちゃんと中年キモ男センセの繰り広げる淫行物語である。「キモ男」は私が勝手に言っている訳ではなく、komifloのタグがちゃんと打たれている。竿役の名前がないこともあり、呼称通り以下「センセ」と表現する。商業エロでは低い方の年齢を可能な限り曖昧化したい欲求がある。本作のキモであるヒロインの年齢に関して、実年齢はどうあれ幼く見えるという意味で、komifloでは「ミニ系・小柄」というタグで処理をしている。あくまで「貧乳」とは別タグであるところがポイントだ。ロリ嗜好でなくても身長の低い女性が好きだという方は少なくないだろう。それでもなお巨乳を求める心理もあり、何とでも描ける二次エロでは独立変数と考えて良い。残念ながら私を含めて「高身長」の大女を好む方も一定数おり、ヒット作も少なからず出ているのだが、大きい方を指すタグは存在しない

叙述トリックその1

ここで本作の核心に触れたい。先程冒頭で書いたことは嘘である。みゆちゃんとセンセは共に25歳で元同級生なのだ。以前こちらで書いたように、真面目で勉強を教えてくれるような同級生ないし先輩を先生呼ばわりする事はエロ漫画でよくある。そもそも男女問わず、先生と生徒で情事にふける話自体が日本のエロでは多い。ここが本作の叙述トリックの前半分である。つまりみゆちゃんはいわゆる「合法ロリ」と呼ばれるジャンルなのだが、これは概ねヒロイン自体は幼く見られることを否定しがちであり、本人が意図しているケースは珍しい。作中を通じてみゆちゃんはほとんど服を着ていない。冒頭の私服は、夜の街を歩く実年齢25歳女性の格好として非常にイイ線を攻めている。もっと甘くすることもできるだろうか、ミニスカは攻め過ぎだし、足を出さないのは年相応が過ぎる。何よりみゆちゃんは会社員をしており、詳しく書かれていないがそこそこ高給を取っているようだ。かといってパパ活を意識させるブランドバッグを持ったりしていないところも評価が高い。「小柄だが凛とした美人」という自分の持ち味を最大限に活かしきっている。そのくせ下着は地味なホワイトでJC感を出している所は、後出し設定とのギャップがあり味わい深い。おそらくセンセのリクエストなのだろう。センセは逆にこれで25歳なのだが、風体に関して特に言うことはない。元々老け顔という設定もあり、おそらく素なのだろう。

叙述トリックその2

本作の叙述トリックはもう一つある。この二人は既に結婚しており、本作全体を通してこれは結婚記念日のプレイだと明かされる。「実はプレイ」設定は比較的エロ漫画でよくある。夜這いや無理やり系のハードタイプの作品のオチとして無難なのだ。いわゆる素人モノでないAV作品は全てノーガチンコのプレイであると分かって見るため、このタイプのオチはエロ漫画に特有だと言える。「プレイのつもりだったのに途中からアドリブが入って燃えた」という変化球もたまに有るが、本作は筋書き通りのプレイだったと後で明かされる。なので、本作の実用面を見たときに、冒頭4ページ目からエロシーンが始まるのに、後ろの説明のため17ページでエロが終わる。全体が20ページと短めなので初見だといささかオチが早いように思うかもしれない。本作の設定は人を選ぶと思うが、刺さる人には刺さるので繰り返し利用に向いていると言える。

高級ホテルのおもてなし

なので本作は多くの方が二度読み返したと思われる。よく出来ている作品でありkomiflo評価も高い。私が個人的に引っかかるのは本作の舞台設定だ。オチから逆算すると、本作は少しお高めのホテルでの、少しお高めの階層で夜景を見つつ、少しお高めのお部屋でのプレイを楽しんでいると考えられる。事後、朝食(ブランチ?)を一階のレストランで摂っている。みゆちゃんはこれ見よがしに朝からシャンパンを開けている。さすがに朝からこんなテーブルで給仕がついているラブホテルは嫌だ。ついでに「ラブホのお土産のケーキを義母に渡す」など狂気の沙汰である。また室内風呂から窓越しに夜景の見えるラブホテルというのも聞いたことがない。そもそもラブホテルがビル内の複合施設として入っていることなど見たことがなく、まして景色のいい上層階をラブホにする必要性がない。摩天楼が見えるエリアで風呂場にここまでの窓をつけるのはビジネスクラスではない、相当お高めのホテルに違いない。高級ホテルであれば、ラブホのように大きい浴槽があるのも頷ける。ただ唯一の違和感は「マットプレイ」だ。私が泊まったことのあるクラスのラブじゃないホテルで風呂に洗体用マットがあるのは見たことがない。そもそも洗い場を広く取るのは介護目的かエロ目的しか無い。私が手も届かないラグジュアリーなホテルではそのようなサービスもあるのだろうか。「高級ホテルはコンドームをサーブしてくれるか」という記事があったが、対応はホテルごとに割れるそうだ。この世には健全なエロも不健全なエロも等しく存在し、コンドームは無いよりはあったほうが良いと思うのだが、世間とは難しいモノである。

嫁姑戦争の火種

本作の最後のキモでありオチは、みゆちゃんの言う「おかあさん」がセンセの母親つまりと言うことだ。おそらく嫁姑が同居しており、実家であまり派手なプレイができないという設定なのだろう。よく出来た姑さんだとしても、共用の風呂でマットプレイは憚られる。「あたりをビチャビチャにしながら風呂からベッドに行く」というあたりも実家では出来ないプレイだろう(ホテルでもよろしく無いだろうが)。田舎のラブホテルには少なからずそのような需要があると聞く。マットプレイほどでは無いが、本作のもう一つの違和感として、「みゆちゃんがナマでヤルことに若干抵抗している」ことがある。叙述トリック的には分かるのだが、二人が既婚だとするならば倫理的な問題はない。実はみゆちゃん側は自ら避妊を要求している可能性がありそうだ。高給を取るバリキャリなら分かる話だ。みゆちゃんは「来年の結婚記念日はちょ~~高級ホテルのスイートとっちゃるから かくごしといてよセンセ♡」と宣言している。この前日に妊娠する気だったならこんなプランは成り立たない。しかし姑から息子に「孫の顔が見たい」という不穏なメッセージが入っている。みゆちゃんは笑ってオトしたのだが、この辺は後々嫁姑問題の火種となりそうだ

あらすじ

今日も遅くまで働くセンセのところに、みゆちゃんが迎えにやってくる。二人は何も言わずホテルに入り、イケナい遊びを始める(ネタバレ作品のため省略)

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