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copyright 2023 ワニマガジン 百済児廿日
タイトル | 処女の微熱は陽熱至極。 |
作者 | 百済児廿日 |
掲載誌 | WEEKLY快楽天 2023 No.24 |
ページ数 | 26 |
ヒロイン | 古湊小雪 |
竿役 | 菅原満 |
エロページ位置(割合) | 5 – 25 (80.8%) |
発射数 | 2 |
公式タグ | フェラ / オナニー / パイパン / 中出し / 処女 / 制服 / 同級生・同僚 / お嬢様 / 学園 / 学生 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 童貞 / 競泳・スクール水着 / 羞恥 / 貧乳・微乳 / ぶっかけ・顔射 |
修正 | 白抜き修正 |
komifloには月別のピックアップというものがあり、前月の作品の中から運営の推したい作品を並べてくれる。傾向としてランキング上位ではないが、何かしら突出したものがある作品が選ばれているように見える。当ブログの目的でもあるようにエロ漫画はすぐ埋没しがちなので、ピックアップはし過ぎることなどないのだ。本日は百済児廿日(くだらじはつか)先生の作品をご紹介する。
冒頭から全速力
本作はキャラクターもストーリーも非常にハイカロリーで進行している。竿役が冒頭から長めの悪態をつくのはエロ漫画の導入としては珍しい。しかもやたら攻撃的なのだが、結果としてはヒロインの古湊小雪がいかに素晴らしいかということを述べている。ひねくれた純愛である。「アツコちゃん」「サクラ」が1ページ目に出てくる決めポーズ込みの二人だと思われるが、もっこりしてる佐藤くんと同様に以降出てこない。アツコかサクラか分からないが背中見せている女子が「ばりわろける~♡」と返している。「わろける」は関西中心に使われており、加藤純一氏も多用していると聞く。「ばり」は山陽発信で使われる修飾語で、ここから本作は神戸から岡山にかけてあたりの話と思われる(この子が出身違いなだけかもしれないが)。Noobという表現は英語圏のネットスラングで「新参」「にわか」というニュアンスがある蔑称である。FPSの文化から日本にも浸透してきたようだ。菅原くんは精通が早かったのか、同級生に対して「古参」アピールをしている。
ヤング雑誌のようなそうでないような
本作の見所はもちろんヒロインの古湊小雪ちゃんだ。2ページで出てくるキャスケット帽姿の全身立ち絵が目を引くがこれも以降出てこない。作中の小雪ちゃんはずっとスクール水着にタオル的な何かを羽織っている。この模様がまた印象的な割に特段意味は無いらしい。ネタバレになるが古湊小雪は竿役の菅原のことがなぜか好きなのだ。「菅原が古湊を視姦」→「菅原勃起」→「古湊が菅原を視姦」→「菅原退場してオナニー」→「古湊退場してオナニー」というのが本作の流れなはずなのだが、菅原はともかく古湊側の流れが心情的にも何がなんだかわからない。竿役もわかっていない。しかも菅原が慎ましくもトイレで2発抜く合間に、古湊は更衣室で菅原のパンツを咥えてオナるという玄人モードである。混乱するのは無理もない。菅原くんは「ヤング雑誌みたいな展開」と表現するが、この後「菅原が空き缶踏んでコケる」「鉢合わせ」「古湊さん性癖告白」「菅原テンパって空駆ける」「古湊さんコケて菅原に被さる」と、どちらかというとコロコロ雑誌のような展開になる。百済児廿日先生の趣味なのかコケシーンだけやたらコミカルになる。
エロ漫画竿役らしくない早口
11ページ、泣きながらヒロインの告解が始まる。要するにオナニーが止められないという事だ。それに対して菅原の反応は「俺としたことが忘れていた…男も女も変わらないという事を…」、ここまでもこれからも菅原はオナニーに対して悩みや罪悪感を覚えたことなど一度も無さそうなのだが、「女もオナるんだな」くらいの理解で13ページの「神曰く」から演説が始まる。【産めよ増やせよ地に満ちよ】大きく振りかぶったのだが、これだと性欲の肯定になってもオナニーの肯定にならない。強引に方向転換して「オナニーは気持ちいいからする! それだけだ!」と橋本真也のようにシメる。そして哺乳類はみなオナニーするという怪しい言説のもとに菅原が古湊にオナニー(さいわい)を教えてやることになった。これまた「馬も羊もヤッてるから」からOKだというのは悩んでいる少女への説得力が無さそうに思える。でもまあ教えてくれるならと納得した古湊に対して、菅原がキョドる。経験がないからだ。しかし彼は早口で喋っている分には強気でいられるらしい。いったんアソコに手を入れればあとは勢いでなんとかなった。初めてかどうかは知らないが絶頂を迎える古湊。「やったぞ古湊!オーガニズム成功だ!」、間違いなく彼はオーガズム(orgasm)と言いたかったんだろうが、オーガニズム(organism)は「有機体、生命体」という意味である。まあ生命体なればこそというのも間違ってはいない。
Leetはヘッドショット2発
ここから菅原は2発ぶちまけるのだが、特徴的なのがどちらも頭頂部に精液がかかっている。この辺も冒頭から帽子やタオルなど何かしら頭にかけたがる古湊さんの性癖なのか。しかもどちらも顔には直接かかっておらず、髪から垂れてくる描写がある。髪は女の命というだけあり、髪にかける描写は時々あるが、顔を通り越して真正面からというのは珍しい気がする。そして更衣室で水着から制服に戻しつつ後始末をする二人。ここで唐突に真夏の草原での告白シーンが描かれる。肝心なところでキョドるヘタレ菅原に対して、古湊小雪はこのドサクサにもかかわらずしっかりと思いの丈を本人の前で紡ぐ。冒頭で書いたように菅原は深く思い至らず古湊を神聖視していたフシがあるが、彼女は結果的に神聖視に足る聖女であった。
本作の人物描写は非常にハイカロリーである。Hシーンも半脱ぎの状態で、スク水+セーラー+カーディガンを重ねるのがテクニカルである。それでいてエロシーンでもコマ割りが小さく人物が小さく描かれがちなのは勿体ない。キャスケット帽の姿やウェディングドレス風のカットも盛り盛りなのだが本筋には生かされていない。色々詰め込みすぎな感はあるが、絵もきれいで悪いことではない。次回作にも期待したいところだ。
あらすじ
陰キャの菅原満は清楚な古湊小雪のことが好きで、彼女を偶像化し誇りにさえ思っていた。水泳の時間に古湊の水着姿を目に焼き付けておこうとした菅原は、トイレに抜け出してオナニーした後更衣室での不審な物音に気づいた。見るとその古湊が自分のパンツを咥えながら更衣室でオナニーしている瞬間だった。
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処女の微熱は陽熱至極。(単話)
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