Road to my Queen [ぐすたふ] レイカは華麗な僕の女王 第五話 (コミックメガストア Vol.6)

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copyright 2023 コアマガジン ぐすたふ

タイトル レイカは華麗な僕の女王 第五話
作者 ぐすたふ
掲載誌 コミックメガストア Vol.6
ページ数 18
ヒロイン レイカ
竿役 怜治
エロページ位置(割合) 5 – 18 (77.8%)
発射数 3
公式タグ めがね / フェラ / ハーレム / パイパン / 中出し / カップル・夫婦 / 女性上位 / お姉さん / 巨乳 / 後輩・部下 / 手コキ / メイド服 / 淫乱 / 複数 / 逆転なし
修正 黒棒による修正

以前「エロ漫画の連作・連載は良いこと」と述べた。性欲をグラビアではなく漫画に向けるということは少なくともキャラクター性やストーリーに興味があるはずだ。毎回導入から始めるくらいなら、既に関係性のわかっているキャラを書き綴っでいく方が読者も作家様もwin-winではなかろうか、という趣旨である。しかしkomifloのいいねランキングを見る限り、連載作というのは必ずしも高評価を受けていないのも事実だ。エロ漫画の連載は必ずしも毎号というわけでなく、スパンが1年を超える作品も少なくない。完成品を通しで読めば面白いのだが、「自分がハッキリ覚えてない過去がある」作品を読むことに苦痛を感じるのもよく分かる。私も連載を推しておきながら、連載途中の作品に食いついたケースが多くはない。自戒を込めてぐすたふ先生の「レイカ」シリーズの最新話をご紹介したい。これとメネア・ザ・ロック先生の「月夜」シリーズで悩んだのだが、まずレイカさんを紹介しよう。

シリーズ概観

本シリーズは「レイカは華麗な僕のメイド」(以下「僕メイド」)として2015年2月に1話がホットミルクで掲載され、2017年2月に全9話で一旦完結している。そして描き下ろし含めて全話が同タイトルのコミックに掲載されている。その後メガストアの復刊に伴って2022年10月創刊号に「レイカは華麗な僕のメイド2というタイトルで第0話が掲載された。以降「レイカは華麗な僕の女王」(以下「僕女王」)と改題され、1話から5話まで進んでいる。後述の通り色々あるのだが、一つの時間軸に乗った話と捉えて良い。主人公の怜治は資産家の息子だが、父の死去まで親戚に預けられ普通の生活を送っていたらしい(「僕メイド」1話)。「らしい」というのは、シリーズ内で過去の描写は無く、相続した大金・豪邸と「レイカ」というメイドを手に入れたところから始まる。レイカは本名ではなく、素性も国籍も年齢も一切不明という設定だ。怜治は「繊細で可憐な佇まいに完璧な仕事」をこなす彼女に一目で惚れたのだが、色恋以前にレイカさんに押し倒され有無を言わさず性奉仕を受けるというストーリーラインである。「完璧メイドが降ってきた」というストーリーは昆布わかめ先生の非エロ作品「最近雇ったメイドが怪しい」と重なる部分があるが、本シリーズのほうが公開は先である。

華麗な僕のメイド

レイカさんは性奉仕を含めて怜治の従者としての役割を果たすことしか頭になく、なぜか性奉仕に関しては主人の意向にかかわらず支配的にリードしたがるという特徴がある。そして主人を射精に導くことに自らも無上の快感を覚える。一方でメイドとしてではない行動、例えば私服を着るといった行為を求められるとポンコツになる(「僕メイド」2話)。本作でも登場する朝霧蓮見は怜治の学友かつ映画研究部の部員同士であり、レイカさんに憧れ女子力を磨くため怜治邸でメイドの真似事をしている(「僕メイド」4話)。レイカにとって蓮見は主従関係のないフラットに付き合える存在であり、互いの常識のギャップに驚きつつも理解に努めている。

レイカさんの秘密 ※ネタバレ注意

そんなレイカさんの正体についてだが「僕メイド」後半で触れられている。詳しくは単行本巻末を参照いただきたい。レイカさんの本体は精霊であり、人とのぬくもりを糧として生きているそうだ。その姿は主人が変わるごとに変化し、前の主人である東雲華憐の従者の頃は今の怜治と瓜二つだったそうだ(「僕メイド」6話)。レイカの人格は長く生きている間に記憶の混乱が生じるため、定期的に「調律」をする必要があり、その間のみ非常用の別人格がレイカの体をコントロールする(「僕メイド」8話)。別人格にはメイドとしての意識は乏しく、レイカとその主人を客観的に観察・評価しているようだ。

メイド以上女王未満

怜治はレイカにプロポーズするが断られてしまう(「僕メイド」最終話)。怜治は恋人としてレイカと結婚したいと考えていた。フラれた怜治は大学進学の際に下宿しレイカと距離をとる。しかしレイカはあくまで主従関係で怜治の最期まで付き従いたい、それは結婚と何が違うのかと問い返す。この問いに対する答えを返さないまま二人は終生を共にした、という余韻で「僕メイド」は完結している。非常に抒情的で感動的なラストだと思う。しかしそれを承知で再始動したのが「僕女王」である。物語はまさに「僕メイド」最終話から続いており、大学生になった怜治とレイカの関係性は大きく変わらない。しかしエロの展開が大きく変わっている

レイカさんの本当の秘密

「僕メイド」のレイカさんは主人から搾り取ることに旺盛で、それをさも主人のため、当たり前のように演じていた。倒錯的ではあるがあくまで主人である怜治を立てている。しかし「僕メイド」最終話で主人に置いて出ていかれたレイカは、完璧メイドとして計り知れないトラウマを負ったらしい。ここの直接的な描写は無いが、彼女は怜治を性的に縛り付けることで二度と離れないようにしたいと強く願った。結果、彼女がたどり着いた結論が「射精管理」だ(「僕女王」1話・2話)。あえて期間を切ってその間は射精してはならないと取り決める。常々のべつまくなしに性奉仕されていた怜治はこの誘いに乗ったのだが、レイカさんの禁欲中の露骨な誘惑に頭が支配されてしまった。かくしてレイカさんの思惑通り、女王として怜治を性的に「支配」することに成功する。一方、「僕メイド」ではあくまで引き立て役だった蓮見が、レイカの意向に沿って怜治に性奉仕を施すことになった(「僕女王」3話・5話)。蓮見は怜治と付き合う気はなく、映研の部長の付き合っている(「僕メイド」5話)。挿入こそさせないが、積極的に3Pに参加している。

レイカは華麗な僕達の女王

本シリーズの魅力だが、とにかくレイカさんの愛欲にまみれた攻めが凄い。時々主導権を怜治に取られる(「僕女王」4話)のだが、「僕女王」に入ってからレイカさんのSっ気、そして怜治のドMぶりが明確になっている。SMにありがちな暴力的なプレイは一切なく、レイカさんは心の底から怜治のことを想っているのが伝わってくる。以前も書いたが、現実の女性をモノのように扱える人間はエロ漫画に行き当たらないと思う。エロ漫画読者は基本的に「受け」であり、絵に描いたように美しい女性にどうにかしてもらいたいという欲求の持ち主だと考えている。レイカさんは正にその欲求を具現化した存在であり、「僕メイド」から「僕女王」に至ってさらに具現化の精度が上がったと見ている。

メガストアの女王

本作「僕女王」は、「僕メイド2」がメガストア再創刊vol.1に掲載されてから、なんと今号まで皆勤である。ぐすたふ先生とレイカさんのために復刊したといっても過言ではない。もちろん次号予告にも載っている。そんな「僕女王」だが、5話にして「カップル・夫婦」というタグが付いた。デレデレの4話にもついていないタグだ。このタグは本シリーズの根幹にかかわる部分であり、特段5話にて大進展があったわけでもないので再考いただきたい「手コキ」タグが付いているのだが、これまた最後の決まり手以外はシリーズ相対的に少ない方であり審議対象のような気がする。かたやメイド服を手放さないレイカさんにとって珍しい事なのだが折角の「水着」タグが付いていない。komifloの運用的には性別違いなのだがどうせなら「しつけ」「潮吹き」タグもつけてあげたらどうだろうか。


あらすじ

蓮見さんの頼みで海の家の手伝いをすることになった怜治とレイカ。ビーチで遊ぶお姉さんに誘い出された怜治に「浮気だ」と不満顔な蓮見。レイカはいつも通り素知らぬ顔だが、「浮気者にはお仕置きが必要」という蓮見の言葉に反応する。夜の宿にて「主人に妬くメイドなどおりませんが 恋人なら嫉妬の一つも致しましょう?」と怜治の手足を縛りあげ、手加減なしの本気の攻めを見せる。

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