ケーキを全部買っただけなのに [雲呑めお] オナホを買っただけなのに (快楽天 2025.01)

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copyright 2024 ワニマガジン 雲呑めお

タイトルオナホを買っただけなのに
作者雲呑めお
掲載誌快楽天 2025.01
ページ数30
ヒロイン国仲
竿役西
発射数2
公式タグおもちゃ / コスチューム / 中出し / お姉さん / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 童貞 / 陰毛
修正白抜き修正

もう2024年も暮れである。11月発売の2025年1月号に、雲吞めお先生からの少し早いクリスマスプレゼントが掲載されたので是非ともご紹介したい。

ボリューム満点激安ジャングル

本作の個人的なときめきポイントは、作中にちりばめられた豊富なギミックの多さである。本作の舞台は「激安の珍堂」ことドン!ワニーテである。言うまでもなく元ネタは「驚安の殿堂」ことドン・キホーテだ。英語表記だとDon Quijoteと綴り、セルバンテス作の同名小説の現代スペイン語名に由来する(原典表記はDon Quixote)。しかし公式略称はご存じドンキで、URLやXアカウントではdonkiとなっているのはご愛敬だ。どの店も圧縮陳列と呼ばれる圧倒的な品揃えで知られ、食品だけでなく日用雑貨から家具まで幅広く取り揃えている。そしておそらく多くの日本人(特に女性)にとって、初めてアダルトグッズを店頭で見かけたのはドンキではないだろうか。確証はないが日本で一番店舗数と売上高が多いアダルトショップとも言える。本作のドン!ワニーテも同様で、そこで働くヒロインの国仲さんも店頭でオナホを物珍し気に扱うところから始まっている。なおドンキのマスコットキャラクターはお馴染みペンギンのドンペンくんだが、ドン!ワニーテではやはりワニがマスコットらしい。ワニマガジンのあいつに似ており、8ページでサンタコスをしている。

エッチコックのワンタンメオ

本作タイトルは「オナホを買っただけなのに」とあるが、オナホを買っただけでは決してない。理由は2つある。まず1つ目は冒頭のシーン、オナホだけで買うのは恥ずかしいので他の商品に紛れて隠すように買う、いわゆるカモフラである。国仲さんは単純な好奇心としてオナホを買う現場に、どんな奴がどんな顔して買うのか遭遇したがっていた。その第一号が本作竿役となる西くんである。もちろん名乗るはずもなく、名前がわかるのは後日だ。雲吞めおボーイズらしいベビーフェイスが真っ赤に緊張していたたまれない表情、震える手でスマホ決済(ワニpay)、そして上記の「いじらしい」カモフラも全て国仲さんのツボにどハマりした。ここでカモフラに使われたグッズでひときわ目を惹くのが「エッチコックのワンタンメオ」だ。あまりにもハマりすぎて気づかなかった方もいらっしゃるかもしれない。もちろん元ネタはこちらだ。全国区と言って間違いないロングセラーだが、今も関西の会社であり下のCM「ぶたぶたこぶた、おなかがすいた、ブー」というフレーズも関西ではお馴染みである。もし天の配剤でコラボが実現したら私は絶対に箱で買う。

オナホの対価

ここで本作二人目のヒロインについても触れておきたい。「上京名器物語」シリーズの鰐禍じん様である。オナホのパッケージはテンガが代表する「機能表示の他は無機質」なものと、具体的なキャラクターを想起させるカラフルなものに大別される。オナホはジョークグッズと大書してあるように、身体接触し使用者のある種の健康増進を目的としているわけだが、具体的効能を謳ってしまうと医療器具同等の扱いを求められかねない。なので「写真はイメージです」とばかりに直接オナホと関係ないエロい女の子(とそのプロフィール)のパッケージを載せることで簡易な疑似恋愛を楽しむという寸法だ。有名どころから一時期バズった「あほすたさん」や、まさかの「三峯徹」バージョンのオナホも登場している。気に入った国仲さんは西くんにまた来てねと願っていた。そしてまた来た。なんと翌週。レジ列と処理順を計算して彼を自分のレジへと引き寄せる。週を空けず店も変えずのオナホ再購入である。今回は詳細が見えないが、おそらく「上京名器物語」シリーズだろう。この時点で西くんはよもや自分が覚えられているとは思っていなかった。しかし3回目、今度はオナホ無しの買い物だったのだが、逆に国仲さんが「今日はアレ買わないんだ」と口に出してしまった。もちろんアレが何のことかを理解する西くんは半笑いで震えていた。ここまでが馴れ初め。ここでようやくオナホ客の名前とともに大学生という素性が分かる。デキるエロ漫画は季節の描写が巧みだ。馴れ初めの時期は半袖で夏の装いだった。7ページ、国仲さんは予習していた新作オナホに手を出した西くんをイジる。「使い心地ってどうなん…?」当然の疑問であり最大の難問でもある。この時点で季節はハロウィン。オナホイジりというトリックは程々に、飴玉というトリートが店から、そしてオマケで国仲さんからもう1つプレゼントされた。本作タイトル「オナホを買っただけなのに」から繋がるのはこのシーン「キャンディを1つ余分にもらった」なのだ。

ケーキを全部買っただけなのに

繰り返すがエロシーンへの架け橋は実はオナホではない。季節はさらに進み8ページ、クリスマス当日を迎える。寒空の中いかにもドン!ワニーテらしい薄手のサンタコスを着た国仲さんが店頭でホールケーキを売っていた。世にいう「自爆営業」、販売員としてのノルマを達成できない場合に自らが客として商品を購入する限りなくブラックな商慣習の瀬戸際である。ファミリー人口の減少や娯楽の多様化から、クリスマスパーティー自体が減少しており、ホールケーキ自体の需要も減少している。小型化や高級化で単価自体は上がっているのだが、かつてよくスーパーやコンビニで売られていた量産品のケーキは苦戦している。予約販売にするなど店頭ノルマを持たせない店も増えているが、ドン!ワニーテはまだまだ強気だった。店頭に出てるだけならばあと15個ほど。地域にもよるが厳しい在庫数だ。孤軍奮闘する国中は、目の前を通り過ぎる西を思わず呼び止め惨状を伝えた。クリぼっちの、ぼっちであるがゆえの恐れ知らずで、西は詳細も聞かず「全部ください」という鬼札を切った。買ってどうすんの?という国中の質問にもうまく答えられないが、西くんが客という立場で自分を助けてくれようとしていることは無論伝わった。店員としての国中さんに踏み込んで窮状を助けてくれたことで、「私がこのケーキを西くんちに届ける」国仲さんも西くん個人に踏み込もうと決意した。ちなみに国仲さんが「激安ケーキ」と評したそれは1つ1980円。15個お買い上げだとすると約3万円のプレゼントとなる。時給千円だとしてもフルタイム8時間で4日弱の稼ぎだ。金払って寒空に薄地のサンタコスなどバカバカしいだけでなく痛いし辛いだろう。憎からず可愛いと思っていた大学生くんの捨て身の行動で国中のスイッチが入った。

オナホウォーマー

西くんの家。国仲さんはサンタとしておもちゃのプレゼントを持ってきた。ウーマナイザー、度々ご紹介している「吸うやつ」である。これを西くんに渡し、自らのパンツを下した。以前紹介した通り、主要機能は「吸引」「振動」そして「発熱」である。固い棒を中から適温に加熱するのは難しくないのと、受け入れる女性側に好評なためおおむね基本機能として実装されている。国仲さんは事もなげに聞くのだが、「発熱するオナホ」というのはかなりの高級品だ。まず大多数のオナホはそもそも電動ではなく手動である。電動のものについても、「手で持てる温度で、中を適温に温める」のは難しい。一般的にオナホウォーマーはオナホとは別に売られており、要するにオナホに前もって温かい棒を差し込んで余熱で致すのだ。安いオナホより高価、事前加温する手間、それほど温かみを男性が求めていないという志向、そして何より「自分より先に棒を突っ込む」ことに対する心理的抵抗などなど、あまりメジャーとは言いがたいものだ。実際西くんも買ってはいない。ちなみに最初に買った鰐禍じんオナホも箱のまま残っていた。私はオナホの箱は即捨てる派なのだが、中身が使用済みかどうか(そもそも何代目か)は不明だ。ここからは期待値通り吸うやつ -> クンニ -> 本番と進んでいくのだが、国仲さんの上気した表情、そして色々なことを訴えかける瞳が非常にそそられる。23ページ、「クリスマスイブに童貞卒業じゃん めっちゃロマンだね」という優しい笑顔が本作のクライマックスだ。西くんもこれで仕留められた。国仲さんはここから抜かずのスローセックスに持ち込む。最後は西くんが上になってフィニッシュだ。ここのオーソドックスな流れも非常に実用的で隙がない。事後、山と積まれたケーキを賞味して笑顔になるふたり。「大量ケーキと引き換えに童貞卒業したって自慢するん?」という国仲さんのセリフがまさに本作二つ目の取引である。ケーキを買っただけなのに。後始末はともかく3万円で済んでいれば間違いなく安い買い物だった。ギミックもりもり愛情たっぷり、エッチの鉄人(コック)・ワンタンメオはクリスマスも好評発売中だ!!

雲呑めお先生の作品はこちら!!

おかえり

1,100円

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