copyright 2024 コアマガジン 黒川おとぎ
タイトル | 卵焼きがおいしい店 |
作者 | 黒川おとぎ |
掲載誌 | HOTMILK 2025.06 |
ページ数 | 36 |
ヒロイン | 岩見 |
竿役 | 冬木 |
発射数 | 2 |
公式タグ | フェラ / パイズリ / パイパン / OL / 中出し / 巨乳 / 後輩・部下 / 恋愛 / 潮吹き |
修正 | モザイク修正 |
本日はホットミルクから、黒川おとぎ先生の作品をご紹介する。最近糖度が高めの快楽天ファミリー・BAVELに対して、幅広いレパートリーのホットミルクからどの作品をピックアップしようかいつも悩む。若干胃袋を掴まれた感は否めないがぜひオススメしたい。
クマキャラ万歳
当ブログに新卒の方がいらっしゃるかは定かでないが、本作ヒロインの岩見さんは新入社員とは思えない貫禄のあるモテモテしごでき女子である。いわゆるクーデレど真ん中の無表情上目遣いと存在感のあるまつ毛が個人的に刺さっている。のちほど御開帳されるが、カップはMとのことだ。Mカップは日本で発売されているブラのサイズ上限といってよく、アンダーとの差が40cmある。彼女は決して小柄ではないのでリクスー含めて生活に支障が出るレベルだ。意を決してラブホにある水着を着用するのだが、よくハミ出なかったと感心する。そんな岩見さん以上に私の目を惹いたのが、本作竿役の冬木の目の下のクマである。クマキャラとだけ書くとこういう可愛いのとかこういう雄々しいのが出てくるので、「目の下の」が必要だ。冬木先輩は徹夜を厭わない苦労人で、しかも後輩の面倒を見れる人格者。大和心として疲れ知らずのタフガイより、彼のように命を削って滅私奉公している竿役の方が親近感を持てると思うのは私だけではあるまい。なのでエロ漫画竿役にクマをつけるのはお手軽かつ好感度UPという良属性だと思うのだが不思議とそんなに多くない。本作はコレだけで岩見さんのお持ち帰りOKなのだが、トドメとばかりに三俣という新卒問題児まで添えられている。彼は仕事が出来ないだけでなく、コネ入社、酒癖の悪さ、女癖の悪さ、しまいにグラスを割る手癖の悪さというオーバースペックで岩見ちゃんに蹴られるためだけに存在している。可哀想な男である。
13ページ戦えますか?
冬木先輩を「逆お持ち帰り」した岩見ちゃんは、酒とウーロン茶の力で強引にホテルに連れ込んだ。どうしたって臭い徹夜明けのオッサンを風呂に入れつつ、フロントにグラマーサイズのエロ水着を注文する岩見ちゃん。またしてもMカップ、黒髪ロング(しかも揚げ髪にせず)、エロビキニ、そして徹夜明けの疲れマラというオーバーキルパイズリで冬木先輩は瞬殺される。そのままベッドで本番開始。22ページ「先輩は…私みたいな不愛想な女は嫌いでしょうか…?」と自覚のある岩見ちゃんと、29ページ「クールな子が快楽には敏感なのギャップがあって興奮する…!」と応える冬木先輩。クーデレにもかかわらず、クーデレを自覚し武器にする岩見ちゃんの強さがたまらなく好きだ。そしてさらなる誤算が待っている。本作は実は36ページという大作である。徹夜明けの冬木先輩とマグナムボディの岩見ちゃん。その上で彼女はセックスに積極的かつ非常に感度が高い。論理的帰結として「冬木先輩が秒殺される」とページをめくってゆくのだが、彼はメチャクチャ頑張る。21ページで挿入し、29ページで岩見ちゃんが果てるのだがまだ頑張る。クライマックスはなんと34ページ。所要13ページは意外であり、流石である。前言を撤回したい。冬木先輩はクマ持ちのタフガイである。
甘? 出汁? それとも あ・か・し?
さて、本作のコメント欄は当然ながら「卵焼き」一色である。作中では「飲み屋の卵焼きがマズかったことを口実に店を出る」「たまたま見つけた店で二人で美味しい卵焼きをほおばるオチ」という2か所で登場するギミックだった。私はてっきり「美味しい卵焼きを私が焼いてあげます!!」という展開だと、ラブホに入った後でさえ信じて疑わなかった。しかしオチで美味しい卵焼きのくだりは「岩見ちゃんの出まかせ」と明言される。
卵焼きという料理は深い。目玉焼きも炒り卵も焼いている事には変わりないのだが、通常「巻き焼き」のみを指す。シンプルな料理でありながら世界に類例がないらしく、wikiを見る限りでは全世界で「tamagoyaki」と呼ばれている(中国語では「玉子烧」)。一方でご存じの通り日本国内では「甘い味」「出汁巻き味」の熱い派閥争いが続いており、出汁巻き派が多いとされる近畿の兵庫県明石市では「明石焼」のことを玉子焼と呼んでいたりする。データの出所ごとに地域分布が違う厄介な卵焼き分布だが、一例をご紹介すると下のようになる。岩見ちゃんと冬木先輩の卵焼き観は幸いにも同じだったようだが、本作で出て来た卵焼きがどちらかについては謎のままだ。

えぐち食堂とぽかぽか屋
本作タイトルである「卵焼きがおいしい店」は「えぐち食堂」というたまたま見つけた定食屋であり、二人が美味しそうに食べた以外のことは語られていない。しかし実はご近所にもう一軒、卵焼きの美味しい店があるのでぜひご紹介したい。掲載順でひとつ前、雨宮ミズキ先生「小悪魔ランチボックス」に登場する弁当屋「ぽかぽか屋」、ヒロイン穂刈みずほの実家である。こちらの2ページで竿役の牛センセーこと牛ヶ島剛(40)をして「嫁が欲しくなる味」と泣いて喜ぶ美味さだそうだ。この卵焼きはヒロインみずほ自らが焼いたスペシャル仕様ではあるのだが、弁当屋を営む母親直伝であればきっとこの「ぽかぽか屋」でも頂けることだろう。二つ重なったのは偶然だとは思うが、世に疲れた男性が食べる美味しい卵焼きは我々を救ってくれるのだ。

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