捨てられた処女と持ったままの童貞 [へのえの] 『経験済み』と見栄をはった私がコンドーム一箱使い切るまでセックスにハマるなんて思わなかった話 (ゼロス #125)

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copyright 2025 ワニマガジン へのえの

タイトル『経験済み』と見栄をはった私がコンドーム一箱使い切るまでセックスにハマるなんて思わなかった話
作者へのえの
掲載誌ゼロス #125
ページ数34
ヒロインすぅ
竿役
発射数5
公式タグパイパン / 処女 / 同級生・同僚 / 学園 / 学生 / 幼なじみ / 淫乱 / 潮吹き / 童貞
修正白抜き修正

さらに引き続いてゼロスから、へのえの先生の作品をご紹介したい。ゼロス今号の「なろう並みにタイトルが長いシリーズ」第2弾(掲載順はこちらが前)である。

ついでセックス

へのえの先生の作品の特徴は「ついでセックス」と形容したい。へのえのガールズは基本的に性欲が強いのだが、メシを食いたがったり、酒を飲みたがったり、ほかの欲もまた強い。なんだかんだ満たされた女性が「さらなる充足」を求めてセックスを楽しむという構図がへのえの先生は旨いのだ。本作の長文タイトルも「思わなかった」話、つまりヒロインの想定外に進む話である。傍目にはエロ漫画標準以上にヤル気を見せているのだが、本人の中では意外だというのだ。冒頭の導入、ロジカルにはページ並びは2, 3, 4, 1, 5の順であろう。2ページ、身体の関係がないヒロインと竿役だが二人は付き合ってはおり距離はすごく近い。へのえの先生作品紹介の際の難点が「キャラに名前がない」ことなのだが、本作ヒロインは女友達の棚咲さんに「すぅ」と呼ばれている。これ以上の情報がないので「すぅ」と以後表記したい。竿役は「俺」でいく。すぅは「エヌフリの洋画が見たい」という名目で彼氏の家に上がった所から始まっている。制服スカートの生足ですぅは彼氏の首に脚を絡める。しかし照れる彼氏はこれを撥ねのけた。この洋画作品の詳細は不明だが、字幕で「早く本題に入れ」と二人をせかしてくる。そうこうしている間に洋画にありがちな濡れ場。ほのかにエロい空気が流れる。二人とも「童貞じゃない」「処女じゃない」と見栄を張ったせいで、じゃあ「ヤってもいいよね」という結論が出る。なぜそうなったかは説明できないが、洋画字幕は「もう後戻り出来んぞ!!」と警句を発していた。順序的にはここからのコンドーム購入。「袋が必要なシチュなのに惰性で袋いらないですと言ってしまう」あるあるがこのタイミングで出る。生理用品とコンドームはそれでも紙袋には入れてもらえると思うのだが、未経験な二人である。コンドームは12枚入りだ。

残り12枚 不発

エロ漫画における処女の初交成功率は非常に高いこってり事前準備する話もあるが、勢いだけで乗り切れるモノとは限らない。私は新卒の頃に高熱を出して、美人女医にケツ穴をほじられた経験がある。どんなに「力を入れるな」と言われてもリラックスすることは難しい。抗う体力も無い救急医療措置であってもそうなのだから、今ここでヤらない選択肢のある状態で、未経験同士が快楽以前に成立させることは難しいのだ。以前も書いたが、一般に男性の方がセックス=射精の方法に関して間違うことなど無いと思いがちである。スポーツだろうがセックスだろうが、観るのとヤるのは段違い。なまじAVなど完成度の高い技を見過ぎているせいで、素人でも高く飛べると思いがちである。本作7ページ、見栄でスタートした勝負はダブルKO。うまくヤれたせいでこじれた天野結華シリーズと真逆に、うまくいかなかった事がすぅちゃんの暴走の原因となる。

9ページ、女友達の棚咲さんに処女イジりされかけたときに、すぅは「もう処女じゃないし!!!」と轟音で囁いた。様々な見解があるところだが、失敗したという総括でも企図はしているのだから「経験済み」と彼女は判断した。一方で俺くんは「やっばり失敗したのは俺のせいなんだ…」と頭を抱える。「まだ処女だからっ!!!」と言われたのであれば失敗・不成立の認識だが、このへんは男女の認識の不一致といったところか。男性はセックスの成否が「最後」に決まるので、進捗にかかわらず挿入かつ射精に至らなければ成功とは思えない。いずれにしても両者モヤったままRound2に続く。どよめく教室を残して。

残り11枚

10ページ、俺くんは「リベンジを…させてほしいっ…!!!」と土下座をかます。Revengeは復讐の意味なので、「リトライ」というべきだとは思う。そして「童貞…捨てさせて下さい…」と泣き崩れる。捨てられた処女と持ったままの童貞。シュレーディンガーの貞操を解消すべくしゃーなしに二回戦が始まる。「未処理の下の毛」という懸念要因を解消したすぅがリードする。「リラックスと丁寧な前戯」が失敗の原因と説くすぅ。「全部TL漫画の知識」だとしても正鵠を射ている。16ページ、満を持して対面座位での童貞喪失はなんとページ内で完結する。所要1ページは早い早過ぎる。

残り10枚

ともかくも成し遂げた俺くんは今度こそ早い自分に「リベンジ」を図る。今度は正常位。すぅちゃんは左乳上と左大陰唇上にホクロがあるので覚えておきたい。必死で腰を振る彼氏にすぅは愛情とも母性とも性感とも分からない感情に目覚める。今度は1ページ半で射精となった。目的を果たしたコンドームの残弾を見て、すぅは俺くんのテク向上のため「このゴムで練習させてあげる」そして使い切ると宣告した。

残り9枚

19ページ、これが続きなのか日を改めているのかは不明だ。引き続きTL知識とオナニー経験で自分のスイートスポットを解説し、羞恥と愛撫ですぅは史上最高に感じまくる。「すごい満たされ」たすぅはセックスにハマり始める。

残り5枚

22ページ、ここでカウントが飛ぶ。二人は人目を盗んで学校のトイレでサカり始めた。すぅは「中イキ」を求め、挿入を急ぐ。トイレでお互いの立ち位置が決まらない中、下になった俺くんが必死にストライドを重ね、すぅは初めてセックスで絶頂を経験する。

残り3枚

さらに1発どこかで撃ち、舞台は普段着デート。デートらしい気分もシチュも「広く見ればこれも前戯のひとつよ!」とすぅは言い放つ。街中でのショッピングデートのつもりが、モール内のトイレで残弾を1発消費した。女子トイレか男子トイレか、はたまた多目的か、一コマでの描写で流れる。

残り2枚 そしてラストバレット

おそらくショッピングモールの、通算9発目(10枚目)は不発だったのだろう。ムラムラしたまま二人は家に戻ってくる。練習の成果でピストンもサマになってきた二人は、29ページから3ページで残りの2枚を見事使い切った

リローデット

事後33ページ、「練習」は終わった。ジト目で練習のおかわりを求める俺くんに棚咲さんが声をかける。「すぅとセックス三昧楽しいか?」頭に手を載せ殺気を放つ棚咲さん。「別に責めてるワケじゃないよ 親友に春が来た 実に喜ばしいと私は思う」肩に手を置き、再度強めの殺気を放つ。「一応確認なんだけどさ 無責任でナマでヤろうとする男って爪は切らないし歯は磨かないし風呂キャンするような最低男だって認識はしてる? OK?」。棚咲さんの何らかの遍歴が垣間見える。俺くんは再度コンビニを訪れ、コンドームの準備をする。そしてコンドーム売り場で出くわした先客はすぅ本人だったというところでオチとなる。

ハニトーのついで酒のアテにセックスをしてきたへのえのガールズ。今回は純粋異性交遊でのセックス三昧という趣向だったが、あくまで「練習」であり本番を迎えることは無かった。陰というよりはどことなく陽の印象が強い二人だが、「陽キャ同士は付き合った後もふつうにエロいよね」といった感じである。34ページと長尺でありつつも12発を撃ちきるために中々の早撃ち早イキを魅せて頂いた。非常にイキパの良い作品だ。

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