寝取り足取り [蘭田夢] 足フェチに恋させてみた (ゼロス #129)

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copyright 2025 ワニマガジン 蘭田夢

タイトル足フェチに恋させてみた
作者蘭田夢
掲載誌ゼロス #129
ページ数26
ヒロイン芦沢エマ
竿役
発射数1
公式タグパイパン / においフェチ / 中出し / 巨乳 / 恋愛 / 足コキ / 金髪・茶髪
修正白抜き修正

本日はゼロスから、蘭田夢先生の作品をご紹介したい。もちろんタイトル通り足フェチものである。

足下から鳥が立つ

当ブログではエロ漫画を読むにあたって「多分こうなんだろうけど調べるほどでも無い」事柄について読者を代表して調べているというスタンスがある。本作は私が語るまでも無く作中でこれでもかと語られている。リヒャルト・フォン・クラフト=エビング博士のフルネームはRichard Fridolin Joseph Freiherr Krafft von Festenberg auf Frohnberg, genannt von Ebingとさらに長い。精神科医であった彼は同性愛の研究で知られている。「生殖に資さない性行為は全て倒錯である」という考えのもとに同性愛を性的倒錯として分類した。フェティシズムのみでなく「サディスト」「マゾヒスト」「アナル舐め(Anilingus)」も彼が考案した用語とされる。なおこの手前にフェティシズムの話を始めたのは資本論で有名なカール・マルクス氏がいる。本作サブヒロインのリンが述べている「生命を持たない者に対しての崇拝」という文脈で、「労働生産物を単なる消費財として扱う」ことを「商品フェティシズム」と呼び、労働者の存在を捨象する資本家による価値観として非難している。そんなこんなで世界のフェチは今日も成り立っている。

家族写真 一番左がエビング博士 引用: https://www.sciencesource.com/1988950-richard-von-krafft-ebing-with-family-stock-image-rights-managed.html

浮き足立つ

本作竿役には名前がないので以下「俺」と呼称する。ヒロインは白髪の芦沢エマさん。冒頭からフェティシズムの説明と脇を披露しているサブヒロインは、エマから「リンちゃん」と呼ばれている。なおリンちゃんは脱がない。ネタバレになるがエマは俺君のことが好きであり、それを知ったリンが老婆心と痴的好奇心から今回の実験を画策した。多分そのために俺君を尾行し、足フェチであることを看破している。リンちゃんの仮説は「好きな人のおみ足を想定外に目撃したことが足フェチの発現に繋がる。この逆も成り立つのではないか」である。つまり足フェチの人間におみ足を提供すると、その人に好意を抱くのでは無いかという思惑だ。もちろん好物をぶら下げられたくらいで誰でもかれでも好きになっていたら世界はもっと平和である。しかしだ。本作の芦沢エマちゃんは放っておいても好きになるタイプのヒロインに見える。そんな娘が段階をすっ飛ばして弱点攻撃をして来られて、惚れるなと言う方が無理筋である。しかも本来隠したいフェチに理解と好意のある美少女からの据え膳だ。彼女持ちでも危うい。

足を洗う

蘭田夢先生の作品は全て足フェチで構成されている[要出典]。本作のリンちゃんの理論では別に足じゃなくても良かったのだが、当然の必然として足に帰結している。人間の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺が存在し、ただの水分放出であるエクリン腺と違ってフェロモンの元となる物質がアポクリン腺からは放出される。アポクリン腺が主に存在する部位は、耳穴・脇・乳輪・肛門そして掌と足の裏である。このうち頻繁に洗える掌以外すべてフェチの源泉なのは偶然では無いのだろう。同時に掌以外は簡単に目視確認・ケアしづらい部位でもある。「見たい」という本能的衝動と「見せたくない」という理性的羞恥が相まってフェチはより強く形成されてゆく。どのみち無味無臭でしかないエロ漫画においては、「部活した後でケアしてない」などムワッと盛った状態でご提供されることが多い。しかし本作では女子の情けでエマのおみ足は洗浄され「石鹸の良い香り」である。もちろんムダ毛も無い(ちなみに本作は男女ともに陰毛も無い)。エマさんは華奢であり、少し高めのチェアから足だけ伸ばすポーズは非常に優美だ。足舐めからの足コキ、そしてネタバラシからの本番行為へと二人は誘われる。

寝取り足取り

蘭田夢先生はリンちゃん理論の逆の逆、すなわち「美少女エマちゃんの洗練されたおみ足を特等席から眺めることで、我々読者を足フェチにしよう」という魂胆を感じる。上で本作サブヒロインのリンちゃんは脱がないと書いたが正確では無い。ラスページ、リンちゃんは脱ぐ。生足スリッパだったらしいのだが、それを脱ぎながら「フェチの恋煩いは浮気性に発展するのか 私の足でしてあげたら 私に浮気しちゃうのかしら?」と足裏を見せつけた。「それはダメー!!」と本作最後に感情を見せたエマさんと、返答が出ない俺君でオチとなる。私もこの命題には興味がある。フェチ含みで寝取りというのはままあるが、何なら恋心すらないフェチ100%だけで寝取りが成立した話は見たことがない。Komifloに足を踏み入れ、足場を固めた蘭田夢先生に足を向けては寝られない。

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